機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のレビュー・感想・評価
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色々考えちゃだめなんだろうな
ククルスドアンやサザンクロス隊の因縁の描写が薄くてね。思わせ振りなサザンクロス隊は噛ませ犬だったり。
予告編ではアムロがWB隊と一戦交えるのかなってシーンがただの思わせ振りだったり。
ぬるぬる動くザクやガンダムは良かった。
何故?どうして?ってのを考えないで「ザクかっけー」「ガンダムかっけー」ってだけに集中してみるといい。
アニメ映像○、心理描写△
素晴らしいアニメであったと思います ガンダムの映画ならこれ、といつか時を超えて名作と呼ばれる作品になるのだろうと思います 強くお勧め致します
大満足しました!
機動戦士ガンダム第15話は1979年7月14日の放送だったそうです
あれから43年
作画崩壊した回として有名でした
箸休め的なエピソードの回ですから、それで映画になるのかな?
それとも独立したエピソードだから逆に映画にしやすいのかな?
どちらにしてもかなり改変されてお話が膨らむんだろうなと予想していました
お話を膨らましてあるのは確かです
でも関係ないエピソード混ぜこんだというものではなく、お話の背景を掘り下げたというべきものです
そこに重点はなく、ククルスドアンの島で数日をアムロが子供達と過ごす日常にこそ焦点が当たっています
子供達のキャラクターは生き生きとして描き分けられていて、動きや表情も本当にかってのアニメを観ている懐かしい気持ちになります
ファーストガンダムの様々なエピソードのモチーフや登場人物が時系列を多少前後してもうまくはめ込みされていて違和感が全くありません
CGも駆使されて、質感や細部までの書き込み
解像度が数段上がったかのような感覚です
それが映像だけでなく、43年経って作り手側も観る側も成長して内容についての考察がより深くなっています
それを反映してガンダムの物語の内容自体の解像度が上がったという印象を受けました
ククルスドアン本人その人にも掘り下げがあり、彼の原隊、その同僚達、もしかしたら恋人も登場します
どうやら彼は原隊の仲間にさえ、脱走したと思わせて秘密の特別任務に就いていたという設定になっています
それが残置諜者という存在です
ジオン軍の方面司令部ですら存在を知らないのです
知っているのは、オデッサにいるマ・クベとかれの幕僚だけのようです
その残置諜者の任務とは?
それは極秘に建設された核ミサイル基地の維持管理と警固だったのです
しかし結局のところ戦争孤児の子供達の面倒を観ているうちに、その任務自体を放棄して核ミサイル自体を機能しないように細工することが仕事になってしまうのです
恐ろしいことに気がつきました
劇中では触れられていませんが、言外に気づくようになっています
それはあの孤児の子供達はどこからきたのか?です
あの島は絶海の孤島です
元からいた島民か、核ミサイル基地建設に従事した人々の子供達に違いありません
余所から子供達がくる手段も、ドアンが連れてくる動機もないのです
元からいたのです
では子供達の両親はどこにいったのか?
住んでいたであろう住居は?
小さい村があったはずです
キレイさっぱりなくなっているのです
子供達を残して
両親達は子供達を防空壕に避難させたのか、安全なところに隠したに違いないのです
そして村ごと消えさった
ドアンは残置諜者として配置について、子供達を発見して保護したとき何が起こったかに察しがついたのでしょう
だから彼は核ミサイルを無効化しようと決意したのだと思うのです
マ・クベも大佐ではなく、漫画版ORIGINでの設定のジオン軍地球侵攻軍総司令・中将になっています
但し展開は漫画版とは真逆です
パリは燃えているか?の談義は、ヒトラーの実話
詳しくは1966年の映画「パリは燃えているか」をご覧になってください
今現在進行形のウクライナの戦争と不思議なシンクロが本作にはあります
ウクライナ戦争で孤児となった子供達
学校で射撃訓練をうける中学生達
戦争に介入するなら核攻撃も辞さないというロシアの指導者
実際に核兵器を見えるように搭載して、バルト海の真ん中で他国の領空を侵犯して飛行する戦闘爆撃機の映像
精密に着弾するミサイルや砲弾に撃破され激しく炎上して赤く残骸をさらす無数の装甲車両
どれもこれも現実の戦争の光景が本作とシンクロするのです
レビル将軍はベルファーストを根拠地にしてバルト海に入り、ダンチヒに上陸
そこからポーランド平原を南下してオデッサを衝くという戦略構想を示します
彼の背後のディスプレイには、もう目に焼き付いたウクライナを中心にした欧州の地図が示されるのです
劇中ではオデッサのまま、オデーサとは発音されません
戦争が現実となった世界
アニメの中の未来の戦争ではあるけれど、戦争のもたらすこと
国家と国家のむき出しの暴力のぶつかり合いの中で、幼い子供達のようなか弱い存在を守ることの意味
核兵器の使用命令に、軍人といえど何も考えずに従えるものがどれだけいるのか
様々なことを考えさせられます
本作を観て、ウクライナのことに思いを馳せる
そして自分のこととして考える
そのように製作されていると思います
素晴らしいアニメであったと思います
ファーストガンダムの中盤のエッセンスと雰囲気を濃縮したような作品です
テレビシリーズの内容を詳しく知るファンほど、このモチーフはどこから持ってきたものか分かるだけに一層楽しめるはずです
ガンダムの映画ならこれ、といつか時を超えて名作と呼ばれる作品になるのだろうと思います
強くお勧め致します
TV版の5人家族から大所帯になりました。
「ククルスドアンの島」というガンダムファンなら知る人ぞ知るエピソードをリメイクした作品。
戦闘シーンは序盤と終盤で少なめだけど、中盤はドアンの子供たちとアムロの交流を丁寧に描いてて面白かった。
女の子相手にぎこちない笑顔になったり、すぐいじける15歳のアムロはやっぱり観てて楽しかった。
安彦良和さんが関わる最後のガンダムという事で寂しくもなりますが、これからもガンダムへの変わらぬ愛を持ち続ける事を誓います。
以下鑑賞ポイント
・TV版ではコアファイターに縛られてたけど、映画はジムごと切られた連邦兵士
・艦長部屋に飾られたホワイトベースの写真
・一新されたファーストガンダムのデザイン
・カイさんの通信をブッチするアムロ
・足音立てずに忍び寄るドアンザクと全体重乗せたヒートホーク
・物理的に危ない崖っぷち
・山羊もドアンの子供たち
・ブライトとミライさんの夫婦会話
・艦長部屋の机に飾れているのはブライトの両親の写真?
・オリジン版「親父にもぶたれたことないのに!」
・サザンクロス隊にやられるジム達
・セイラさんのビンタ
・灯台はいつでも直せたドアン
・ガンダム乗る前に溺死寸前のアムロ
・スレッガージム大破
・カーテンめくれば〈白い悪魔〉(逃さず踏み潰す)
・ドアンザクのシールド弾きはTV版と同じ構図
・バルカン援護射撃からの〈白い悪魔〉の二刀流
・崖落としの技はその身で味わった
・最後は匂い消しのために捨てられるドアンザク
ビームサーベルとヒートサーベルの鍔迫り合いは最高だったけど、戦闘シーンの尺がもう少し欲しかった印象。
コアなガンダムファンは音響だけでもイケる輩が大勢いますから笑。
もっとオリジン版やファーストのリメイクを劇場で観たいと思うのはエゴですか?
戦争ファンタジーすぎて…
控えめに言って最高。
個人的に心配していたモビルスーツの3D表現ですが(実は苦手)、特に違和感なく観れました。
一連のアニメオリジンシリーズはEPによっては淡々、粛々と進行する印象を持っていましたが、今作はテレビ版の翻案として、一本の映画としての完成度が非常に高いです。
ガンダムについてほぼ知識ゼロの人に是非ご覧になっていただき、感想を聞いてみたいです。
よく言われてる、設定、時系列云々の話は、自分としては全く気になりませんでした。
そういうむきにはこまけー事ガタガタ言わずに楽しめ、といいたいです。
ところどころで挿入されるBGMも絶対オヤジを泣かせにかかってるとわかっていながらも、まんまとジワってしまいます。
出演が発表されてざわついていた赤いあの人も全体を邪魔しない感じです。
安彦監督最後の作品と言われるが・・・
先行上映回がたまたま空いていたので観てきた。
最新映像で観るMSの表現は素晴らしい。
しかしながら、ストーリーがTVの30分から拡大するため色々付け足したようだけど、凄くクドい内容になってしまい途中から飽きを感じた。
閃光のハサウェイみたいな緊迫感もなく、ただ似たようなシーンが何度も流れてきて、後半の戦闘シーンがなければ見るのが辛くなったと思う。
MSの戦闘シーンは流石の部分がありその点は評価できる。
戦闘シーンより子供達とヤギのシーンが何度もでてきてこの作品の魅力を大きく削いでると感じた。
いっそドアンとサザンクロス隊との過去回想をしっかり入れたほうが良かった。
また劇場で観れるなんて、こんなに嬉しいことはない!!
最速上映の完成披露舞台挨拶イベントに行ってきました。
いちおう直前にテレビアニメ1話〜15話を復習してからの観賞。
まさかあの名エピソード『ククルス・ドアンの島』を劇場で観れるなんて、それだけでこの映画には価値があると言える。
冷静に1つの映画作品として観ると色々「あれっ?」と思うところは多々あるが、ファーストガンダムのファンとしては現代の作画クオリティで観れるだけで感涙物。
キャラクターやお話は知っていることが前提なので、初見さんには厳しいだろうけど、オリジナルからかなり改変が加えられているので、ガンダムを知っている人はわざわざテレビアニメを復習する必要はないというか、逆に復習すると変わっているところが多いので混乱してしまうかも…
テレビアニメ1話分を2時間に引き伸ばしているので流石に間伸びした感はある。コメディー要素がかなり追加されているが時代を感じるというか、ファーストガンダムのリアルタイム世代ではないので少し古さを感じた。
そして、せっかく『ククルス・ドアンの島』に焦点が当てられ、ドアンの声優さんも重みのある良い声をされているので、ドアンのジオン軍時代のエピソードや葛藤、子供達にとって親の仇であるドアンとどのようにして打ち解けていったのかという過程が観たかったが、そこらへんはあまり触れられず、仲良くなってからのほのぼのエピソードが中心だったのが少し残念に感じた。
人それぞれ思うところはあると思うが、ガンダムファンは一度観てもらえたらと思う。
お祭り
このフィルムに関しては、お祭りみたいなイベント的な盛り上がりで楽しめばいいんじゃないですかね。
作画は『THE ORIGIN』で培ったCGなどの技術蓄積による延長であり、凝った画面で、最初のテレビシリーズの15話を作り直したって感じで、ややコメディタッチに振った演技・演出を楽しませていただきました。
幼児キャラが泣くあたりの口の形や動きは、安彦漫画の特徴を見事に再現していて、つい笑ってしまいました。
最初のテレビシリーズと比較したら時系列がぐちゃぐちゃですが、過去作の「名場面」をたくさん入れているのがいい。
映画単独の盛り上げ用に、元の設定どころか、ご自身の安彦ORIGIN史観すら無視しているのは、観る前からわかっていたこと。
予告編などであらかじめわかっていたことですが、「なんでこのタイミングでスレッガーさんがホワイトベースにいるの?」だもの。
「アムロの脱走エピソードはククルス・ドアンの後じゃないの?」とか、「ジムの初登場(実戦配備)は二十数話のジャブローあたりじゃねーの?」とか、ツッコミたいところは山ほどありますが、指摘するだけ野暮。
わざわざテレビシリーズの中から、物語全体の流れに干渉しない、単独の話数を映画化した意図は、お祭り化できることではないかと推測いたしました。
タイトルに『THE ORIGIN』を入れてませんしね。
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