シン・宇宙戦争のレビュー・感想・評価
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宇宙戦争を改めて映画化したということだが、大昔の作品よりも劣化して...
宇宙戦争を改めて映画化したということだが、大昔の作品よりも劣化してどうする? 今度の火星人はなんと人間を食べるという、およそ高等生物とは思えない連中。 どんなに強力な兵器も通用しないのに、地球のバクテリアで死滅してしまうというギャップがおもしろいのに、今回は地球の兵器がある程度通用するという設定。 しかも肝心の細菌兵器で勝利するシーンは描かれていない。 何とも不完全燃焼な作品だ。
シンなんて恐れ多いでしょ
製作がモックバスター(メジャー作品の便乗B級映画)で悪名高いアライサム、邦題も紛れもない庵野作品の便乗ですね。
一応、トライポッドや細菌に弱いのはHG・ウェルズの古典を踏襲してはいますが迫力映像は合計しても5分たらずでしょう、殆どが逃げる人間側の映像と被害状況を語りで済ます貧弱劇、これでシンを語ってはいけないでしょう。
VFXは予算がないので仕方ないとしても大風呂敷の割にはファミリードラマ、脚本位は練って欲しかった。天文学者の筈が生化学者に豹変、なんで天文台に細菌のサンプルが揃っているのか摩訶不思議、まあ、察しはついていましたので仕方ありません。
期待するとがっかりの「テレビ映画」?
「シン・・・」から始まる邦題で、これはウェルズの宇宙戦争を新しい解釈と現代の最新映像技術でリメイクした作品なのだと聞き、と期待いっぱいで観てみましたが…わぁ… 違う観方をする人もいるでしょうから、あくまで個人の感想ですがね。 全体感は「テレビ映画?」って感じですね。 演出や構成、カメラワーク、そして俳優の演技力など、どこをとっても、まるで「ウルトラマン」のよう。 ご都合主義的な展開と絵に描いたようなハッピーエンドです。 「ウルトラマン」自体は、あの時代の先駆けSFとしてとても評価していますが、今の時代にあのレベルの作品を観せられてもねぇ…って感じです。 どこにも、感動も迫力も感じられませんでした。 SFXも20年くらい前の感じで、とても最新技術を駆使しているとは思えません。 要するに「うわぁ、すげーっ!」という場面が一つもないのです。 というわけで、映画甘々評価の私でさえ、★2つも付けられませんでした。
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