「「花束のような恋」じゃなくても人を成長させる」わたし達はおとな バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
「花束のような恋」じゃなくても人を成長させる
大好きな俳優さん、藤原季節さん目当ての鑑賞です。さらにメ〜テレさん製作幹事!期待せずにいられません。「本気のしるし」くらいの心の震えあるかなぁ〜?
さて、本作。どうなんでしょうね。監督の他の作品を観たことがないのでなんとも言えませんが、生々しさを追求している作風なのでしょうかね?。大人気取りだけど、身体だけ大人だよね?で。ままごとやってる滑稽さを皮肉ってる?のかな?「わたし達はおとな」って題名と本編の内容を考えると、そう思っちゃうんですよね。
どっちもどっちの成長過程ど真ん中の男女のお話(大学生なんですけどね)。終始「◯◯気取り」の人々ばかり。あまり何も考えてない人たちしか出てこないので、そこそこ人生経験を積んでいる方々がご覧になるとため息と「やれやれ」ってセリフを何回心の中で呟くことになると思います。
けど、これが今のリアルなのでしょうかね?だとしたら、なんだかなぁ〜なんですが(笑)きっと、具体的なエピソードを織り交ぜて作られたお話だと思うのですが、「なんだこいつら!」ってムカムカしっぱなしになるほどに人肌を感じる見せ方です。恋愛話なんですが、そこにはロマンティックはないです。だからこそのいやぁ〜な感じなのかもしれません。
誰かと一緒に観たら、観賞後に「どっちがクズなのか?」議論したら盛り上がるんじゃないかな?
多かれ少なかれ似たようなクズエピソードって誰も彼も持っているんじゃないかなぁ?それらがあって人間って経験重ねて成長していくもんだし。見事なラスト(エンドロールの)シーンは彼女(ゆみ)の成長の瞬間を見せている気がしました。ワンカットの長回し・・・あそこいいですね。彼女の淡々とした表情をどう捉えるか?ご覧になった人によって違う気はします。僕はちょっぴり強くなったように見えました。
監督の前作なんだろ?」って調べたら本作が初監督作なんですね、驚きました。次回作、期待ですね。