劇場公開日 2023年6月16日

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カード・カウンターのレビュー・感想・評価

全70件中、1~20件目を表示

3.5シュレイダー×スコセッシ作品の系譜につながる作品

2023年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

 「タクシードライバー」(1976)、「レイジング・ブル」(1980)の脚本ポール・シュレイダーと監督マーティン・スコセッシという名コンビが再び手掛ける“復讐と贖罪”の傑作スリラーというキャッチコピーを目にしただけで、映画ファンは背中がゾクッとするのではないでしょうか。「カード・カウンター」ではシュレイダーが監督・脚本、スコセッシが製作総指揮を手掛け、怒りに満ちた現代社会に再び“魂の銃弾”を撃ちます。

 主人公の元上等兵ウィリアム・テルは、アブグレイブ捕虜収容所での特殊作戦の罪で投獄され、出所後はギャンブラーとして生計を立てていますが、罪の意識にさいなまれ続けています。静謐で暗く重たい作品をイメージするかもしれませんが、ホテルのカジノが舞台であり、カードゲームのシーンなどは、スコセッシ監督の「ハスラー2」(1986)や「カジノ」(1995)のカメラワークや編集、プロダクションデザインを想起させ、エンタテインメント性もあるのが本作の見どころのひとつとなっています。

 これまでのシュレイダー×スコセッシ作品の系譜につながる作品であり、ファンの心をくすぐりますが、彼らの作品を見ていなくても充分に見応えのある映画です。過去に犯した罪やトラウマを人は乗り越えることができるのか。他人を、自らを許すことはできるのか。現代社会に満ちている見えない怒りは、幅広い世代に響き、確実に刺さるはずです。

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和田隆

4.0Well That's a Predicament

2023年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Paul Schrader can sure craft up an imaginative story. After nearly a decade in prison, Will makes a living off winning the casinos. His crime? Torturing detainees in Abu Ghraib prison. The son of a deceased fellow soldier seeks to extract revenge on the contractor who commanded it all, and joins Will on a sponsored poker tour. Will strangles to right wrongs. A Lynchian and Cohenian fusion western.

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Dan Knighton

3.5個人評価:3.5 オスカー・アイザック、ウォレム・デフォー、どちら...

2024年4月30日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:3.5
オスカー・アイザック、ウォレム・デフォー、どちらもはまり役のキャスティング。
なんだかブラックジャックがしたくなる。

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カメ

2.5カードの話ではない

2024年4月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

寝られる

みんな書いていますが、カードの話ではなく、帰還兵PTSD的な話。
映像や俳優の雰囲気はいい味出してますが、ちょっと眠いかな。ていうかアメリカ人の愛国意識への理解や認識みたいなものがないとわからないのかもと思います。ライバル役のギャンブラーたちの行動とか。
あらすじにすると秒で終わるくらいのサラッとした内容なのがリアルなのかもなあと思いつつ、映画にするならもうちょいなんとかならんかなと。

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ぱ

3.5採点のみ

2024年4月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

採点のみ

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おひさまマジック

4.5オスカー

2024年4月12日
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ハードボイルド。白人メタルの最深部。ポーカーテーブルを囲む完璧な顔。見えないデフォーの顔。おそるべきカッコよさ。まじビビる。

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blackmilk

3.0淡々と進む物語

2024年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

淡々と進んでいく物語ですが
徐々にラストへと導かれていく
全編暗いトーンで会話もそんなに多くない
限られた登場人物のそれぞれが何かを秘めている
オスカー・アイザックが渋くて心に影がある人物を
上手く演じていました。

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tom

1.0ポーカーフェイス…

2024年4月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

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KEI

3.0ブラックジャックをやってくれ

2024年4月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

刑務所でギャンブルの才能に目覚めたウィリアムは、各地のカジノを廻りながら生活を続けていて…。
オスカー・アイザック主演作。カードカウントが序盤しか出ないどころか物語は贖罪がメインになりカジノ自体が主題でなくなる。良い映画だけど観たいものとは違いました。

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shotgun

3.0贖罪とは

2024年3月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

言葉と演技の映画でした。
逃げていた過去とその過去そのもののかつての自分を救うこと、それがやはり逃げ切れない、救えないとわかった瞬間をどっしり構えたショットで描いていました。
途中の美しい夜のデートシーン、ひどすぎる虐待のシーンも、実際の映像のはずなのに実在感のない、そんな演出も良かったです。
ホアキン・フェニックスにもロバート・デ・ニーロにも見える主人公の顔も惚れ惚れしました。

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あした

4.0激しぶ映画🤚

2024年3月31日
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知的

主人公ウィリアム・テルは、10年の服役をへて出所し、ある意味才能?カードギャンブラーへと。
そんな時、ギャンブルブローカーのラ・リンダと恨みを持つ青年カークと出会う。その青年はウィリアムの上司である、ジョン・ゴードを恨んでいるためウィリアムに近づいてきた。
そこから、ウィリアムの歯車が狂い…

派手な演出も無くストーリーが淡々と進んでいきます。
題名では、ギャンブルのサクセスストーリーかと予想されますが、全く違っています。
1人の男の人生を見せられた映画でした。

ギャンブルの世界に足を突っ込んでしまうなんて、一見華やかにも思わされますが、勝つ為いや生きて行く為に地味で、隠れて生きて行く腹の座り方が何故か?私にはカッコ良く映ってしまった😓

本当に、シンプルだけど引き込んで見てしまう映画でした。あと、復讐心なんて持つな‼️と思わされました。

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アキより

3.5画の美しさがとびっきり

2024年3月20日
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鑑賞方法:VOD

良い意味での雰囲気映画。
画の美しさがとびっきりで、どのシーンを切り取っても決まっていた。
主人公であるオスカー・アイザックの演技も見事だし
ハードボイルドなストーリーも切なくてかっこよかった。

なんだけど強烈に訴えかけてくるようなものは特に感じられず。
カードカウンティンングってポーカーにも使えるんですねっていう発見は、
あったといえばあったと言えなくもないのかもしれない。

思い返してみれば「カジノ・ロワイヤル」も「モリーズ・ゲーム」も僕にはいまいちだったので、ポーカーもの(?)との相性の問題なのかもしれない。

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mar

3.0タクシードライバーから40年。尚も鈍重、痛切。

2024年3月19日
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DVD初見。支持。
タクドラから40年、
同じテーマ同じ物語を
尚も鈍重に痛切に
沈み掘る御大ポルシュレ。
スコセシ成分減って純度UP。
この手は家で見ても。
劇場で見ねばだった。

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きねまっきい

3.0ブラックジャック

2024年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

主人公(オスカー・アイザック)はギャンブラー、ブラックジャックでカウンティングをしているが、大勝ちしないのでカジノからはお目溢しになっている。
暗い過去があり、父親が関係していた若者(タイ・シェリダン)が近づいてくる。
この若者を助けようとポーカーに手を出す。
最後は主人公の美学かな。

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いやよセブン

3.5USA

2024年2月18日
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騒ぐウクライナ人とこの寡黙な苦悩を同じ画におさめる。ただ確率を見守る地味な作業。途中に語られる伝説的なベットの話。男はこれまで見送ってきたにも関わらず、ここで賭ける。一度の失敗は次の成功確率を高めるか。
地味ではあるが考えさせる一作。

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Kj

3.5流石のポールシュレイダー監督

2024年1月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

寝られる

監督は好きなんだが、まだタクシードライバーと救命士しか作品は観ていない私。
でも分かる、この孤独で救いを求めて気にかける人を見つけるが不幸にしてしまい爆発する主人公という"いつもの"やつ!
今回はゆったりとした流れで孤独で非日常だが退屈な人生に小さな目標を見つけてゆくが、そこはやはり…。
俺はどうしたかったのか、1人モーテルの布に包まれた小さな机で日記へ想いをぶつける毎日。
ヒロイン(?)とのささやかな恋愛やそれに至るまでのもどかしさ、そしてラスト。
退屈な様で刺激的な映画

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ezio

4.0タイトルに偽りあり

2024年1月2日
PCから投稿

題名が「カード・カウンター」なのでギャンブルに多少詳しい人は「ははーん。この映画はカウンティングの話だな」と思いますが違います。
映画に詳しい人は「カードカウンターといえばラスベガスをぶっ潰せのようなブラックジャックの話だな」と思いますが違ういます。
冒頭でチラっとだけカウンティングの話が出ますが途中でポーカーの話になります。
カウンティングは冒頭のそのチラっとした話で終わります。
しかも終盤ではそのポーカーの話ですらなくなります。

しかし、この映画の本質はカードカウンターというタイトルとなんら関係なく、復讐劇と主人公の過去と現在です。

不器用にしか生きられない主人公の生きざまを見る映画であり、非常に素晴らしい映画です。
タイトルは良くないです。

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みる

3.5過去を忘れることは出来ず

2023年12月13日
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鑑賞方法:映画館
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雨雲模様

4.5まとわりつくような息苦しさ

2023年8月24日
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悲しい

怖い

他人の痛みは、完全には理解出来ない。
自分の為に、誰かを利用(救うという名目で)
する浅はかさ。
最後に、自分も傷つく選択をしたのがせめてもの贖罪、だったのかな。
一寸の無駄の無い映像と、彼らの心情を代弁するような音楽。
ラストカットには、ちょこっと居心地悪くなりました。
やり過ぎじゃん!

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アメリカの友人

4.0オスカー・アイザックの抑えた演技と緊迫感に満ちた映像、音楽が、物語に強い吸引力を与えている一作

2023年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

カードゲームに精通した元軍人が、自らを罠にはめた元上官の復讐を企む、という予告編から受けた印象から、いわゆるコンゲームと呼ばれる犯罪サスペンスの展開を想像していました。

さらに序盤でカードゲームのルールを端的に解説するカットもあるため、じっくりゲームの駆け引きを見せるのか映画なのと思いきや、本編ではそうした描写はかなり控えめ(やたらUSA!USA!と騒ぐギャンブラーが異様に目立ってたけど)。そのため、手に汗握る神経戦を期待していると、結構意外に思うかも。

むしろ主人公、ウィリアム・テルを演じるオスカー・アイザックの演技自体がカードゲームのプレイヤーそのもで、彼の神秘的なまでに感情を押し殺した表情が、彼が命をかけて大勝負に挑んでいることを雄弁に語っています。

マーティン・スコセッシ監督の『タクシー・ドライバー』(1979)や『レイジング・ブル』(1980)で脚本を務めた(スコセッシは本作では製作総指揮)ポール・シュレーダー監督だけに、謎めいた映像、何を意図しているのかつかみがたい主人公の言動で物語を牽引していく手腕は見事の一言。

アレクサンダー・ディナンの撮影は、例えば3D映像を無理やり2Dで見せているかのような不思議な撮影手法を効果的に用いているし、ロバート・レヴォン・ビーンの音楽は、洗練さと退廃の両面を含んでおり、これら映像や音楽が、さらに作品の吸引力を強めています。ウィリアム・テルを、ある意味地獄に招く若者、カークの危なっかしさを、タイ・シェリダンが巧みに演じており、彼らの緊迫感溢れる対話は本作の一つのクライマックスになっています。

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yui