劇場公開日 2023年6月16日

  • 予告編を見る

「丁寧にシビアな心理を描く良作。」カード・カウンター さかもとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5丁寧にシビアな心理を描く良作。

2023年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

難しい

ポール・シュレイダー監督、脚本。ようやく日本でも公開とのことで観に行こうと思っていたら、上映館が少なすぎて…。
久しぶりに座間まで足を運ぶことになりました。

贖罪と復讐、戦争の傷跡が主軸で、家庭崩壊のトラウマ、心に負った傷の深さなどの心理状態を、古き良き感じの映像で丁寧に描いている。
自分を許そうにも、それができない。胸を打つ。

ちなみに、タイトルからの印象だけでギャンブラーものの映画を期待するとなんじゃこりゃ!となると思いますw

あくまで心理描写の作り込みで魅せるタイプの映画なので、それほど凄惨なシーンがあるわけではなく。
美しい場面と、いい音楽。良作だと思います。

さかもと