劇場公開日 2022年6月10日

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「なぜか大阪市では1週間遅れだったものの、基本的には高評価。」わたし達はおとな yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5なぜか大阪市では1週間遅れだったものの、基本的には高評価。

2022年6月17日
PCから投稿

今年170本目(合計446本目/今月(2022年6月度)17本目)。

ということで、「峠・最後のサムライ」から5分違いでこちら。このあとの「plan 75」で精神的に力尽きるわけですが(というより、怒りのやり場がない…)。

すでに多くの方が書かれているように恋愛映画。どれかに分類しろと言われればそうでしょうね。
妊娠したようだけど、誰の子なのかわからない、さて誰が責任を取る?というところでモメはじまるみなさん。
まぁいわゆる「なんちゃって科学」の範囲だと個人的には思いますが、俗に「男性と女性とでは脳の使い方が違う、換言すると、モノに対する感受性が違う」とよく言われますが(賛成も反対もしません)、この映画ではそれが顕著に出ていて、それを「お互いに」よめない2人がどんどんすれ違っていき…というストーリーです。

惜しいところは、時間の入れ替え(原則、現在と過去の2つしかない模様)が頻繁に発生するところで、この入れ替えシーンが明示的になされないため、いつの話をしているのか不明になる点が多数存在するところであり(観客と劇内の人たちとでは「知りうる情報が違う」という「情報量の格差」という観点が、この手のスリップものにには存在します)、この点で「何が事実で何が憶測なのか」という点が観客にはわかっても「スクリーン内の主人公には」わからないため、妙にもどかしい展開が続く…と思えば、今度はそれが多すぎて観客も混乱しかねない点でしょうか。

いわゆる「大人の営み」のシーンも存在します(PG12扱い)し、行政書士合格者の観点でみても気になるところはある(民法の親族相続。特に親族編)ものの、これにどうこう言っているとplan75なんて到底「採点不可能なライン」であり、相対的に減点なしか、せいぜい0.1でしょうね…(それくらいplan75がどうにもならない)。

採点は下記のみ気になったところです。

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(減点0.2) 上記にも書いた通り、いわゆる「時間の入れ替え」が頻繁に発生するため、観客もいつの話をしているのかわかりづらく、かつわかっても「観客がわかることと、主人公が知りうる情報量には差がある」ことを意識しなければならず、かといってそれを意識していると、その「入れ替え」が多いためにさらに混乱を招き、今度は観客も混乱してしまいます。

とはいえ、原則として「現在と過去の入れ替え」だけであり、未来に飛んだりはしませんし、時間軸もあって2つか3つか…と思われる(さすがに過去編だけで10時間軸もはなさそう)点は救いです。

(減点0.1) エンディングが妙なところで始まってしまう(ネタバレ回避)点が気になったところです(本当に「え?ここで終わりなの?」という妙なところで終わってしまう)。ただこれも「男女の脳の差」なのかな(女性の観客の方だと理解できるのかな…)というところはあり(少なくとも支離滅裂な終わり方はしない)、そこまでは引きませんでした。
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yukispica