「作画が違ってて残念」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
作画が違ってて残念
ポスター画像でなんか作画が違うんだよな。。と思いつつ、ファーストだけが好きなので鑑賞しました。
せっかくククルス・ドアンの島だけに焦点をあてているなら、最後ドアンのザクが右腕をもがれた絶体絶命の時、次の攻撃が来る時ガンダムがドアンザクをはっきりかばう形で、ドアンの目の前にガンダムが入ってて守るような闘いの演出をしてほしかったな、と思いました。
まぁちゃんとドアンを助けてはいるんですけど、「上からゆっくり歩きながら頭部のミサイル」とか、素早さが無い。。素早くドアンの前にカッコ良く飛んできて、敵ザクにビームサーベルで応戦してほしかったです。
あと見ていたセイラさん達や島の子ども達、モビルスーツ同士の戦闘地の凄く近くにいて危なすぎる。近くにいる人間が怪我なく見れてるのがちょっとうそっぽくて気になってしまい。
ブライトさんも少し性格が違う。ミライさんの前でだけは好きな人だから本音を言えるとしても、なんだか情けない感じが強くて。。アムロに強く言い過ぎたかな。。?と思うにしても、表現の仕方がブライトさんじゃない。少なくともファーストの時のブライトさんとは雰囲気が違う。声の違いにはさほど違和感が無かったので、脚本や演出の問題だと思います。
脚本としては、助けられて腕に包帯をしてもらって介抱されたアムロが、いくら相手は確かにザクの乗り手だとしてもやはり助けてくれて枕元に水も用意してくれた人に(何故自給自足をする島にペットボトルがあるのかは謎でしたが。。)会えてすぐにひとまずお礼を言わないのが不可解でした。
アムロがガンダムを探しに行くのも、ドアンには壊したとも隠したとも何も説明させないでいる。この脚本が何か変。いつでも上陸した相手は殲滅させるのが信念なら、アムロだけは手当てまでして生かしたのが疑問。「連邦の白いやつ」の乗り手ならなおさら何故生かしておいたのか、もっとドアン本人に説明させる脚本にしてほしかったです。
せっかく映画1本の時間があったのに、もっと詳しいドアンの脱走に至る経緯や(戦闘地で子どもをちらっと見た場面が少しあるだけで説得力が少ない)、
畑の作物やヤギ1頭のミルクだけでは正直あの10人くらい?の人数がそこそこ食べていける食料には足りない感じしかないので、もう少し島での暮らし方を説明してほしかったです。あとあの人数の子ども、ザク1機では戦地から一度に連れて来れないし。。何回にも分けて連れてきたのか?ザクの燃料はあの基地の設備にそんなに備蓄があったのか?説明が無くてよく分からなくて色々と不可解。
せっかく掘り下げる時間があったのに、映画にした時間を有効活用出来なかった脚本とやはり作画の下手さがファーストと比べてとても残念でした。
まぁ、シャアの声だけでも聴けて良かったです。。