劇場公開日 2021年12月24日

「熱い志を持った有権者が勝利する素晴らしい映画」香川1区 松村 訓明(まつむら のりあき)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0熱い志を持った有権者が勝利する素晴らしい映画

2022年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

香川県高松市のイオンシネマ高松東で「香川1区」を観ました。民主主義とは何か選挙とは何かを考えさせられる奥深い映画でした。私は香川1区に住んでおり、平成15年の衆議院選挙初出馬時点から、小川さんを応援しています。真に志のある方が彗星のごとく現れたと思い、それ以来、熱く純粋な精神を持った小川さんを応援しています。

まず、香川県民として前田亜紀さま及び大島監督にお詫びしなければなりません。それは前田さんが平井氏の演説を撮影していたところ、平井陣営の関係者が撮影できないよう2回も妨害しました。1回目は警察を呼び、2回目は以下のセリフのような感じです。

平井陣営「あっちに行け。前回、警察も来ていただろう」
前田さん「警察の方は撮影することは問題ないと言っていました。」
平井陣営「警察は関係ないっ。。」

一体、どのような思考回路をしているのでしょうか。
昨年10月28日に岸田総理が高松サンメッセに来た時には、大島監督の撮影陣に対し入り口で門前払いをしました。演説の邪魔をするわけでもなく黙って撮影をすることに何の問題があるのでしょうか。同じ香川県民として東京から来られている方に対し、おもてなしの精神が欠如していることに憤りを感じました。本当に申し訳なく思っています。
なお、これは私の推測なのですが、平井卓也氏は有権者に訴える言葉を持っていないことを悟っており、そのことが明らかとなってしまうことを恐れ、撮影陣を遠ざけたかったのかとも思えました。その時点で長年、有権者に訴えることを考え抜いて来た小川さんとの勝負は付いていたのかも知れません。

井手英策先生が自民党政権が続いていること、それは特定の誰かが悪い訳ではなく、みなさん一人ひとりが悪いと言われ、そのことに納得しました。民主主義の精神は、一人ひとりの心の持ちように掛かっていると理解しました。その後の和田靜香さんの「一人も取り残されることのない社会を実現して欲しい」というスピーチを聞いて、目に涙が浮かびました。私は政治は光の当たらない人に光を当てることだと理解していますので、身に沁みました。

維新候補の町川ジュンコさんに対して立候補の取り下げを依頼した件は、小川さん本人よりもご両親と奥さんが苦悩している姿を見せられ、忍びなく思いました。小川さんもそれだけ追い詰められていたのだという状況が手に取るように分かりました。

映画を観て、私は小川さんには、総理大臣になりたいとかなれるとかではなく、なっていただかないといけないと思いました。香川が生んだ偉大なる政治家である大平正芳さんに次ぐ香川県の2代目総理大臣になっていただくようにします。そのため、小川さんが総理大臣となるまで応援し続けることを決意しました。そして小川さんが総理大臣として就任するには、和田靜香さんの応援が欠かせないと思っています。和田さんには、小泉純一郎さんが総理大臣となった際の田中眞紀子さんの役回りをお願いしたいと思っています。そうなると鬼に金棒です。

映画前半にあるシーンなのですが、高松三越前でCHUMSのTシャツを着て、小川さんから中原一歩さんの本「本当に君は総理大臣になれないのか」にサインをして貰っているのは私です。また、その写真が映画パンフレットの中村千晶さんのページにも載っていました。これは中村千晶さん、そして大島監督の計らいだと思っています。光栄です。ありがとうございます。

小川さんが田崎さんに感情を剥き出しにした後、羽田空港に移動する車の中から、田崎さんにびの電話をするシーンがあるのですが、その車内の雰囲気が映画「偶然と想像」の第1話のタクシー内にそっくりだと思えました。

大島監督の2本の映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」、「香川1区」を観たこと及び昨年10月総選挙の報道を見聞きして、四国新聞社と平井卓也氏の人柄が理解できたこと、大きな発見があったと思っています。香川1区で長年、生活しているのですが、地元のことが十分把握できていないことがよく分かりました。

前回の映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」で泣きじゃくっていた二人の娘さんが、今回の映画ではしっかりとした社会人となっており、小川さんの初出馬から長い年月が経過したのだということを理解しました。裏返して言うとそれだけ私も年を取ったということとなります。

一人でも多くの人がこの映画を観て、民主主義と選挙について考えていただくきっかけとしていただき、そしてそのことが成熟した社会の実現に繋がると思っています。この映画は、小川淳也氏、平井卓也氏、町川ジュンコ氏そして香川1区の有権者のみなさまが主人公の映画だと思っています。

この映画の製作に携わった大島監督ほか他の多くの皆さま、そして和田靜香さん、畠山理仁さん、中原一歩さんに深く感謝いたします。また、ゆったりとした気持ちで映画を観られる環境にも感謝いたします。ありがとうございました。

松村 訓明(まつむら のりあき)