「ソレンティーノ・マジックと思春期とマラドーナ」The Hand of God talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ソレンティーノ・マジックと思春期とマラドーナ
久しぶりのソレンティーノ映画!前半はまさしくソレンティーノ監督の世界で嬉しくなりました。トニ・セルヴィッロを見ることができて幸せ。訳わからない人(外見も内面も)がたくさん出てくるのがいい。ナポリ vs. 北イタリアのフリウーリ・ジューリア!よりによってこの二つの地域出身者同士は悪口合戦になるだろう!でも面白かった。
両親、兄、近所、親戚など変わり者達が主人公に寄り添い励まし勇気を与え未来を向きなさいというメッセージをいろんなやり方でプレゼントしてくれる。同い年でなくみんな年上。表面的な感じもするけれど、言葉少なくても心がこもっている。自分のことで精一杯なのかもしれない。みんな孤独だから、でも誰か居る、でも孤独。それでも好きなこと、夢に向かうことを決められたのはこの世のものではない存在の後押しなのかもしれない。神の手なのかもしれないし、モナシエロなのかもしれない。主人公役の男の子、とても良かった。海から見たナポリの町の美しさが胸に沁みた。行ってみたい。
マラドーナは二つの意味で「神の手」であったこと、マラドーナはソレンティーノの命の恩人で大切な存在であることがやっと納得してわかった(遅い!)。だからこそ「グランド・フィナーレ (Youth)」でもマラドーナ役を登場させていたんだ⚽️
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