ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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さようならアメリカ
アメリカの大統領をバカにした映画やドラマは結構見たけど、ここまで酷いのは初めて見たかも。メリル・ストリープが女版トランプにも見え、ギャグにしか見えない。
物語は危機を訴える科学者(シリアス側)とまともに受け止めない大統領やマスコミ(ギャグ側)で見事に対立。そこにSNSの大衆がかきまわして無茶苦茶に。
ディカプリオが良いですね、おどおどした感じが科学者ぽい。
弟子のジェニファー・ローレンスもパンクで素晴らしい、惚れます。
絶望した後、最期をどう過ごすのか、考えさせられます。
そして権力者達の醜い逃亡と、大統領の最後までバカな最期に笑いました。
しかしマーベル作品でよくあるエンドクレジットにまだあるよ、みたいなのもうやめて
欲しいな。2回もあるし。
再び脅威が来た時に私たちは正解を選べるのか
この直近2年間を皮肉り続けたコメディ。緊急事態において良いシミュレーションがシンゴジラだったのに対して、今回は最悪のシミュレーション。
今回はシンゴジラと違い、具体的な流れをあったのではなく実際に起きた事象をパロディとして表現されていた。
危機の時に、正常に判断できない政府と、その時の反政府側の無力感が実は笑えなかった。最終的には、人間である以上自分が大切であり、大きい事実を事実として捉えることはできない。
今回はバッシュはただ商業利用の悪の存在としてわかりやすく表現されたが、コロナにおいてあれは商業再開としての経済活性化そのものであり、その先にある雇用問題があったのは事実だった。
そういう意味では、バッシュ側のメリットとリスクを勘案した上で、全人類の命と天秤にかけ続けることが必要だったのではないか。それを簡易化し、自分達に都合の良い情報で判断していくことが問題の本質ではないか。
夫婦でもこの映画の見方は違った。そういう意味でまだ終わりきっていないコロナの振り返りとして良い映画だと感じた。
よくある設定だが、新しい。
リアルアルマゲドンの結末
「隕石衝突による地球滅亡の危機」SFパニック映画によくあるプロットが現実になったとき、人々はどんな行動をするのか。
リアルな世界には、宇宙の脅威に立ち向かうスーパーヒーローはいないし、クレバーで勇敢な選抜部隊による隕石破壊作戦もないし、一致団結して世界を救うべく導くリーダーもいない。
そんな残念な現実を、リアリティラインを保ちながら皮肉とブラックユーモアたっぷりに描き切った凄い作品でした。
これまで人類が経験したことのないレベルの大災害が起こることが確定しているのに、自分のことしか考えず、信じたいものだけを信じ、思考を止めてしまう。地球滅亡の危機を政治の武器に使い、エンタメ化させ、立ち向かうことをしない。
本作で描かれた大衆心理は誇張はされているけれど、思い当たる節があり情けなくもあり。
面白いのはもちろん、色々考えさせられる作品。痛快であり痛烈であり、最後の最後まで展開が転がり続ける脚本も素晴らしく、時間を感じさせません。情報量たっぷりに詰め込む気合いも凄い。
そして豪華キャスト陣は皆さすがで、愚かだったり苛立ったり不器用だったり、とにかく最高でした。
面白くて笑えるしコメディタッチなのに、どこか寒気がしてくる作品。劇場で観て良かったです!
驕り高ぶる人類に
作中にある全ての事が起こりませんように。
何とも衝撃的物語だった。
「彗星が地球にぶち当たる」
…充分ありえる仮説だ。
作中の出来事も充分起こりうる事なのだろう。
いや、やり兼ねなくて怖い。
とは言え、何をどうする事も俺個人では出来ないのだけれど。
いつ人々は混乱に叩き込まれるのだろうと思ってたのだけれど結構間際であったなぁ。
マスコミを絡めた情報操作の賜物なのであろう。
今のご時世、情報を得ようにも情報が過多で何を信じていいのか、てんで分からない。
個人の価値観が氾濫してて、正義も悪も、正も非もあったもんじゃない。
フェイクニュースとかのレベルじゃないよね。
独り言は1人で言ってればいいじゃんよ。
大統領まで金に左右されてるし…ホント呆れる。
ご丁寧に二万年後の地球が描かれるのだけれど、裸で降り立った人類の非力さったらない。
あんな老人共にどんな可能性があるというのだろうか?コメディタッチなエンディングではあったけど、大いに笑えるのだけれど、笑えない。
ブラックなジョークが満載の映画であったけれど、生きてる事に感謝したし、限られた時間を楽しく過ごそうと思った。
超優良なホラー映画だった。
■追記
以前、そういった題材の舞台を観た事があって…。
その主人公が冒頭、空を見上げる。
随分と長い時間。
彼が薄く笑った後に物語は始まるのだけれど、彼はその彗星を見てたんだな。
当時はなんかもっと慌てふためいたり、正気ではいられないんじゃないのと思ってたのだけど、ディカプリオ一家を見てて、彼の視界を共有できたように思った。
何週間も前から、ずっと頭の上に彗星があれば、慣れもするわな。
小さな小劇場だったけれど、彼はたいした役者さんだったのだなぁ。
全く笑えないコメディホラー
自分なら…
彗星衝突が避けられないとなったら、どうするか、を考えながら観ていた。真面目か!
コメディと思って観られたらよかったのだが。
バーで機密?を暴露した途端、簡単に略奪や暴動が起きるのだから、人間ってそんなものかもね。
死ぬ直前まで普通に暮らしたい。
ということで、自分はドントルックアップ派かな。
子供心にはものすごい恐怖なことなのに、オトナはなぜ笑っていられるのか?だって、みんな死んじゃうんだよ?!
昔「日本沈没」を観て泣いてしまったピュアな自分も今じゃダークなオトナに。
最後までダークなコメディ作品。
ピュアな子供には見せたくないなぁ。
めちゃくちゃ面白い
#JustLookUp
Netflixで鑑賞(Netflixオリジナル,字幕)。
世界の「今」が皮肉たっぷりに詰め込まれていました。
起こり得るかも、と云うリアリティがハンパじゃない。
豪華キャストによる演技のアンサンブルを楽しむだけでも一見の価値アリですが、それ以上に本作にこめられたメッセージは今を生きる私たちが真摯に受け止めるべきものかも。
JUST LOOK UP!!!
決して目を背けるな。
自分の目で確かめ、考え、行動せよ。
氾濫する情報。履き違えられた自由。権力の暴走。深刻な環境問題。混迷する社会において、勇気を出して声を上げ、立ち向かうことこそ、いちばん大切なことなのかもしれません。
大いなる危機が目の前にあるのに、見えない。否、見ようとしない。何故そんな恐ろしいことが平気な顔で出来るのか。どこに安心出来る根拠があるのか。気づいた時には手遅れ?
笑いながら、戦慄する。
新年早々、奇妙な体験が出来ました(笑)。
※修正(2024/06/24)
途中で観るのがつらくなった
マッケイ監督らしい現代社会(特にアメリカ)へのメスの入れ方がさらに...
地球壊滅を丸々コメディにした英断に感心。ここで言うコメディとはおふざけという意味ではなく、真実を直視しようとしない人間の愚かさを思い切り御猪口っているから。
①ケイトが「そんな部署、ホントにあるの?」と言ったら「『The Planetary Defenece Coordination Office is a real place. 』(実在します。)」と画面に表示された時に、この映画は面白くなる、と直感した。②当代の映画界を代表する大女優のメリル・ストリーブとケイト・ブランケットとがお馬鹿な役を嬉々として大真面目に好演。メリル・ストリープをちょっと見直した。③メリル・ストリープと、第2のメリル・ストリープと呼ばれていたジェニファー・ローレンスとの共演が面白い楽屋落ち。私はジェニファーの方が好きですけど。④ジェニファー・ローレンスは相変わらず上手い。彼女のコメディアンヌとしての特徴は本人が真剣であればあるほど周囲とズレが生じてくるところだと思うのだが、地球壊滅の危機を深刻に受け止めて必死になっているのに周りが真剣に受け止めてくれないことにキレてしまいビョーキ扱いされるケイトにはピッタリだ。これが、同じく達者なコメディアンヌだけれどもエマ・ストーンが演じたら随分映画の印象は変わった筈。⑤こういう映画は少しでも演出が弛んだり脚本におかしなところがあれば直ぐに馬鹿馬鹿しくなってしまうリスクがある。その点、本作は演出もテンポが良いし脚本にも大きなミスもない。然し、それ以上に映画を見続けたいと思わせるのがレオナルド・ディカプリオの大好演。うだつの上がらなかった大学教授が何故かマスコミ受けし、アメリカで一番セクシーな科学者等と浮かれ上がった挙げ句、浮気までしてしまう。最初はケイトと同じく人々に真実を伝えようと必死になっていたのにいつの間にか迷走していまう男を深刻に演じている筈なのに何故か可笑しい。そう、コメディを成功させるには本人は真剣だけれども周りから見れば可笑しい、という高度な演技が必要なのだ。二人の大きな子供を持つというオッサンを演じるようになっちゃったんだなァ、デビュー時から見ているこちらとしては感慨ひとしおだが、『Once Upon a Time in Holywood』といい本当に良い役者になったものだと思う。⑥ステーヴン・ジョブスや新SNS機器開発者を御猪口ったような唯我独尊の天才オタクを演じるマーク・ライアンスの、映画のテンポと微妙にずれているような口跡も何故か可笑しい。
これはリアルで怖い
地球滅亡のリアル
地球滅亡系映画って数多くあるけど、基本的に大統領は理解があって、天文学者の言うことを素直に受け入れ、国民のことしか考えてない英雄って感じ。
でも実際に小惑星が地球に追突して世界が6ヶ月後に滅亡するってなってもきっとこんな感じなのかなーと思う映画。
大統領は支持率しか気にしないし、天文学者もしゃべるのが下手で、マスコミも視聴率が上がればオッケー、国民もバズってるならなんでもよし。
本当にこんなことが起こったとき、誰も守ってなんてくれないんだろうなー。
その真実を描きながら地球人類がほぼ絶滅するのになんかポップな感じなのもいい!!
ってかいつも思うけど、世界滅亡する時に自分らだけ生き残って破壊された何も残ってない地球で暮らしたり、別の何が住んでるかわからない惑星に移住したりしたいのかなぁ🤔
地球が滅亡する時は家族や大切な人といようと思う映画でした。
皮肉たっぷり!少しシンゴジラみたい!
地球滅亡ブラックコメディ
地球滅亡SFをアダム・マッケイが撮るとこうなる。地球滅亡するというのに選挙が最優先で挙句には彗星の衝突を政治に利用する大統領に、芸能人のゴシップと彗星の衝突を同列で扱うニュース番組などブラックコメディがとにかく効いてて大好き。
トランプ政権後のアメリカということで、大統領や女性キャスターが赤の服で現れたり青の服で現れたり。地球滅亡の直前まで分断が深まって、最終的に皆が上を向く時はもう手遅れ。これを見ると良い事のように見える有名人のリベラルイベントが全く何の意味も成してないのよね。自分と同じ意見の人のことを聞いて同じ意見の人同士で共感し合っても意味ないんだよなぁ。
天文学者の2人も、こういう世紀末系の映画でありそうな最後まで責務をまっとうするヒーロー的主人公の立ち位置かと思いきや地球滅亡という絶望を目の前に動揺し過ちを犯したりするのがまた笑える。
それにしてもかつてVFXをこんなに皮肉として使った監督がいただろうか。SFなら1番ドキドキするような宇宙描写に何も心踊らない(笑)同じような話なんだけど「日本沈没」ドラマに足りないのはこのブラックコメディ要素だと思う。
というかこのポスター、ティモシーだけケイトの方向いてる気がする。
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