ガールフッドのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
人恋しかった、愛情に飢えてた。将来への不安。
仲間ができて流されてしまう。
ここで諭してくれる彼女を見てる人はいない。教育に力を入れていて善悪について語るような家庭環境でもない。
彼女達を見て、自分を守るためには強くなることを学ぶ。
兄は怖い。自分より強い者には逆らえない。
でも、兄を見て怖さで人を支配することを身をもって知っている。
彼女が悪い方向に行っているのは明らかだけど、でも子供らしくいられなかった彼女は、自分のことを守るために、自分のしたいことを力ずくで勝ち取ろうとしていると思った。
強くならないといられない。
強いのが正義みたいになってて悲しくなる。
最初からでも突然でもないように描かれてる。
こういう子達は好まれない。厄介者扱いで好まれないから目を向けられない。とか考えた。
女の子が女の子らしくいる難しさを分からない男の対応も傷つく。
いい子にしている間はだれも気づけない。悪くなるとやっと目につく。
妹の寂しさもそう。
どこにでもある、どこにでもあるのに解決してない。後回しになってる。子供のうちに守られて欲しい。でも気づいたら大人だ。大人になったら関心を持たれない。
最後、どうすれば抜け出せるかわからないけど、彼女の強さは新しく踏み出す勇気になったと思った。
フランスのスケバン
どこにも行き場のない主人公。 あっちはどうだ?こっちはどうだ?と彷...
どこにも行き場のない主人公。
あっちはどうだ?こっちはどうだ?と彷徨うけど
どこにもハマれない姿に共感してしまった。
ヤングケアラーに貧困に人種差別とゆう問題が背景にあるが、思春期や人生においての普遍的な悩みとして誰もが持ち得る気持ちを描いている様に感じた。
セリーヌ・シアマ監督らしい建物や部屋を利用した画面作りが美しく、意図的に画面に映り込む人間を絞った演出によって、映画を観ている自分自身の人種やルッキズム、性的な思い込みを否応なく自覚させられる映画でもあると思った。
居場所がない気持ちに共感しつつも、人生の行き詰まりどうしようもなさに悲しくなってしまうが
希望を感じるラストのマリエムの選択で、爽やかを感じるエンディングなのが良い。
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