「意表をつく衝撃作」さがす odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
意表をつく衝撃作
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冒頭から万引きで捕まるダメ親父、こともあろうに中学生の娘に身元引受人のSOS、芸人顔負けのあくの強い佐藤二朗さんが主役だし、てっきり、しっかり娘の奮闘ぶりを見せる漫才の完熟フレッシュのような趣のブラックコメディかと思ったら、途中から一変、普通のやさ男の猟奇殺人のサイコホラーになってしまいました。
それもホーキング博士もかかった難病ALSの闘病の悲惨さやニュースにもなった自殺幇助事件を絡めて、カンヌで特別賞を受賞した安楽死がテーマの「プラン75」にも似た社会派ドラマのスパイスを添えている。
ところが片山監督は硬派かと思ったら中学生の男子がおっぱい見せろと迫ったり、緊縛エロビデオが好きな変態老人まで出して観客を翻弄する曲者でもありますね。
世の中の綺麗ごとにあえて物申す本音主義、観客の意表をつく衝撃作であることは間違いありませんが、こんな劣悪犯罪ドラマに子供を巻き込む製作陣の節操のなさは頂けません。
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