「見応えのある作品」さがす takaさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えのある作品
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タイトルの「さがす」対象は娘との最後のやりとりでわかる。父の携帯を見つけて、父が殺人(幇助)犯だと気づいた。以降はそれの確信を得るため、父の消息とともに父は何者なのか?娘は探していたことが何とも切なかった。最後の卓球で父の真相を隠すことを良しとしなかったことに、この映画の救いとカタルシスのようなものを感じた。
島での殺人犯のクーラーボックスからは、遺体ではなく、冷えた缶ビールが沢山出て来たシーンでは、序盤の酒を奢ると言ったところと繋がる。サイコパスな犯人に芽生えたこの父親と繋がりの意識だったことも切ない。
そう言った描き方から、内容は重苦しいはずなの、見終わって不思議と爽やかな印象もある。映画には様々な象徴的な要素が幾つか出てくるので、何度か見返したい作品である。
あと「かりん島」は香川の男木島か。僻地の田舎とエロジジイのピンク部屋という組み合わせも強烈でユーモラス。
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