ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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登場人物全員、バカ。バカは死ななきゃ治らない。
政治について、初めて興味を抱いた頃から、日本の政治家は全員バカだと思っていた。
でも、唯一救いの考えが自分なりにあり、それは、バカなのは日本の政治家だけであり、
海外の、とりわけアメリカの政治家はまともな人だと、根拠もなく信じていた。
だってアメリカの政治家は、自国のことだけでなく、
世界中のあらゆる事に首を突っ込んできて、ああしろとかこうしろとか偉そうに言うもんだから、
指導力があるように見えたし、解決能力も高そうだったし、
何よりもまず、バカな日本の政治家がアメリカの政治家にはペコペコしてたし、言いなりになってたし、
ようするに、上司のように、親分のように服従しているもんだから、
アメリカの政治家が日本の事を、最後はなんとかしてくれると思っていた。
ところが、大人になって、とりわけ2025年の現在にクローズアップして見てみると、
アメリカの政治家は日本の事より、自国の事が大事だって態度だし、
守ってもらいたきゃもっと金出せって、大統領は実際に言ってるし、
ウクライナの大統領を呼びつけて説教し始めるし、
なんなら米露で大国同盟を結ぼうかという勢いで、西欧に喧嘩を売っている。
もしかして、日本の政治家よりも、アメリカの政治家ってヤバくねえか、なんて思い始めてきたけど、
そもそもそんな政治家を選挙で選んだのは、アメリカ国民なわけで、
少なめに計算しても51%以上は、実質的には6割以上の多数派な国民は、
そんなヤバそうな政治家を熱烈に応援し、支持している。
日本の政治家も、あるいは日本人もバカなんだけど、それはもう大昔からそうなんだけど、
子供の頃のアメリカの政治家やアメリカ国民は、バカには見えなかったんだけど、
なんかそれって幻想というか、元々バカしかいなかったんじゃないか、と思えてきた昨今の状況があり、
「ネットde真実」を探ろうとしたら、陰謀論が幅を利かせここにもバカしかいない。
なんだったら、陰謀論がこの世界の唯一信じられる事実なんだと啓蒙する奴等ばかりで、
マスコミはオールドメディアだのなんだのと力を弱らせようとして、
実際マスコミはフジテレビのゴタゴタ然り、だいぶ弱ってきている。
見るからに胡散臭いT花某なんていう、泡沫政党の代表が持ち上げられて、
彼が喋る事が真実なんだと、街頭インタビューで答えたオバチャンが言ってて、
オバチャンが推してる、パワハラでクビになるはずだった、県知事のオジサンが再選しちゃったし、
T花某を応援してた野菜嫌いのメスイキロケット起業家は、
少し前は、コロナはただの風邪派だったと記憶してたが、
いつの間にかワクチン大好き人間に思想転向し、政府の代弁者みたいな役割を自ら担っている。
そんなウンザリするような昨今の政治界隈だけれども、
この映画はコロナのチョイ前に製作され、少し落ち着いた頃に公開された。
政治家も、ホワイトハウス周辺も、科学者も、テレビマンも、報道関係者も、CEOも、
登場人物全員、清々しいくらいのバカだらけで、
金のニオイの嗅覚鋭敏で性のニオイに貪欲だ。
バカに支配された、バカ汚染拡大中の地球を守る唯一の方法は、バカを利口にさせる事ではなく、
バカを絶滅させる事であり、この作品はやはり清々しいくらいにバカに天罰を、全力で食らわせる方向に進む。
いいぞ、いいぞ、もっとやれ、もっとやれ。
登場人物全員バカ。バカは死ななきゃ治らないんだから。
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