ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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人間のバカさ加減が突き抜けるアイロニカルな逸品。
豪華キャストによるディザスタームービーかと思いきや、明らかに、「コロナ禍」に揺れた現世界を皮肉った作品。地球滅亡という緊急事態になっても、目先の自分の立場しか考えられない人間の愚かしさを、アイロニーたっぷりに展開していく。でもコロナ禍を絶賛経験中の今なら、これ、起こり得るよなっていう、、、。やもすれば少し説教くさくて、押し付けがましさが鼻についてしまう程、的を得てる。最後の最後まで人間のバカさ加減が突き抜けたエンディングに、ニヤリとさせられるのも一興。シニカルとアイロニーが融合してコメディに転換していく作りは悪くない。
バカは死ななきゃ治らない。 映画は時代を映す鏡だ!
彗星の衝突による人類滅亡の危機を前にして、人々がどのような行動を取るのかを描き出したポリティカル・ブラックコメディ。
主人公である天文学者、ランドール・ミンディを演じるのは『タイタニック』『インセプション』の、オスカー俳優レオナルド・ディカプリオ。
ミンディの助手である大学院生、ケイト・ディビアスキーを演じるのは『X-MEN』シリーズや『ハンガー・ゲーム』シリーズの、オスカー女優ジェニファー・ローレンス。
アメリカ合衆国大統領主席補佐官、ジェイソン・オーリアンを演じるのは『ナイト ミュージアム2』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒル。
反大統領の姿勢を取る不良青年、ユールを演じるのは『インターステラー』『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ。
ワイドショー番組の司会者、ブリー・エヴァンティーを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の、レジェンド女優ケイト・ブランシェット。
アメリカ合衆国大統領、ジャニー・オーリアンを演じるのは『プラダを着た悪魔』『マンマ・ミーア!』シリーズの、レジェンド女優メリル・ストリープ。
作中に登場する映画『万物破壊』の主演俳優デヴィン・ピーターズとして、「MCU」シリーズや『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のクリス・エヴァンスがカメオ出演している。
Netflixオリジナル作品。
これを観てはっきりわかったけど、やっぱり良質なコメディはバカには作れない。
バカばっかり出てくるコメディ映画だけど、不条理に満ちた現代社会を批評するその眼差しはどこまでも鋭い。
あまりのバカバカしさに吹き出してしまうのだけれど、映し出される衆愚政治のリアリティには背筋が凍りついてしまう。
まさに、笑っちゃうくらいに混沌としている現代を映す鏡のような映画。
本作の監督/脚本を務めたアダム・マッケイさん、めちゃくちゃ頭いいんだろうな〜🙄
オーリアン大統領が豊かな世界を作ると信じる人や、そもそも彗星など存在しないと主張する人々による「Don’t look up」運動。
そんなオーリアン陣営へのカウンターとして、現在迫っている脅威をきちんと見つめようという「Just Look Up」運動も展開される。
これはもちろん極右的なトランプ支持者と、それに反発するリベラル層との対立を比喩的に描いたものであるが、右も左もバカばっかりだとして描いているところが本作の白眉な点。
右がバカ丸出しなのは当然として、左側の奴らも結局何も考えてない。
「ライヴ・エイド」を思わせる大規模なコンサートも、結局ただの馬鹿騒ぎに終始してしまっており、何の効果もない。こういうイベントにありがちな口だけ番長感をここまで露悪的に描くとは…😅
それだけではなく、右にも左にもつかないという政治的なイデオロギーを放棄しているヤツもバカにしている。
全方位に向かって喧嘩を売りまくっており、とにかくパンク精神に溢れてる。
要するに、右につくにしろ左につくにしろ、政治家だのIT企業のCEOだの有名人だの、そういう第三者の意見を鵜呑みにせず自分の意見を持とう。そうしないとマジで地球終わっちゃうよ、ということをコメディという誰にでも理解できる形式をとって伝えようとしているという、ものすごく真面目な映画なのです。
本作を観ていると「コロナはただの風邪」的なことを言ってやがった人たちのことが頭をよぎるが、本作の配信開始が2021年12月ということを考えると、コロナが流行る前から制作が開始されていたのかな?
そう考えると、まるでコロナによる混乱を予知していたかのような映画ですよね…。先見の明が凄すぎる。
彗星衝突ものということで、もっとSF的な見どころがたくさんあるのかと思っていたが、それはほとんどない。
そのため、全体としてはちょっと地味目な印象を受ける作品となっている。
また、前半の予想のつかない展開は面白いものの、中盤から終盤にかけては割とダラダラしており、正直中弛みを感じる。90分程度のランタイムだったら前半の勢いを保ったまま最後まで突っ走れたのだろうが、この内容で128分はちょい長いっすわ。
総評としては、傑作と呼ぶにはあと一歩足りないが、非常に知的で笑いどころも満載な良質なコメディ映画、と言ったところでしょうか。
ロシアのウクライナ侵攻によりますます社会情勢は不安になっており、人類の分断も進んでいます。
今こそこの映画を観て、自分の考えをしっかりと持つことの大切さを学ぶべきではないでしょうか?
じゃないと世界滅んじゃうよ、いやマジで。
地球滅亡の危機は本当か?!
と、疑うような不可解なストーリーでした。 テレビ番組で論議したり、SNSで情報を拡散したりと新しい着想で描かれていました。 人間が冷凍カプセルでスリープして 辿り着いた先の惑星には人類の花園かと 思いきや、見たことも無い謎の動物が生息していました。 そして、メリル・ストリープの運命も、、、 ラストまで目を引く面白さでした。 配信にて観ました。 ネットフリックスにて。
考えさせられる
レオナルド・ディカプリオがまたディカプリオっぽい役柄。
本当に地球滅亡の危機が迫ってるのに信じようとしない人たち。
まさかの滅亡エンド、、!びっくり。
ちょっとコメディ入ってる。
メリル・ストリープとケイト・ブランシェット、ジョナヒルが良い味出してる。
めちゃくちゃ豪華な人選。
真面目な学者レオナルド・ディカプリオもメディアに出て調子を乗るとしっかり浮気してた。
人間嫌なことは信じず、良い情報ばっかり信じようとする防御反応(?)が備わってる。
メディアリテラシーつけよ、、。
一番笑ったのは、ラスト
あやうく見落とす所でした。 (エンドクレジット。あれ、まだ15分ある、で、観ましたよ、ちゃんと) (痛快でした!!爆笑しました!!) 新発見した彗星が、なんとなんと6ヶ月と14日後には、 地球に衝突して、全人類全ての生き物何もかもが、 滅亡することに気づいてしまう。 ミンディ博士(レオナルド・ディカプリオ)と 彗星を発見した教え子のケイト(ジェニファー・ローレンス)は、 早速ホワイトハウスへ。 大統領(メリル・ストリープ)は時期選挙戦で頭がいっぱい。 伝えても危機感がまるで薄い! ニュースショーにゲスト出演しても、キャスターのブリー (ケイト・ブランシェット)ともう1人のキャスターに、 話の腰を折られてばかり、遂にケイトはキレて怒鳴りつける。 皮肉たっぷりで面白かったです。 地球滅亡危機を目の前にしてもエゴと拝金主義。 現代社会の価値観、商業主義、アホメディア、格差社会を、 痛烈にぶった切っていました。 ミンディ博士と家族そしてケイトとユール (ティモシー・シャラメ)たちで囲む最後の晩餐は良かった。 まともなのは彼らと普通の人々。 豪華キャストで、出演料の総額と制作費に占めるその割合・・・ (ちょっと気になりました、) やっぱりジェニファーはめちゃ美しい。 シャラメ君も眼福でした。 アリアナ・グランデとキッド・カディが歌う「Just Iook Up」 良かったー。 結局は金持ちと、権力者以外は生き残れ○○と言うストーリー。 (ここまでのエネルギー高騰と物価高は世界的にも想定外) (地球温暖化も加速して、食糧危機と明るい展望はますます描けないですね) 彗星は衝突しなくても、じわじわ殺されてく気はします!!
テトナブロックに食べられる
地球滅亡系SFだが、最後までハラハラと見れた。過激にコミカルに描写している部分もあるが、案外こんなものかもとも思わせられるし、見事。 最後の移住組は、上流階級のじいさんばあさんだけで何したかったんだろうと思わせるが、今の世界もそんなのも多い
地球滅亡カウントダウンコメディー
ディカプリオやジェニファー・ローレンスなど豪華な俳優陣で、彗星による地球滅亡までの顛末を描いたディザスターコメディ。 彗星を選挙に利用しようとする政治家や金儲けしか頭にない企業家、真実を報道しないメディアなど今のアメリカをひたすら皮肉っていて面白い。 金髪でセクシーといういかにもなアメリカの女性キャスターを演じているのがケイト・ブランシェットというのも驚いた。似合っているのがさすが。 あとクリス・エヴァンスも劇中映画の俳優役で出ていて笑った。 ディザスタームービーは災害に対する人々の愛や悲しみ、勇気や犠牲などを描いた物が多いが、それをブラックユーモアを交えてシニカルに描いていて途中の「Look up」派と「Don't Look Up」派の対立も実際ありそうで怖い。 何とポストクレジットシーンもあるので、最後まで観るのがオススメ。
皮肉たっぷりの社会派コメディ
公開当時、ネットフリックスの総視聴時間の記録を打ち立てた本作。
私は本作を観るためにネットフリックスに入会したと言っても過言ではありません。
映画レビュアーの中には、本作を2021年公開映画の第一位に挙げる方もいらっしゃるほどの作品です。評判ばかり気にして行動が後手後手になる政治家や、内容よりも見栄えを重視した報道やSNSの風潮を痛烈に皮肉ったアメリカ的なブラックコメディ映画ですが、日本人から見ても共感できるとともに、身につまされるような内容の映画になっており、本当に素晴らしかったです。
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天文学を専攻する大学院生のケイト(ジェニファー・ローレンス)は、これまで未発見だった巨大彗星を発見する。教授であるランドール(レオナルド・ディカプリオ)にこのことを相談し、彗星の軌道を計算したところ、半年後に地球に直撃し、地球上の生命が絶滅することが判明した。このことを大統領やマスコミに進言するが、大統領もマスコミも、そしてアメリカ国民もこのことを理解しようとはしなかった。
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本作の監督であるアダム・マッケイ氏は、コメディと社会派を得意とする監督です。
監督デビューしてからしばらくはバリバリのコメディ映画を多く制作していましたが、2015年公開のリーマンショックを題材にした映画『マネーショート 華麗なる大逆転』は、アメリカの金融業界に蔓延る問題点について、ユーモラスに分かりやすくも非常に鋭く切り込んだ社会派な映画になっていました。
そんなアダム監督がレオナルド・ディカプリオらの豪華俳優を迎えてネットフリックス製作で作り上げたのが本作『ドント・ルック・アップ』です。映画のテイストはコメディチックなんですが、現代社会における政治家やマスメディアやSNSを痛烈に皮肉ったブラックコメディがてんこ盛りで、どう見ても実在の人物がモデルになっているであろう個性豊かな登場人物たちが笑いを誘います。
この映画が公開された社会的背景も、本作がここまで話題になった理由でしょうね。具体的に言えば、コロナですね。
本作の劇中では、地球に接近する彗星の存在を信じる派(ルック・アップ派)と、接近してくる彗星を見ようとしない派(ドント・ルック・アップ派)の対立が描かれますが、これはコロナ禍におけるマスクする派としない派の対立と似たような印象を受けました。同じように考えている方も多いらしく、色んな方々のレビューを見ると、多くの人のレビューに「コロナ」の文字が散見されます。
地球に接近する隕石をどうにかする話として、おそらく世界一有名であろう『アルマゲドン』とは全く別の方向に展開するストーリーが非常に秀逸で笑えます。しかし同時に、「おそらく実際に地球に隕石が接近したら、『アルマゲドン』よりも『ドント・ルック・アップ』に近い事態になるだろう」と思わざるを得ません。
『ドント・ルック・アップ』という映画のタイトルもなかなか秀逸です。地球の危機を広めようと奔走するケイトやランドールと対立的な立場をとる団体のスローガンを、そのままタイトルにしてしまうなんて、なんて皮肉めいているんでしょうか。しかも、”look up”には「見上げる」以外にも「調べる」という意味があり、「ドント・ルック・アップ」は「(彗星を)見上げるな」「調べるな」というダブルミーニングになっているんですね。権威を持つ者の主張を鵜呑みにして科学的根拠を調べようともしない派閥の彼らにはぴったりのスローガンで、これを知った時は驚きましたね。
とにかく、今観ておくべき最高傑作のブラックコメディ映画だと感じました。オススメです!!
合わない人にはとことん合わない
個人的には星3くらいの評価でしたが,カウンター的に星1にしました。 このサイトの評価結構あてにしてて星3後半あったらほとんどハズレないので、期待してたんですけど、僕には合わなかったですね。 コメディ映画でシニカルな笑いを提供してくれますが、それを笑えるかどうかで評価が大きく変わってくると思います。 アカデミー賞でのウィルスミスの事件と同じように日本とアメリカの文化の違いを感じました。 日本人にはあまり合わない映画だと思います。
ブラックコメディの真骨頂
ディカプリオの演技が秀逸でした。 こんな話はブラックコメディとして笑い飛ばしたいところですが、 本当に起きてしまいそうな怖さがあって 笑うに笑えない、この作品のすべてでした。
笑うに笑えないが笑うしか無い
リアルの社会問題や環境問題を彷彿とさせ笑うに笑えないが笑うしか無いといった気持ちにさせられるシニカルと皮肉全開な空気感は見ていて清々しさすら感じた。直面した危機から目を逸らし蓋をする大衆心理が己の首を絞める様などまさに自分達を見せつけられている様で変な笑いが出てしまった。 あまりに勝手な人々の思惑の中進む中、まるで治らない病気の延命治療にも似た、宿命へ無駄にあらがうさもしさを感じ、ラスト煩わしい人類文明が一掃された事にどこかスッキリしてしまった。 手の届く範囲の人々を守り愛し日々の些細な歓びを享受する事が生物の根幹的幸せなんだろうなとぼんやり思った。
出会いは大切
Netflixにて作品を探していたらデカプリオを発見 軽く映画のストーリーだけを読みみ始めました 見ながら思うことは映画『ディープインパクト』のようになってしまうんだな〜と あの時も思ったのは、その時が来たら私はいったいどのような行動をとるのだろうかと 自分がつくった家族とともに自分の両親と最後の時を過ごしたい、そんなふうに思ってました 二十数年経った今は少し違う ひとりで1番行きたかった場所に行きのんびりと最後の時を過ごしたい そんなふうに思うのです その「時」がわかっているってことはとても恐ろしく辛いだろうけどある程度それまでが長ければ次第に心も落ち着き事実を受け入れて平穏な心でいられるように思えるのです この歳になると、まあまあひと通り体験しているしそこそこ幸せだったかなとも思える、あまり高望みしなかったしその為の努力もたいしてしなかった 夢はたくさんありましたよ、どこかで自分に言い訳をして夢に向かってたいした努力もせずにいたことが今更ながら後悔はあります まだ若かったらどれほど後悔しただろうな〜 ただね、夢は今でも諦めてないんですよ だから、せめて最後の時には一つくらいその夢の一つを実現したいかなってね びっくりするような映画でしたが私的には考えてしまう内容なのでいい出会いをしたと思いますね。 映画も人も出会いですからね
内容が難しい、、、
普通に見て、あんまり面白くないなーって言うのが率直な意見です。 見終わった後にいろんな方のレビューを見て、なるほど。そう言うことを伝えたかったのかと感じさせられました。 直感で楽しみたい!って方にはちょっと不向きな映画だなと思いました😅
人間の愚かさを皮肉ったブラックユーモアな映画
最初のケイトの独り言に訳がなかったから、何を言っていたのかとっても気になる。
どんどん場面展開する中で、途中に不意に挟まれる動物や人々の映像が、なんかいいなあと思った。
場面展開が早すぎて、追いかけるのに必死で、人間関係がわかりにくかった、、結局ぼったくり保安官?はなんだったんだ、、? まあ、あれもブラックユーモアの一つなんでしょうね。
とにかくはちゃめちゃで、ぶっ飛んでました。彗星が地球にぶつかるってのに、呑気すぎる人たち、果ては自分の利益を優先する、、いやいや死ぬかもしれないのに。どこかで自分は大丈夫だと思ってるんでしょうね。
流星群が見れる、くらいの気持ちなのかもしれない。
大統領が特にやばいですね。あとスマホの開発者かなんかのピーターも変な人でした。最後のオチもすごい、、唖然としてしまった。
私的には笑えなかったけど、アメリカらしい映画だなあと思った。
メタ・ブラックコメディ
ブラックコメディ。 映画が風刺している内容には共感できるが、見終わって、もどかしく、物足りなさで、気持ちが沈む。 この映画にはこの状況をシニカルに眺め諦めているような感じがあって、この映画を多くの人が見ても人々に何の影響も与えないだろうなと感じた。 まさか、この映画の存在自体がブラックコメディなのか?!
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