劇場公開日 2022年10月7日

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「科学を捻じ曲げようとする試みにNOと言いたい」君を愛したひとりの僕へ eigazukiさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5 科学を捻じ曲げようとする試みにNOと言いたい

2025年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

SF恋愛小説が原作のアニメ映画化作品。現代自然科学の学問は一般的には質量とエネルギーが等価であるとされる「物質」についての学問体系であるが「物質」に対して「虚質」という架空のエネルギーが存在すると実証された世界の架空の学問体系「虚質科学」が存在する世界での恋愛模様を描いている。簡単に言うとパラレルワールドがいくつもある世界での恋愛の話である。

点数:1.5。ストーリーが難解すぎてお勧めしません。例えば冒頭、この世界は泡であると説明されるがなんとなくわかるようでさっぱりわからなかった。ないものをあると言ってしまう裸の王様の大臣や家来のような頭の柔らかさが必要と思われる。

この映画の悪い点は用語が難しいところと先が見たいという興味がわかなくなるところ。

私はこの映画を見て思いましたが私たちは歴史的に科学がどのように発展してきたのかを正確に知るべきであると思う。映画と宗教は深い関係であるが科学は映画や虚構と無関係である。科学とは再現性と因果関係が必要であるので歴史を捻じ曲げるかの如く科学とは何かという人類の宝である概念を根底から覆そうとする悪い企てのこの再現性と因果関係の欠けている映画は見ないほうがいいと私は思います。

虚質とは:
物質とは異なる、魂や意識のような、あるいは物質世界を支えるエネルギーのようなものを指す。(Wikipediaより引用)

虚質空間とは:
虚質空間は虚質素子と呼ばれる量子で満ちているとされる。(Wikipediaより引用)

科学とは:
科学とは、世界や現象を観察や実験といった方法で検証可能な知識体系として構築する取り組みである。(AI回答より引用)

宗教とは:
一般的に、人間の力や自然の力を超えた存在への信仰を基盤とする思想体系、観念体系、そしてそれに基づく教義、儀式、組織などを包含する社会現象のことです。(AI回答より引用)

映画とは:
写真技術を用いて連続撮影した画像をスクリーンに投影し、動きのある映像を見せる作品や装置のことです。映画は、物語やテーマを映像と音で表現する芸術作品であり、映像作品の一種と見なすこともできます。(AI回答より引用)

視聴:液晶テレビ(有料配信Amazon Prime Video) 初視聴日:2025年6月28日 視聴回数:1(早送りあり) 視聴人員:1(ひとりで見た)

追記:感動の再会が手放しで喜べない
本作品は離れ離れになった主人公のコヨミとヒロインのシオリが長い年月ののちに感動の再会を果たす泣けるラブストーリーである。物語中盤からシオリは交差点の地縛霊となっている。シオリを救出するためにマッドサイエンティストとなったコヨミは謎の装置(おそらく棺桶のメタファー)を使いシオリと再会しようとするので本作品はきっと恋愛がテーマの作品であろう。コヨミは自ら死ぬことによってシオリと再会できたと私は解釈した。

追記2:犬がヒロインとかぶる気がする
最初のおじいちゃんと犬の死のエピソードのシーンは余計だったと思う。作者はあのシーンで謎の装置(おそらく棺桶のメタファー)の効果を視聴者に見せたかったのかもしれないが、あとで私の頭のなかで犬の死がシオリの死と重なってヒロインの死と犬の死は主人公にとって同じなのかと複雑な気分になった。主人公が死んだ犬に会いたい気持ちと幽霊になったシオリに会いたい気持ちが同じに思える。

追記3:中途半端なSF設定
交差点の地縛霊になったヒロインのシオリですがシオリを救出する方法はほかになかったのか。結局は謎の装置でできることは自分の念じた同時間のパラレルワールドに行けるだけなのでもうすこし装置を改良したほうがいいと思いました。終盤にあの謎の装置が光りながらパワーアップして巨大ロボットに変形したりしたほうが映画が盛り上がったと思う。長い年月がたっても謎の装置が改良されないのはおかしいし中途半端なSF設定だと思いました。

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eigazuki
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