劇場公開日 2022年11月18日

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「いくつもの人生が交錯する重厚なストーリー。観賞後、ずっしりと胸に溜まる。」ある男 ぴーちぱいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5いくつもの人生が交錯する重厚なストーリー。観賞後、ずっしりと胸に溜まる。

2022年11月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

それを、
一人ひとりの人生を思い返しながら
ゆっくり消化していく…
そんな作品だった
さすが、平野啓一郎。唸ったー

どうしても自分では剥がすことのできない「レッテル」を、貼り付けたまま生きていかなければならない人がいる
それは、
「加害者家族」、「在日韓国人」ということだったり、「大きな事業の創業者家族」ということだったり…
「自分ではない自分になりたい」「違う人生を生きたい」と願いながら、
懸命に自分の人生を生きようとする姿が胸を打つ

最愛の夫の突然の死と戸籍詐称という真実に
苦しみながらも、
一緒に過ごした時間の幸福を信じ、
愛し続ける里枝の一途さにも、胸を打たれた

登場人物も多く、複雑に絡む原作のストーリーを
すっきり、うまくまとめたなー
という印象だった
全体がミステリー的な展開の中に
様々な人生の物語があり、
そこにまた社会的な問題もさり気なく織り交ぜた
秀作だと思う

窪田正孝、熱演だった
妻夫木聡と安藤サクラもよかった

まだ、この作品を消化中…

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ぴーちぱい