ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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よくある設定だが、新しい。
年始に時間があり 久し振りにNETFLIXにアクセス し、観るものがなく、 何気にこの映画を観ました。 政治ボケしたアメリカ大統領陣、 メディア、政治家達の どこまでいっても利己主義な 態度と、地球に衝突する彗星を 発見して危機を訴える主人公達の コントラストがデフォルメして 描かれ、観る人に焦燥感を 抱かせる。 地球の危機を大統領が まともに対応しないのは、 新しい。 メリル・ストリープの演技も 好き。大女優。 伏線の人生の終わり方予測も 嫌味が効いてますね。 最後本当にどうなるか 気になる映画でした。 面白かったです。
リアルアルマゲドンの結末
「隕石衝突による地球滅亡の危機」SFパニック映画によくあるプロットが現実になったとき、人々はどんな行動をするのか。 リアルな世界には、宇宙の脅威に立ち向かうスーパーヒーローはいないし、クレバーで勇敢な選抜部隊による隕石破壊作戦もないし、一致団結して世界を救うべく導くリーダーもいない。 そんな残念な現実を、リアリティラインを保ちながら皮肉とブラックユーモアたっぷりに描き切った凄い作品でした。 これまで人類が経験したことのないレベルの大災害が起こることが確定しているのに、自分のことしか考えず、信じたいものだけを信じ、思考を止めてしまう。地球滅亡の危機を政治の武器に使い、エンタメ化させ、立ち向かうことをしない。 本作で描かれた大衆心理は誇張はされているけれど、思い当たる節があり情けなくもあり。 面白いのはもちろん、色々考えさせられる作品。痛快であり痛烈であり、最後の最後まで展開が転がり続ける脚本も素晴らしく、時間を感じさせません。情報量たっぷりに詰め込む気合いも凄い。 そして豪華キャスト陣は皆さすがで、愚かだったり苛立ったり不器用だったり、とにかく最高でした。 面白くて笑えるしコメディタッチなのに、どこか寒気がしてくる作品。劇場で観て良かったです!
驕り高ぶる人類に
作中にある全ての事が起こりませんように。
何とも衝撃的物語だった。
「彗星が地球にぶち当たる」
…充分ありえる仮説だ。
作中の出来事も充分起こりうる事なのだろう。
いや、やり兼ねなくて怖い。
とは言え、何をどうする事も俺個人では出来ないのだけれど。
いつ人々は混乱に叩き込まれるのだろうと思ってたのだけれど結構間際であったなぁ。
マスコミを絡めた情報操作の賜物なのであろう。
今のご時世、情報を得ようにも情報が過多で何を信じていいのか、てんで分からない。
個人の価値観が氾濫してて、正義も悪も、正も非もあったもんじゃない。
フェイクニュースとかのレベルじゃないよね。
独り言は1人で言ってればいいじゃんよ。
大統領まで金に左右されてるし…ホント呆れる。
ご丁寧に二万年後の地球が描かれるのだけれど、裸で降り立った人類の非力さったらない。
あんな老人共にどんな可能性があるというのだろうか?コメディタッチなエンディングではあったけど、大いに笑えるのだけれど、笑えない。
ブラックなジョークが満載の映画であったけれど、生きてる事に感謝したし、限られた時間を楽しく過ごそうと思った。
超優良なホラー映画だった。
■追記
以前、そういった題材の舞台を観た事があって…。
その主人公が冒頭、空を見上げる。
随分と長い時間。
彼が薄く笑った後に物語は始まるのだけれど、彼はその彗星を見てたんだな。
当時はなんかもっと慌てふためいたり、正気ではいられないんじゃないのと思ってたのだけど、ディカプリオ一家を見てて、彼の視界を共有できたように思った。
何週間も前から、ずっと頭の上に彗星があれば、慣れもするわな。
小さな小劇場だったけれど、彼はたいした役者さんだったのだなぁ。
全く笑えないコメディホラー
確実に破滅へと向かう地球とその地球住民の姿を滑稽に描く傑作。 気候危機下の現実と異なるのは、「その時はいつなのか」という時間軸だけ。 「革命による救済派」と「陰謀論暴露派」で分断する社会。技術の「進歩」を過信し、テクノロジーが地球のすべての課題を解決する「アイディア」とその支配。 地球滅亡の前には、ネオ資本主義も脱成長論も些細な議論にすぎない。 目の前のイシューに夢中な群衆の前にランドール・ミンディ教授の叫びは微塵も届かない。 これは現代の大人たちのための寓話。
自分なら…
彗星衝突が避けられないとなったら、どうするか、を考えながら観ていた。真面目か!
コメディと思って観られたらよかったのだが。
バーで機密?を暴露した途端、簡単に略奪や暴動が起きるのだから、人間ってそんなものかもね。
死ぬ直前まで普通に暮らしたい。
ということで、自分はドントルックアップ派かな。
子供心にはものすごい恐怖なことなのに、オトナはなぜ笑っていられるのか?だって、みんな死んじゃうんだよ?!
昔「日本沈没」を観て泣いてしまったピュアな自分も今じゃダークなオトナに。
最後までダークなコメディ作品。
ピュアな子供には見せたくないなぁ。
めちゃくちゃ面白い
こういうスゴいリアルなバカが描かれる ブラックコメディこそアメリカの強みなのかも知れない。 観ててワクワクする。 とにかくバカな人間を描写するのに長けている。 様々な種類のタイプのバカがいて、賢い人間が1人も出てこないのにストーリーは破綻していない。 そして、圧倒的な演技の力。 そして、映像の力。これは観なければ損をする。 Netflixでタダで観れる分、本当に観ただけで3ヶ月分くらいは元がとれる。
#JustLookUp
Netflixで鑑賞(Netflixオリジナル,字幕)。
世界の「今」が皮肉たっぷりに詰め込まれていました。
起こり得るかも、と云うリアリティがハンパじゃない。
豪華キャストによる演技のアンサンブルを楽しむだけでも一見の価値アリですが、それ以上に本作にこめられたメッセージは今を生きる私たちが真摯に受け止めるべきものかも。
JUST LOOK UP!!!
決して目を背けるな。
自分の目で確かめ、考え、行動せよ。
氾濫する情報。履き違えられた自由。権力の暴走。深刻な環境問題。混迷する社会において、勇気を出して声を上げ、立ち向かうことこそ、いちばん大切なことなのかもしれません。
大いなる危機が目の前にあるのに、見えない。否、見ようとしない。何故そんな恐ろしいことが平気な顔で出来るのか。どこに安心出来る根拠があるのか。気づいた時には手遅れ?
笑いながら、戦慄する。
新年早々、奇妙な体験が出来ました(笑)。
※修正(2024/06/24)
途中で観るのがつらくなった
…ってくらい、「アメリカ」や「資本主義」に皮肉を突き付けるコメディ。 イヤになって、悲しくなって、優しい気持ちになって、絶望してニヤリとさせられる。 でも、おそらく誰もこのフィクションを笑い飛ばすことはできない。 「コロナはただの風邪」って、まさにコレじゃん。 とにかく、この顔ぶれの新作が配信で観られるってだけで、今年は縁起が良いぞ。 ディカプリオ、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェットのダメっぷりに、ジェニファー・ローレンスとティモシー・シャラメの曲がった実直さ。 面白い。
マッケイ監督らしい現代社会(特にアメリカ)へのメスの入れ方がさらに...
マッケイ監督らしい現代社会(特にアメリカ)へのメスの入れ方がさらにブラッシュアップされた上、ディザスター系と絡ませた結果がとんでもなく面白い。 人類のどうしようもなさと愛しさがごちゃ混ぜになって、地球も大好きなんで感情の振れ幅が凄い新年1作目。
地球壊滅を丸々コメディにした英断に感心。ここで言うコメディとはおふざけという意味ではなく、真実を直視しようとしない人間の愚かさを思い切り御猪口っているから。
①ケイトが「そんな部署、ホントにあるの?」と言ったら「『The Planetary Defenece Coordination Office is a real place. 』(実在します。)」と画面に表示された時に、この映画は面白くなる、と直感した。②当代の映画界を代表する大女優のメリル・ストリーブとケイト・ブランケットとがお馬鹿な役を嬉々として大真面目に好演。メリル・ストリープをちょっと見直した。③メリル・ストリープと、第2のメリル・ストリープと呼ばれていたジェニファー・ローレンスとの共演が面白い楽屋落ち。私はジェニファーの方が好きですけど。④ジェニファー・ローレンスは相変わらず上手い。彼女のコメディアンヌとしての特徴は本人が真剣であればあるほど周囲とズレが生じてくるところだと思うのだが、地球壊滅の危機を深刻に受け止めて必死になっているのに周りが真剣に受け止めてくれないことにキレてしまいビョーキ扱いされるケイトにはピッタリだ。これが、同じく達者なコメディアンヌだけれどもエマ・ストーンが演じたら随分映画の印象は変わった筈。⑤こういう映画は少しでも演出が弛んだり脚本におかしなところがあれば直ぐに馬鹿馬鹿しくなってしまうリスクがある。その点、本作は演出もテンポが良いし脚本にも大きなミスもない。然し、それ以上に映画を見続けたいと思わせるのがレオナルド・ディカプリオの大好演。うだつの上がらなかった大学教授が何故かマスコミ受けし、アメリカで一番セクシーな科学者等と浮かれ上がった挙げ句、浮気までしてしまう。最初はケイトと同じく人々に真実を伝えようと必死になっていたのにいつの間にか迷走していまう男を深刻に演じている筈なのに何故か可笑しい。そう、コメディを成功させるには本人は真剣だけれども周りから見れば可笑しい、という高度な演技が必要なのだ。二人の大きな子供を持つというオッサンを演じるようになっちゃったんだなァ、デビュー時から見ているこちらとしては感慨ひとしおだが、『Once Upon a Time in Holywood』といい本当に良い役者になったものだと思う。⑥ステーヴン・ジョブスや新SNS機器開発者を御猪口ったような唯我独尊の天才オタクを演じるマーク・ライアンスの、映画のテンポと微妙にずれているような口跡も何故か可笑しい。
これはリアルで怖い
未曾有の天変地異の可能性を、民主主義と資本主義の悪いところが食い物にして巻き起こる一大パニック コメディタッチでなきゃキツすぎでみてらんなかったかものやたらリアルな作品、面白かった 彗星が地球にぶつかることが正確に予測されてて、その事実はまったく変わらず存在してて、でもそれぞれの人の立場で確証バイアスが炸裂しまくる、まさに今の社会だと思う もはや Netflixならでは感ある、お屠蘇気分も吹っ飛ぶ超豪華作品、劇場でみそこねたのが残念!
地球滅亡のリアル
地球滅亡系映画って数多くあるけど、基本的に大統領は理解があって、天文学者の言うことを素直に受け入れ、国民のことしか考えてない英雄って感じ。
でも実際に小惑星が地球に追突して世界が6ヶ月後に滅亡するってなってもきっとこんな感じなのかなーと思う映画。
大統領は支持率しか気にしないし、天文学者もしゃべるのが下手で、マスコミも視聴率が上がればオッケー、国民もバズってるならなんでもよし。
本当にこんなことが起こったとき、誰も守ってなんてくれないんだろうなー。
その真実を描きながら地球人類がほぼ絶滅するのになんかポップな感じなのもいい!!
ってかいつも思うけど、世界滅亡する時に自分らだけ生き残って破壊された何も残ってない地球で暮らしたり、別の何が住んでるかわからない惑星に移住したりしたいのかなぁ🤔
地球が滅亡する時は家族や大切な人といようと思う映画でした。
皮肉たっぷり!少しシンゴジラみたい!
半年後に地球の隕石が!という危機的状況。 それをどう防ぐか、というよりアメリカの内政とか権力とか、そっちを皮肉った話。 シンゴジラの日本政府の動きとかそういうのが好きな方にはハマると思います。 どこの国も一緒なのかなー(笑)という感じです。 Netflixにあるので契約してる方は是非!
地球滅亡ブラックコメディ
地球滅亡SFをアダム・マッケイが撮るとこうなる。地球滅亡するというのに選挙が最優先で挙句には彗星の衝突を政治に利用する大統領に、芸能人のゴシップと彗星の衝突を同列で扱うニュース番組などブラックコメディがとにかく効いてて大好き。 トランプ政権後のアメリカということで、大統領や女性キャスターが赤の服で現れたり青の服で現れたり。地球滅亡の直前まで分断が深まって、最終的に皆が上を向く時はもう手遅れ。これを見ると良い事のように見える有名人のリベラルイベントが全く何の意味も成してないのよね。自分と同じ意見の人のことを聞いて同じ意見の人同士で共感し合っても意味ないんだよなぁ。 天文学者の2人も、こういう世紀末系の映画でありそうな最後まで責務をまっとうするヒーロー的主人公の立ち位置かと思いきや地球滅亡という絶望を目の前に動揺し過ちを犯したりするのがまた笑える。 それにしてもかつてVFXをこんなに皮肉として使った監督がいただろうか。SFなら1番ドキドキするような宇宙描写に何も心踊らない(笑)同じような話なんだけど「日本沈没」ドラマに足りないのはこのブラックコメディ要素だと思う。 というかこのポスター、ティモシーだけケイトの方向いてる気がする。
アメリカという国を、上から下まで皮肉り倒す
2021年 12月30日 映画館で観たかったのですが、見損ねたと思っていたら、Netflixに登場したので鑑賞。 レオナルド・ディカプリオが大好きなので、ワクワクしていました。 ■映画全体の感想 とにかくアメリカという国を、これでもかというくらい皮肉っています笑 政治家への皮肉だけではありません。政治家に良いように転がされている国民への皮肉も満載です。 地球の緊急事態だと言うのに、目の前の選挙や中国・ロシア、ポピュリズムに必死になっている姿は痛快です。 笑えねぇと思いながら笑ってました。 本当に彗星が地球に迫っていたとしても、こんな感じになるんだろうなぁと思いました。 映画全体として、ジャンルとしてはSFになると思いますが、ブラックコメディの要素が強く、楽しく鑑賞できます。 ■印象に残っている場面 映画全体を通して、国民の危機感のなさが印象的でした。 彗星が地球にぶつかろうとしているのに、ケイトとミンディ博士以外は全く危機感がありません。 大統領は中間選挙とスキャンダルの払拭で頭がいっぱいどころか、彗星を選挙や中国ロシア対策に利用しようとする始末。 頭の弱いポップ歌手はマナティと彗星を紐付けて歌を出す。 国民はシャベルの値段や、上を見るのか下を見るのかを気にしたり、祈り始めたり、全く現実が見えていませんでした。 現実に起こっていることが頭の処理能力を超えて、身近な事柄に矮小化するしかないのだろうなぁと思いました。(日常性バイアス的な?) ■映画を観て思うこと ミンディ博士は、最初は自分がチヤホヤされて正気を失いかけますが、終盤で正気に戻り、テレビで叫びます。 以前アメリカのニュース番組を皮肉った映画がありましたが、アメリカのニュース番組は真実を伝えるという意識よりは、いかに大衆を操るのかに主眼があるように思いました。 メディアをつかった政治的なポピュリズムは当たり前になりました。みんな自分は操られていないと思っているけど、実は手のひらの上で転がされている、思考停止した大衆に成り下がることに安住しているように感じます。 本作は彗星が地球にぶつかるというテーマでしたが、問題はそこではなく、如何に政治家やメディアに報道する内容にメディアリテラシーを持って生きることができるかが問われています。 この映画を観てそのように思った私もまた転がされているのかもしれませんが、、、、笑
SF作品かと思いきや、最高のブラックコメディ
天文学者と教え子が、地球に接近する彗星衝突を回避するために奮闘するも… SF作品かと思いきや、政府やメディアのあまりのお気楽さ•無責任さに笑いつつもイライラ唖然してしまうブラックコメディ。 特に、メリル・ストリープ演じる大統領の責任感のなさ、自分のことしか考えていない姿は主演二人の真面目さとのギャップで凄いハマっていた。 映画館で観ておけばよかったぁ、ちょっと後悔。
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