「　松井玲奈推しで行く。玲奈ちゃんが良かった。自分に対して屈折したと...」よだかの片想い　えみりさんの映画レビュー（感想・評価）

　松井玲奈推しで行く。玲奈ちゃんが良かった。自分に対して屈折したというか、硬い人との壁というか、硬質な感じがあるのが好きというか、気になっていて、今回も彼の前で好きだと言うときの熱い感じと、それでもすごく抑えた感じが、他の人にはできない稀有な演技だと思った。ラストシーンが美しい。後輩の子の配置もいい。ちょっと残酷だけど。映画監督の描き方は古典的でしかないけど、ああいうの、ありうるんだろうなあとは思う。昔の男性よりは優しいとは思うけど、でも人に結局向き合えないタイプ。
　ラストシーンは女性監督っぽいと思う。
　島本さん原作とは知らず。島本さんの映画は、結構実体験のトラウマに彩られてるけれど、これは、痣で構想したものだったのか。でも、映画監督っていう設定はうまい。恋っていうものの話ではある。やっぱり不幸な恋の話なのか。