無慈悲な光のレビュー・感想・評価
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山岸逢花の存在感が光る
人間社会の営みを裏で支える無慈悲と犠牲、それに光を当てようとしない人間社会の虚妄を抉り出した意欲作。いわゆるセクシー女優を起用することによって、深刻なテーマを、柔らかく、しかしそれ故により哀切に、描き出すことに成功した。演技云々の指摘もわからないではないが、少なくとも「実験動物」に彼女らを配することなしには成り立たない作品だったのではないか。女優たちはそれぞれに個性を発揮して熱演しているが、個人的には、中でも山岸逢花の存在感が光っていたと思う。本人は劇場挨拶で役柄の心理に寄り添うのに悩んだと述べていたが、葛藤の末の演技、そして彼女の佇まいが自然に持つ包み込むような柔らかさが、巧まずしてシリアスな物語に癒しと救いをもたらしていた。
対象年齢14~23歳ぐらいかな。
病院の様な研究施設で生まれ育った新薬の治験の為の人型クローン達の話。
オープニングでキャストこ名前が挙がり、主演が8人って凄いっすね…誰も知らないけれど、全員セクター女優なんですね。
5人の成人女性達が一室に集められ、医師と看護師と研究者という面々と共に物語が繰り広げられていく。
治験という割にかなり検体の扱いが雑だったり、年齢の設定だったり、その他ツッコミどころを挙げたらキリがないけれど、そこは低予算作品であるから目を瞑るとして…。
舞台劇を映画化したものということで演出は正にそれという感じだし、役柄とか演出の影響もかなりあるだろうけれど残念ながら演技も半分位の人は今一歩。
話自体は人の尊厳や情や残酷さと、ほんの少しの希望みたいなものがあって、悪くはないんだけど、ちょっと浅いというか、薄っぺらいというか、オッサンからしたら今更感があって、しかもそういう心理的なものを交換してぶつけてというところ一辺倒だったから物足りなさ過ぎたかな。
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