「【現代日本の現状、未来を憂い愚直なまでに奔走する男、小川淳也議員の人間性に惹かれるポリティカルヒューマンドキュメンタリー映画。私達日本人一人一人の”政治意識向上キャンペーン映画”でもある。】」香川1区 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【現代日本の現状、未来を憂い愚直なまでに奔走する男、小川淳也議員の人間性に惹かれるポリティカルヒューマンドキュメンタリー映画。私達日本人一人一人の”政治意識向上キャンペーン映画”でもある。】
ー 大島新監督が製作した「なぜ君は総理大臣になれないのか」を鑑賞した時の衝撃は今でも覚えている。
一議員の姿を家族の姿と共にほぼ密着した形で追った映画を初めて観た事と、32歳で総務省を退職し、政治家になる決断をした男の生き様に魅入られたのである。
選挙戦中、罵声を浴びながらも、”有難うございます”と頭を下げつつ、聡明な頭脳で日本の未来を本気で憂いている発言、姿。
発言内容も、丁寧で、腰が低く、明るい人柄にも魅了された。
けれど、当時”希望の党”後継の、国民民主党に参加せず、無所属を経て、立憲民主党に入党する苦悩の姿も併せて描かれていたので、私は引き込まれたのである。
◆感想<Caution!内容に触れています!>
-既に、多くのレビュワーの方が素晴しきレビューを投稿されているので、簡潔に記す。(東京は公開日が早かったのかな・・。ポレポレ東中野かな・・。)ー
・小川淳也議員の、顔付の良さを再認識。
- 勝手な持論だが、私は人間は40歳を超えると、人間性が顔に出ると思っている。小川さんの顔が、様々な試練を乗り越えた結果だと思うのだが、更に良い顔になっている。
私も、50歳になった時に、あのような目力と熱意を保持しつつ、ユーモアを忘れずに、人に敬意を持って接する事が出来る男になりたいモノである。-
・小川淳也議員が、香川一区に急遽、日本維新の会から新たな候補者が出ると聞いた際に、日本維新の会に候補取り下げ交渉(彼の想いは、自由民主党の一党政治体制を崩すことである。)をしたことを、田崎史郎氏に諫められ、激高するシーン。
- 感情を剥き出しにした小川さんの姿は、余り記憶にないので・・。余程、追い詰められていたのであろう。-
・小川淳也議員の選挙活動と、平井卓也議員の選挙活動の対比。
- 小川議員の周囲には、笑顔と期待を浮かべる”動員されたわけではない人達"が集っている。女子高校生や男子高校生が路上で”頑張って下さい!”と激励するシーンは沁みたなあ。
高校生をも惹きつける魅力が小川さんにはあるのだなあ。高校生達が、キチンと政治に興味を持っている事も嬉しき事である。
彼の年齢を問わない人気の幅広さにも、驚く。人間性の賜物であろう。-
一方の平井議員の街頭演説シーン。重々しい雰囲気で、前田亜紀プロデューサーに、”誰に許可を貰っているんだ”と恫喝する初老の男の言葉。
又、岸田首相が応援に来た際に、会場に入ろうとする大島監督を締め出す、受付係の初老の男の言葉遣い。
あのような旧弊的な輩が、支援している議員ってどうなんでしょう・・。あれこそが、旧弊的な自由民主党の姿を暗喩していると思う。
ついでに言えば、平井議員のパーティチケット販売方法は、選挙法違反ではないのか?ー
・一番沁みたのは、小川淳也議員が、大差で初めて、香川一区を牛耳って来た平井議員を破った時、彼の次女が涙ながらに言った言葉。
”お父さんが、落選する度に”正直者は、馬鹿を見る”と思っていたけれど・・”
前作もそうであったが、小川淳也議員の家族の絆は強い。
選挙になれば、応援に駆け付け(前作では襷は”娘です”であったが、今作では名前入りであった。)、父を応援する娘さんと奥さんの姿。
ー あんなにステキな、父親を持ったら応援するよなあ・・。ー
<小川さんは、立憲民主党代表選挙では残念ながら、泉議員の後塵を拝したが、党政調会長として、彼の持論である野党合併を推し進め、大変難しいだろうが、現在の一党独裁体制に早く終止符を打って貰いたいモノである。
今作は、小川淳也と言う、実に魅力的な政治家の姿を、巨大政党の姿と対比させ描いた優れたポリティカルドキュメンタリーであり、一人の男の生き様を描いたヒューマンドラマである。
そして、私達に
”では、貴方はこの現状を見て、どのように思いますか?何をしますか?”
と、訴えかけてくる、日本人一人一人の”政治意識向上キャンペーン映画”でもあるのである。
こんにちは
「なぜ君は総理大臣になれないのか」にコメントありがとうございました。
ちょっとプレッシャーを感じました(いえ、嬉しかったです)
日本の政治はやはり数・・・数の多さ・・・と思います。
小川淳也さんと同じ誠心誠意、政治に向き合う人が一人でも
増えてほしいです。
NOBUさん
「ーあんなにステキな、父親を持ったら応援するよなあ・・。」← あんなにステキな、候補者が居たら、応援しますよねぇ 😊 ( 投票出来るなら、必ず一票を投じます!)
> 東京は公開日が早かったのかな
東京地区は1か月早く公開されました。配給協力のポレポレはもちろんですが、他にもけっこう集客力のある劇場にかかったので、観た人も多かったようです。