ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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笑えるけど笑い事じゃない
巨大な彗星が衝突するというSFあるあるな地球の危機を訴えるも、まともに取り合ってもらえないというブラックなコメディで笑えました。 大統領も実在の人物を大いに連想させますし、その支持者も現実を直視せず盛り上がる様など、コロナ禍でもマスクをしない運動などを思い出しました。 何でもネタ化しようとするテレビのワイドショーやSNSも、現実を反映しているなと。 地球の危機だというのにそれでいいのか?と笑えましたが、リアルにこんな状況になったら本当にこういう展開になりそうとも思わされ、笑い事じゃない気もします。 様々な問題に対するリーダーシップとか報道とか、既にリアルに起きていることのようでもありますが。 日本の現状も他人事ではないかと。 役者陣の演技も、コミカルながらリアルなディテールで楽しめました。
凄い手腕とアプローチ
おそらくと言うか確実にトランプ政権下を揶揄してるの だけど、 それを追突して来る隕石に例えた手腕に脱帽。 温暖化とか言われても目に見えないからイマイチ分からない 部分を見える物、どんどん迫って来る物に例える 誰でも思いつきそうでやってなかった閃きに 単純に感動しました。 最初馬鹿な奴らだなぁと笑ってる見てたけど、 どんどん笑えなくなって来て最後はやっぱりとても怖い。 今から何かしないとまずいんじゃないのか? と本気で思えるからスゴい。 ゴシップに大事なニュースは掻き消され、 環境問題は政治に利用され、 金持ちたちはさらに金儲けに走り、 陰謀論に踊らされ、SNSで噂が飛び交う、 俯瞰で見てたらこんなに自分たちは可笑しな世界に 生きてるのか!と思えました。 アリアナグランデが良い味出してました。
決してフィクションと笑えない
ネトフリで視聴
地球を破壊するに十分な直径9キロの
隕石を発見してしまった天文学者達が
その事実を社会に伝えるまでに起こる
困難を笑い飛ばすブラックコメディ
面白かったけど
今のコロナ禍の世界において
そんなに映画の中だけと笑ってられる
話とは思えず考えさせられる部分も
ありました
感染しているかしていないかも
ハッキリわからないが
人同士が集まることで確実に
広がっていることが明らかでも
マスクをしない
集まるのもやめない
死者が出ても経済を止められない
だから何もしないでアメリカは
とっくに世界大戦より多くの死者が
出てしまっている
にもかかわらずまた感染力だけは
半端ないオミクロン株が
広がり続けています
重症化はしなくともこんな
日和見感染を繰り返しているうちに
また危険な変異株に変わる可能性も
否定できないわけです
この状況と何ら変わりありません
結局政治や経済で抑えきれない
ほどの巨大な有事に対抗できるのは
誰かと言えば人間一人一人の意識と
協力なのでしょうね
コミカルに露呈する現代人の倫理観
ニヒリストでも上空を眺め出す荒唐無稽な真実を、ここまでやり切れれば芸術か。冷笑主義を逆手にとって炙り出す、快楽主義の行末。誇張された表現も、いや、これは米国や中国の偽りなき実態では⁈と冷静な捉え方をしている自分もまた、今作にのせられている一人なのだろう。このテンポの良さもまた、現代社会の速度そのもので、目紛しい情報の洪水と、らちの明かないコロナ禍における価値観の分断も、そうした錯覚の要因にだろう。つまり、本作で描く壮大で滑稽な作風は、現実の比喩に他ならない。
ディテールの心地よさ
何度も何度も重ねられる大統領や富豪、メディアなど体制側への皮肉。フラッシュで挿入される世界中の場面。登場人物がときおり見せる微妙な表情。最後には戻れる家族と新しく結びつく関係。こうしたディテールの積み重ねにやられやすい私。やられました。大変面白かった。
社会風刺コメディー
これは恐らくコロナ禍に陥っても協力しようともしないどころか、コロナでさえ政治対立の道具にして批判合戦を繰り広げる世界をSFに置き換え痛烈に皮肉った作品 とはいえ日常ネットやニュースで絶賛毎日目にするようなネタだから「もう見飽きた」って感じですかね…
諦観の最終形
アダム・マッケイ節の進化形作品
スター俳優やアーティストを配した作りは見事である リアルではなく”リアリティ”を追求するにはこれ位のレベルが必要なのであろう
で、この悲観的叙述詩は、自分だけじゃなく、頭の悪い、でも資本主義の恩恵に預かった馬鹿共に抉るように刺さる内容である。劇中にあるように資本主義の勝者達は地球を脱出する。市井は祈りを捧げて地球と運命を共にする。さぁ、社会主義国はどうなのか? そこが描かれていなかったのが残念である。あの宇宙船に”プーさん”の名札があれば面白かったのだがw
冗談はこれ位にして、行着くとこまで行った資本主義と、グレタ嬢のヒステリーを冷笑するマジョリティ、極まった社会を冗談風にしかしリアルな描写として刺々しく描かれた今作品の”キモ”は”赦す”ということ
結局、人は”赦す”という高いハードルを越えることができるかが”叡智”なのである
私は今作品のように或る日唐突に彗星が落下するとしたら・・・神を本当に信じようw
Netflixオリジナル歴代1位だな
このタイトル、本当センスいいなぁと思った。 夕飯食べながら気軽に見れるけど、奥がとても深いしよくできてる。 ジェニファーローレンス、いつももとちがったかんじでとてもよかった。 ラストは下手なホラーより現実味があって怖い。 最高すぎ。
いやはや、すごい映画。
いやはや、すごい映画。 出演陣も豪華過ぎるし、現実に起こりそうな話。 地球に彗星が衝突するアルマゲドン的な映画なのですが、実はこれは環境問題の映画ではないかと思う。 このままでは確実に地球は人間が住めなくなるというのに、環境問題にまともに向き合おうとしない我々がしっかり見るべき。 京都議定書を批准しなかったアメリカ制作の映画という所もポイントです。 Netflix映画はハリウッド超大作と遜色ないレベルだなぁ。
とこぞのホラーより怖いホラーかもしれない
基本はコメディ
しかし、これは本当にコメディだろうか。
彗星衝突はあきらかに地球環境汚染のメタファーだ。地球人類が住めなくなる、そう言われているのに無関心。政府は真剣に対策を考えないし、国民も真剣に捉えない。そう言うことに対する警鐘の意味もある。
この話に恐怖を感じたなら、我々の現実に対しても同じ感覚となるべきだろう。
映画としての蛇足感が多くて、もう少しコンパクトにまとめて欲しいけど、全体としては面白い作品。
ジャストルックアップ
大統領が食われるオチは最高だね。
めちゃくちゃ面白かった
PR、SNS、メディア、気候変動、格差と詰め込みすぎな面白さ。 TVに出ても全然バズらなくて記事も読まれない。助かるのは石油会社や銀行、支援者、大金持ち。 それにしてもなんでスナックと水をぼったくったんだろうか…。 ルックアップ側もコンサートやったり、歌作ったりデモやったり暴動起こしたりするけど結局、社会は変えられないっていうのが皮肉だなあと思った。
Do you pray? or fuck? at Doomsday.
田舎の天文学者が新しい彗星を発見。 古典的な手法でホワイトボードで手計算すると地球に衝突することがわかり、ディカプリオ博士が青くなって、今夜はお開き宣言。大統領に直訴することにするが・・・選挙のことしか頭にない女性大統領。 キャスティングがとにかく豪華で、演技巧者ぞろい。ロブ・モーガンだけがずっと苦虫噛み潰したように真面目なのがかえってオモシロイ。なんか、北村有起哉みたいだなぁなんて思って観ていました。NETFLIXはこういう脇役をちゃんと確保しているので、まずまずハズレなしです。 ドタバタもある群像劇で会話多めのブラックコメディ。でも、ちょっと長かった。眠くなった。 彗星の軌道を核搭載有人スペースシャトル(特攻)で変えようとする。彗星にはレアアースが豊富であることがわかり、中国が独り占めしている状況のレアアースも喉から手が出るほど欲しい米国は巨大企業BASHが落下前に削岩機付の巨大なドローンで巨大彗星を爆破しようとする。これからはヒトのイノチよりやっぱりレアアースが一番大事なんですね。このクダりはマジで笑えませんわ。 何をやってもキリストにお祈りすれば、赦してもらえるっていうのがそもそも甘いんじゃないの? あと、なにかっていうと、Fuckに走ってしまうのもねぇ。 しょうもないね~ 本作品は昔の【芸能人新春かくし芸大会】でのお芝居みたいなノリなんじゃないですかねぇ。映画館ではなくて、お茶の間で他人に気を遣わずに笑ってみるレベルではないでしょうか。 わざわざ映画館に来て、たいしておもしろくないセリフにいちいち反応してゲラゲラ笑われると冷めますわ。 at ヒューマントラスト有楽町.
ありそう
こんなこと、大統領官邸で起こってそう、話してそう。こんな人類滅亡の危機が起こったら、人々はこう動きそう。
という、想像できるあるあるが詰め込まれていて、楽しみつつ、呆れつつ、身につまされるつつ鑑賞。
バッシュCEO役の薄らキモい喋り方。常人ならぬ様相に、新興宗教の教祖?と思ったけど(レオ様に査読はしてるのか?と問われてはぐらかすところなんかもう意味不明で恐怖)、権力持ってる人には従い、そのうち異論唱える人がどんどん左遷とか、どっかで聞いた話…。
あと、レオナルド・ディカプリオ見たの、ワンス・アポン・ア・タイムインハリウッド以来、というかそれ以外見たことないんだが。
通して思ったのは、うろたえる演技と脇が甘い役上手。
無茶苦茶だけど、今の世の中をよく表している
情報洪水。
政治。
圧倒的な力、権力。
今の世の中、アメリカがよく分かって面白いし、
レオナルドが演じる科学者がどんどん俗されていくのも面白い
こんなに豪華だったとは!
レオ様とジェニファーさんメリルさんしか出ないと思って鑑賞したが、アリアナちゃんまで出てたのは驚いた。 彗星が地球に衝突という斬新さはないがちゃんとコメディ風にもドラマがあって、時間を感じさせない映画だった。 最後にダメな人間が必ず生き残るという感じ好きです(  ̄▽ ̄)
地球には逃げる場所はないのか
自分はパニック映画など、危機を訴える題材を映画を見ると、自分ならどうするかな、などと考えるのが好きなのだが、この映画を見ると人類はアホだし希望はなくてどこにも逃げ場がないな、と思わされる。 ブラックコメディなのだが、信憑性があるのか辛い。ゴジラが東京に上陸したら恐らくシン・ゴジラではなく、こんな感じになるんだろうなと思ってしまった。
さようならアメリカ
アメリカの大統領をバカにした映画やドラマは結構見たけど、ここまで酷いのは初めて見たかも。メリル・ストリープが女版トランプにも見え、ギャグにしか見えない。
物語は危機を訴える科学者(シリアス側)とまともに受け止めない大統領やマスコミ(ギャグ側)で見事に対立。そこにSNSの大衆がかきまわして無茶苦茶に。
ディカプリオが良いですね、おどおどした感じが科学者ぽい。
弟子のジェニファー・ローレンスもパンクで素晴らしい、惚れます。
絶望した後、最期をどう過ごすのか、考えさせられます。
そして権力者達の醜い逃亡と、大統領の最後までバカな最期に笑いました。
しかしマーベル作品でよくあるエンドクレジットにまだあるよ、みたいなのもうやめて
欲しいな。2回もあるし。
再び脅威が来た時に私たちは正解を選べるのか
この直近2年間を皮肉り続けたコメディ。緊急事態において良いシミュレーションがシンゴジラだったのに対して、今回は最悪のシミュレーション。
今回はシンゴジラと違い、具体的な流れをあったのではなく実際に起きた事象をパロディとして表現されていた。
危機の時に、正常に判断できない政府と、その時の反政府側の無力感が実は笑えなかった。最終的には、人間である以上自分が大切であり、大きい事実を事実として捉えることはできない。
今回はバッシュはただ商業利用の悪の存在としてわかりやすく表現されたが、コロナにおいてあれは商業再開としての経済活性化そのものであり、その先にある雇用問題があったのは事実だった。
そういう意味では、バッシュ側のメリットとリスクを勘案した上で、全人類の命と天秤にかけ続けることが必要だったのではないか。それを簡易化し、自分達に都合の良い情報で判断していくことが問題の本質ではないか。
夫婦でもこの映画の見方は違った。そういう意味でまだ終わりきっていないコロナの振り返りとして良い映画だと感じた。
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