さがすのレビュー・感想・評価
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ギャグとシリアスの絶妙ラインな佐藤二郎がすごい
大きな身体の佐藤二郎が痩せた奥さんを抱きしめているシーンがやるせない。
指名手配犯が「今度、酒でチャラにしましょう!」と佐藤二郎に言い、キンキンに冷やしたビールを大量に用意していて約束を守っていたところに律儀さというか人間味を感じた。
「罪は罪」として終わってスッキリしました。
娘の先生のうちの子の「いちご! いちごおおおお! いちご……」とゴネるシーンがめちゃくちゃ面白かったです。たまに思い出しても笑ってしまう
満席のミニシアター
タイトルに騙されたかな
【以下、思いっきりネタバレ注意】
前半、娘の好演もあり父親を探すくだりで、これは傑作の予感!と思ってたが中盤からガラリと作風が変わる。
まさかまさかまたまたその手の映画だったか。
一気に興醒め。
自殺幇助の尊厳死?をテーマにする作品は多々あるが、作り手は一体それで何を訴えたいのか全く理解不能。
クドすぎる佐藤二郎と妻のくだりもやたらしつこく、死を望むムクドリの絡むシーンも痛々しく、好きになれない。
評判良かったのでわざわざ遠方まで出掛けて見に行ったが残念だった。
#08 探し物はそっちか〜
娘役の伊東蒼ちゃんの演技が光る。
ダメな父親をとことん慕い、必死に探す姿が愛おしい。
なのに実際に探していたのは別物だったラストにビックリ。
本当に欲しかったのはダメでも優しい父親だったのに。
昔から悪役が似合ってた清水尋也クンの悪役ぶりが振り切ってて良い。
でもたまには爽やかな恋愛ものとかもやって欲しい〜。
本当に死にたい人っているのかな。
サスペンスってほどでは。
今まで見た佐藤二朗出演の映画で一番よかった はるヲうるひとの10倍よかった🙏
キャスティング担当の人、さすがだなぁ。かなり変態だと思う(🙏)
伊東蒼ちゃんと佐藤二朗の親子。
最強のふたり。
座間の例の事件を膨らましてきた。
果林島行きのフェリー。
みかん🍊のおじいちゃん(品川徹)も相当な変態w
清水尋也がめちゃくちゃキモい。
有料コンテンツっていうのも、秀逸。
車椅子の女役の美人さんもすごい。
薄々わかっていながら、見逃しちゃう刑事も最高。63000円も最高。
最後の卓球のラリーの場面は合成?実写?ピンポン玉の音も最高。
ジャージのズボンの尻ポケから出てきたスマホが最後に大活躍。
伊東蒼ちゃん似の相当クセモノの女が昔いて、思い出していましたw
今まで見た佐藤二朗出演の映画で一番よかったです。はるヲうるひとの10倍よかった🙏
NHKの番組でMCなんかやってないで役者に専念してよ。
決していい話ではないけれどめっちゃおもろい
実際にあった事件や現代社会のリアルな雰囲気を作品に反映させていて、その内容が気持ちのいいものではないので、問答無用で拒絶してしまう人は結構いるんだろうなぁと思いつつ、グロい表現にそれほど抵抗感を持たなかった自分のような輩は、めちゃおもろいと感じてしまうような映画なのかもしれません。
サスペンスなのかブラックユーモアなのか社会派なのかホラーなのかよく分からないところが結構あるんですが、それだから面白いと思えるわけで、展開やストーリー的にもかなり引きつけられるものがありました。
個人的に佐藤二郎さんは少し苦手で、登場してきてこれはヤバイかも面白くないかもと思ってしまったのは完全に間違えで、見事なパフォーマンスにこの人は違う意味でヤバいのかもと思い直しました。
面白かったけど、愛の夢にがっかり
満足感はあるが、詰め込みすぎ?
現実の2つのセンセーショナルな事件をモチーフにしていることがわかる。
結末に至るまでいくつかの伏線があり、サスペンスとしての要素が強いが、やはり命の尊厳とは何かを突きつけられる。
絶対的な悪、身勝手な理屈。
糾弾することは簡単だが、いざ当事者になったり立場が変わるとブレてしまう自分を鑑賞中は感じていた。
主人公原田は最後に娘に救われると思うのだが、娘は信じられないほどに芯が強い。
サスペンスで、社会的な問題を扱っていて、ヒューマンでもあり、コメディもありでワンテーマを深く追求したい方には物足りないかもしれない。
優良コンテンツ
何をさがすのか。
消えたお父さん、連続殺人犯、自殺願望者、お父さんが隠した真実
どれを取っても見つかって良かった事なんて一つもない
絶望の沼に堕ちていく話
俳優陣が物凄い演技を魅せてくれるのですが、特に伊藤蒼さんの存在感が半端なくピンポンの語りシーンは心がずっとざわざわしてしまいました。
内容的には題材が題材なだけに賛否両論あると思いますけど個人的には心に残る映画。
劇場で集中して観て欲しい優良コンテンツだ。
これを「おもしろい」と言えというのか…。
後半のテーマが分からなくなってしまった
カメラ、照明、演技、ロケ地、すべてがうまく絡まっていて、素晴らしい。池田直矢のカメラはいつも素晴らしい。短いけれどチェイスシーンの緊張感は海外の映画と比べても遜色ないというか、日本の都市の地理感ならではの細かい動きでハラハラさせてくれた。
ネットのレビューで中学生がおっぱい見せてというのは、男性的で嫌だったという感想を見たが、私はむしろ中学生でも残酷で相手の足元を見て欲望を満たそうとするのだという演出意図を読み取った。父親が観ていたというのはそのメッセージを分かりやすく説明的にし過ぎだと思っていたが、これでも男性的だという意見があるのは驚いてしまう。私は「17歳の瞳に映る世界」と全く同じテーマを読み取った。
後半で独自の死生観がテーマになるが主人公一家の安楽死は理解できるが、他の人の自殺は全く理解できない。私は自殺をする人に対して一切共感をしないので、申し訳ないけれど、興味のない人を興味のない人が殺しているので楽しめなかった。
振り回される
佐藤二朗って、個人的には苦手な俳優なんだけど、本作はその嫌いな感じが功を奏している。
どうなっていくのか読めない展開に観客は振り回されて、それでもラストはしっかり泣かされる。
人間、決して100%の善人ではあり得ない。それでも、自分にとって「正しきコト」に向かって生きていくしかなくて。でもその正しさとは、決して「法律」や「モラル」ではない。
いろんな意味でキツいシーンも多い作品だが、娘役の伊藤蒼が出てくるとホッとする。
そのくらい映画全体を彼女の存在が支配しているのは間違いない。
特に物語が転がり出す手前。
彼女の周辺で描かれる大人たちの姿が、まさに我々であり、子供たちにとっての世界そのもの。
「悪意なく、子供たちを追い詰め、傷付けていく」
映画のラストシーンのあと、彼女はこの世界で独りで生きていくのだ。
こんなバッドエンドがあるだろうか。
でも、これが大人のしつらえた「ベストエンド」。
「何を探してるの?」
劇場を出ても、心の中で皮肉に繰り返される。
素晴らしかった
座間の事件と市橋の事件を合わせたような犯罪が描かれて、ハラハラする。チャレンジングな姿勢がかっこいい。
特によかったのは、本気で死にたがっている女の子が性格がとても悪くて、本当に死にたい人はこういう人っぽい。主人公である娘も先生の家で子どもが欲しがっているデザートをとって、道に置いて帰る感じが西成っぽくていい。先生が切れるのも、その後謝るところも人間らしくていい。
キャストも演技もストーリーも素晴らしいのだけど、ちょっと気になったのはお父さんが万引きをするようなだらしない人格なのだけど、それにしては自宅の部屋がきれいで床に物が何もない。卓球場ももっと散らかっていてもよさそうだ。娘が掃除をしていたのかもしれないけど、きれいすぎて不自然かな。ゴミ屋敷みたいな自宅だとそれらしすぎてつまらないのかな。
予告も含めて上手い
佐藤二朗主演作。もうこれだけで惹かれます。
しかも、清水尋也と「空白」の伊東蒼が共演。ジャンルはヒューマンサスペンス。その上予告、めちゃくちゃ面白そう。かなり期待値は高め。絶賛の声も多いですし。
案の定、めちゃくちゃ面白かったです。
3人ともええ演技するんですわ。(エセ関西弁)
まずは伊東蒼。空白では事故死してしまう娘の役であまり演技が見られなかったが、今回は長いこと見れて改めて「良い女優さんだなぁ」と思いました。なんだろ、この安定感。楓というキャラクターも良かったし、マッチしていたし。大注目の子役ですね。
そして清水尋也。まぁ、狂ってること狂ってること。幾度となく頭おかしいキャラを演じてきた俳優。「ミスミソウ」や「妖怪人間ベラ」でも気持っち悪い役をやってきましたが、今回もまた気持っち悪かったです。(褒め言葉) ネタバレになるので、このキャラについて深く言うことは出来ませんが、目や唇の動きで優しさと恐ろしさを同時に表す彼の演技に鳥肌が立ちました。
そしてそして、佐藤二朗。最近では彼が脚本と監督を務めた「はるヲうるひと」で役者の新境地を見せていたが、今回はあの作品よりはシリアスではなく、でもいつもの佐藤二朗ではないというなんとも絶妙な位置のキャラで、また新たな一面が見れた。こんな演技を魅せたらコメディ以上にサスペンス映画のオファーが殺到するんじゃない?あの1人でもがくシーン、すごかったなぁ...。
今公開されているコンフィデンスマンJPの新作みたいな作りでしたね。3人の視点に立って物事が描かれ、徐々に徐々に全体像が見えてくる。登場人物全員が何かを求めて探し続ける。様々な「さがす」が出てきて、警察の「君は一体、何を探してんの?」が頭から離れない。もう1回見たくなる作品でしたね。
ラストシーンはうわぁぁぁって感じ笑
ネタバレ出来ないのが歯痒いですが、とにかく後半30分は謎の緊迫感に押し潰されそうになるんです。エンドロールで気付いたよ、ここまで心臓がドキドキしているなんて。その上、あの長回しにビックリしましたね。劇場に音が鳴り響き、ジリジリと観客を追い込む。やられた。鑑賞からしばらく経つと面白さがより感じられます。
ただ、後半までがダルかったかな。
インパクトが足りなかった。後半に差し掛かるまでは、これ大丈夫か?と不安になるくらい見応えが薄かったです。丁寧さが欠けている。伏線が前に出過ぎていて、前半の面白さが伊東蒼に頼りっきり。もっともっと面白い映画にできたはず。
でも、ハードルかなり高かったのに見事乗り越えてくれました。これは、予告の作り方が功を奏してますね。日本映画界に今最も大切な要素ですよこれ。
父の醸し出す底知れぬ人間味
人の弱さと醜さを詰め込んだ、最後までじっとりとした不快感でいっぱいのなかなかキツイ作品でした。
突然失踪した父を探す娘・指名手配中の連続殺人犯・妻を失い鬱病になってしまった父、それぞれの視点で語られることで次第に明らかになっていく真相。冒頭では謎だらけに見えた場面がしっかり後半の展開に繋がっていくのが分かり易く、とても観やすい構成になっていたと思います。
一方で、父の真意をはじめ、含みをもたせたままの部分も多く、あえてハッキリ描かれないので観る人によってら解釈が分かれそう。父はお金が欲しかっただけとは思えず、でもそうとも見える…このあたりの佐藤次郎の演技は素晴らしかったですし、時折見せるコミカルな演技は重い作品の中での息抜きとしても良かったです。
自らの死への選択や安楽死、貧困や異常な思想を持つ人など、重くデリケートなテーマを扱っているけれど、ギリギリ重くなり過ぎないエグみで良かったです。もっと振り切ったものを見てみたい気持ちはありますが、謎解き(伏線回収)要素などなんだかんだ最後まで飽きずに観れました。
佐藤二朗の親父、ヤバい
『岬の兄妹』の片山慎三監督の新作と会って、かなり期待していたので早速見に行った。
またしても、凄まじい映画だった。
佐藤二朗演じる、父親がとてつもない人間で、松浦祐也氏演じた『岬の兄妹』の兄貴以上に、闇が深かった。闇が深いというか、馬鹿なのか、単純なのか、ちょっとよくわからない。こんな人、いない。
でも、人間の心理や環境が底をついた姿はこうなのか、とも思えてしまう。もう本当救いどころがない。
清水尋也も、現代に潜むか弱き者たちに漬け込む異常者(元ネタはあの座間事件ですよね)。
大事件を犯した後、西成に潜んだり、島に行ったり『怒り』の元ネタである彼を彷彿とさせ、自分の立場を巧く使い、人を手玉に取る姿は凶悪犯罪者の常とう手段のよう。
異なる時間軸から終盤になるほど、ここに繋がっているのかと思った。巧く構成されている。
映画自体観てて面白いし、正直人間の底を巧く表現していると思うが、何とも感情の抜けどころのない、何と言ったらいいのか、この佐藤二朗演じる父親に対する感情がちょっと何とも言えないもので、観終わった後はちょっと上手い言葉が見つからない。
悪い映画ではないが、監督の前作ほど心が揺らぐものはなかった。
あと、西成でロケしたのだろうが、周りに映ってくる通行人たちがクセの強い人ばかりで、
あのお父さん失踪のビラ配りシーンはほとんど記憶にない。
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