死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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久しぶりに夜道が怖くなりました。
久しぶりに邦画のミステリーサイコサスペンスを見たが、もう怖い、やはり見終わった後の後味の悪い感覚、
ドッと疲れる感じ…はぁ、、なんだかなぁ、、怖い。
そして結構グロい、痛い
これグロい系苦手な人はダメなんじゃないかな
なんだか恋人とは見たくないなと思っちゃいました。
…まぁ恋人いないけど、
ゾクゾクしたい人は是非。
グロ苦手な人は目隠して見てください。
辛気臭い映画
とにかく辛気臭い。
予告見て面白そうだったから見たけど、見なければよかった。
「羊たちの沈黙」みたくもっとバチバチの心理戦が繰り広げられるのかと思ったらそういうのでもないし、なんだかなぁという感じ。
真相よりも、ミポリンの老けっぷりの方がよっぽど衝撃的やったし。
というか、人格変わるくらいあんなに簡単に他人につけ込まれたりするんかね?
ドキドキもハラハラもしませんのでご注意を!
絶賛のコメントが多いので敢えて言います。
羊たちの沈黙やハンニバルを期待して見ると「全然違う!」となります。
ゾンビ映画を沢山見てきたからもしれませんが、残虐シーンはギニーピッグを思い起こさせる場面でしたが、思ったほど残虐シーンというほど激しくはないです。
この映画の残虐シーンでダメージを受けた方は、普段はあまりちぎれたり、もげたりする映画を見ていないのでしょうか。
話は全体的に平坦です。
途中でドキッとする場面やドキドキ、ハラハラする展開はありません。
サスペンスというジャンルとお聞きしたので、途中でハラハラドキドキの場面を期待しましたが、来ないまま終わりました。
最後の意外性というのにも、それほど驚かず…
プロの方のみならずたくさんの方が絶賛コメントをしているのでかなり期待していました。
もっと心理的な恐怖を期待していましたが、私の期待とは違う映画でした。
真面目で丁寧な映画ですが、起伏の少ない展開は万人受けするものでは無いと思います。
原作が好きな方とか、出演者が好きなどという方におすすめします。
怖がるためにデートでとか、中高生のお子様を連れてとかで見に行くと残念な結果になるかもしれません。
もっと怪演でもっと恐怖を感じる映画でも良かったのに、と思いました。
見ていて辛くなる
グロテスクなシーンが多すぎて見ていて辛くなった。ただグロいだけでなく精神的にクるような描写や内容だったため、面白いより怖い、辛いの方が勝った。最後までただただ阿部サダヲ演じる殺人犯の残虐性や恐ろしさを描き続けた話。もっとミステリー要素のある話だと思っていたので予想と違った。ただ胸糞悪くなるだけだった。こんなに気分が下がるものを、わざわざ映画館で見るべきではないと思った。(個人の感想です)
中弛み的な良さ
中弛み的な緊張感の持続が面白い。メンツとしても監督白石は巨匠になっているけれど、脚本の高田亮、撮影の池田直矢など、40代の実力者で、素晴らしい。
このメンツならもっと衝撃的な面白さでも狙えるが、じっくり大人な味わいで良い。
もうすでに捕まっているため落ち着いたトーンになるがそこも良い。
阿部みたいな感じの良い気持ち悪い人は確かに居る。承認される気持ち良さはたとえ死刑囚からでもある。無聲で描かれた暴力の再生産についてとり扱っていたも良かったような。それぐらい尺にたいして長く感じないのも素晴らしい。
白石といえば、凶悪でも似たテーマを扱っていたが、そこをさらにアップデートした。
彼女役の宮崎優さんという方は初めて観たのだけれど可愛い。愛嬌がある顔立ちなのだが、ウィキを観るとTVCMなども出演しているらしい。観客はかなり若めで爪などで椅子をガタガタしていて、大きい反応で良かった。
常識犯の脅威と狂気
後味の悪さ1000%のバイオレンススリラー。
阿部サダヲのハマリ役でした。ミポリンの情けない役柄は観ていて辛いものがあります。
エンディングの解釈を委ねられていますので、何が真実で何が嘘かをしっかりと見抜く必要がある作品でした。推理物として観ないとちょっとグロいかもしれません。
46
うん。白石和彌監督作品だー
胸くそBADサイドの白石和彌監督の世界。
痛かったり、怖かったり、気持ち悪かったり、ありとあらゆる『ゾワゾワ感』を体験できた🤢そーゆーのもぜーんぶ引っくるめての白石和彌WORLD☝️やっぱり大好きだなぁこの人の作る作品。(一緒に行った友達によると韓国映画っぽいそうな)
阿部サダヲさん、本当に芸達者な俳優さんだこと。サイコパス演技bravo❗️
岡田健史くんも「中学聖日記」の頃から本当に成長したなー(←半ば親心)
白石作品に音尾さんが出てくると『狐狼の血』の真珠がチラつくwww
なによりも、大大大好き💕な成河(←そろそろソンハで一発変換出来る様にならんかね😅)が白石組に入っていたのにめっちゃテンション上がったー✨✨✨✨✨✨
怖ーい
現実的で怖かったな。阿倍サダオさん、優しい顔だから悪役がはまりにくいとゆーか。芝居自体は上手いんだけど。もっと表の顔と裏の顔がありそぅな俳優に阿倍さんの役をさせたらも~っとリアリティー満載で面白かったかも。
ラストの意味が自分はちょっと解らなかったのが悔しかったが。
加害者側の気持ちになってしまってゾッとする
2022年劇場鑑賞108本目。
殺人鬼の死刑囚が主人公の青年を呼び出して一件だけ冤罪があるから真犯人を見つけてほしい、という依頼をする話。
最初に殺人鬼の手口が説明され、思ってた以上にひどい殺し方をするので彼に対して怒りが湧いてきます。
しかし映画が進んでいくにあたって人当たりのいい話し方をする殺人鬼と、モノローグも人と話す時もモゴモゴしゃべる主人公との好感度が逆転していくにつれ、こちらも殺人鬼の人を傷つけたくなる気持ちを理解するというより同化していく気持ちになるよう作られています。
映画を観た後ショッピングモールを歩いていて「今この子全く自分に警戒していないよな・・・」と思う自分にゾッとしました。
一昔前だと、何か事件が起きると映画やらアニメやらゲームやらのせいにされていましたが、この映画はひょっとしたらそういう事件を、引き起こす嫌な力を持っているかもしれません。何かカタルシスを得られたり、教訓を得られる映画でもないので、あまり人に勧めたくない映画でした。
あまり高評価つけるとみんな観に行ってしまうので低めにつけておきます。
ストーリー運びは見事
私としては本当に珍しく、後半まで一切時計を気にせずに物語に引き込まれていった。
さすが白石監督。
残り4分の1辺りから物語は収束していくんだけど、そこはかなり都合よく、なし崩しに丸め込まれる感じは否めない。
でも、ミステリとしては面白い。
ただ、虐待の被害者という対象について「そういう傾向がある」というレベルを遥かに越えて描いている気がして、彼らに関する偏見を助長することになりはしないか、少し気になった。
阿部サダヲの眼は、危ない。無言の圧を感じる。特にアップにすると凄いわ。
息を飲むような映像と展開を久しぶりに目のあたりにしました。どきどき感は良かったですね。さすがの白石和彌です。
あらすじは
主人公の殺人犯大和が、自分自身を死刑に導くための壮大な仕掛けを施し、ゆっくりゆっくり長い時間をかけて楽しむ様が描かれていきます。この癖を病と称して表題になっている様です。
控訴審もあるので彼の仕掛けはまだまだつづくような感じですがどうなんでしょうか?
番宣にあるような
映画史に残る「驚愕のラスト」
は個人的には大袈裟だと思います。
延々と続く痛々しいシーン
オープニングからの延々と続く拷問シーン。
趣味悪いとしか思えない。
「狐狼の血」は、傑作だったが、か弱い若人を痛ぶるシーンはそんなにも必要あるのか?
見る人によってはトラウマになるんじゃないか?
盛り上がりにも欠け、オイラにとっては完全なるイヤミス映画でした。
これは面白かったー! ってか怖かった!!
ラストシーンは座布団を三枚差し上げたい位の結末(笑)
阿部サダヲさん目当て。
期待以上の猟奇的な演技に圧倒。
でも予想外に良かったのは大学生の雅也を演じた岡田健史さん。
余裕を感じる演技に引き込まれる。
20人以上を殺害した阿部サダヲさん演じる榛村。
達筆な手紙や会話で相手をコントロールする感じが恐ろしい。
大学生の雅也を利用して、一件の冤罪と主張する殺人事件の真相を究明させる展開。
雅也がハンパない捜査力(笑)で真犯人と思われる岩田剛典さん演じる金山と接触。
何が起きるのか全く予測出来ない展開に引き込まれる。
登場人物達の繋がりも見所。
相関図があると一気にネタバレ(笑)
徐々に人間関係が解き明かされる時のナルホド感が良い!
ラストシーンは本年度ベスト級で満足度が向上。
出だしのシーン。
桜の花弁が川を流れてると思ったのは自分だけでは無いハズ( ´∀`)
みんなに好かれる人殺し。
この映画、阿部サダヲの代表作になるかな。岡田健史君も、重い展開をしっかり演じてました。とにかくずっと重〜い苦手な流れでした。
連続殺人犯の大和に呼ばれて刑務所まで面会に行く雅也。?普通行かないよ。なんて疑問が最初で、それからバラバラ疑問だらけ。なぜ高校生を何人も殺すのか?自分には納得できなかった。雅也の本当の父親?OLを殺したのはこいつ?そもそも、殺人事件が何度も起きてるのに警察は何やってたんだ?逃げた女子のお陰?
殺しのシーンもエグい。爪剥いでばら撒き?
いろいろ回収してくれてんだけど、全てに納得いかずモヤモヤ解消されず。ラストも、え〜!
阿部サダヲの持ち味全開のサイコサスペンス
やはり、白石監督と阿部サダヲが紡ぎ出す作品は平常心で観ることはできない。衝撃的で心揺さぶられる。全編、不気味な雰囲気が漂い、絶えず鼓動は収まらず、画面に釘付けになる。
鬱屈した大学生活を過ごしていた筧井雅也(岡田健史)の元に、猟奇連続殺人犯で死刑が確定している獄中の榛村大和(阿部サダヲ)から一通の手紙が届く。最後の殺人は冤罪であり、真犯人がいることを証明して欲しいという内容だった。筧井の地元でパン屋を営んでいた旧知の榛村からの依頼を受け、筧井は一人で真相を究明していく・・・。
冒頭の榛村が用水路の水門を開放しようとするシーンは、フランス映画の衝撃作マドモアゼルを彷彿とさせるものであり、本作が只ならぬ物語であることを予感させる。
榛村は殺人犯であるが、物腰は柔らかく穏やかで人間関係も良好。誰にでも好かれている。殺人のプロセスも同様であり、相手を言葉巧みに信用させてから犯行に及ぶ。犯行そのものは極めて冷徹、残酷で目を覆いたくなる。阿部サダヲが卓越した演技力で、善なる榛村と狂気の榛村を完璧に演じ切っている。榛村に成りきっている。
筧井は榛村との面会を繰り返し、地道に榛村との会話の裏付けを取っていく。徐々に榛村の境遇が明らかになり真相究明に近づいていくが、榛村は筧井を己の会話の術中に嵌ようとする。筧井の顔と面会室を仕切る透明アクリル板に写る榛村の顔が重なるシーンが象徴的である。それでもなお、筧井は榛村の呪縛を振り払って真相に迫っていく。
ラストシーンは、そう来たかという感じで、インパクトよりは不気味さが際立つ幕切れだった。真相究明も連続殺人の理由も決定的なところまで辿り着いていない。榛村の心の闇にもっと迫って欲しかった。
しかし、鳥が突然人間を襲う恐怖を描いたヒチコック監督の“鳥”のように、理由が分からない方が、恐怖、不気味さは増すのが人間の心理なので、サイコサスペンスとしての醍醐味は十分に堪能できる作品だった。
一部グロいが引き込まれた
大学生の雅也に連続殺人犯の榛村から1通の手紙が届いた。24件の殺人容疑で逮捕され死刑判決を受けた榛村は、犯行当時雅也の地元でパン屋を経営していて、中学生だった雅也もよく店を訪れていた。手紙の中で、榛村は自身の罪を認めたが、そのうちの1件は冤罪だと訴え、犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼した。独自に事件を調べ始めた雅也は・・・という話。
最初に水門を開けて桜の花びらのようなものを撒くシーンから始まるが、それが○○だったとは、驚いた。
観ていて引き込まれ長さを感じなかった。
榛村役の阿部サダヲの凄みを堪能できた。岩田剛典は出ているのさえ気がつかないほどで、あんなに顔を隠すなら誰でも良かったような気がした。
灯里役の宮崎優は可愛かった。
一部グロかったが、どんでん返しもあり面白かった。
「爪、綺麗だね。」「剝がしたくなる? 私わかるなあ。好きな人の一部を持っていたいって気持ち。」
冷静なのか冷淡なのか、終始感情が揺れることなく落ち着き払う榛村(阿部サダヲ)。
生気もない青年が、次第に力強く、何かを得たかのように変貌していく雅也(岡田健史)。
対照的だった二人なのに、次第に榛村に導かれるように雅也の中の何かが共鳴していくようで、ゾクゾクが止まらなくなっていった。そう、ガラス越しに向かい合う二人の影が重なっていくのがその暗示のように。しかしそれは、榛村に"操縦"されていたのだった。雅也も、映画を観ている僕も。「死刑にいたる病」とはをうまくタイトルをつけたもので、ああ自分にはこの人の・・と思い込ませる仕掛けがあったわけか。
そしてその操縦は、ひとりふたりで済むことはなく、しかも、ずっと続いているってのがおぞましい。解けない魔法のような榛村による巧妙な操縦が、今も。それを目の当たりにして、得体のしれないものに出くわした気分の雅也。ああたしか、「凶悪」の山田孝之も、ラストこんな気分だったような。白石監督の仕掛けの妙かな。
なお、ロケ地は主に地元宇都宮。いたるところに既視感ある風景。だけどいませんよ、あんなパン屋さん。でも、いやだなあ、桜の花びらが人の爪に見えるようになったら。事件の真実を求めようとした雅也のように、何かに追い立てられるように、几帳面で高校生に優しく声をかけるパン屋さんがいるんじゃないかと近所を探してしまう衝動が起きるかもしれない。
シリアルキラーファンタジー
原作未読、予告などを見てかなり期待して観ましたが、映画にいまいちのめり込むことが出来ず、心の底から楽しむことが出来なかった。その理由は、おそらく計算され過ぎていたからだと思う。この作品に限った話ではないが、個人的には計算され過ぎた狂気というものはどこか現実味に欠け冷めた目で見てしまう場合が多い。
今作は凶悪のようなリアリティは無く、ファンタジーとしてシリアルキラーを描いた作品だと思う。
そのため、物語としてはよく出来ていて、一応最後まで納得させられる出来栄えにはなっている。特に作品の前半はとても良く出来ていて目が離せない。しかし中盤以降大きな盛り上がりはあまりなく淡々とこの物語の種明かしがされていく。しかも種が明かされれば明かされるほどこの作品の不自然さが目に付いてくる。
その不自然さとはリアリティのあるシリアルキラーとして描こうとしているのにあまりにも計算され過ぎているのだ。計算高い脚本、キャラクターが駄目だとは思わない。例えばソウの一作目とジグソウというキャラはその典型だと思う。しかしそこに映画としての不自然さは感じなかった。それはジグソウには核となる思想があり、その思想も作品を通して観客は理解できるようになっていたからだと思う。
一方で今作の榛村にはそこまで納得できるような思想は感じられなかった。シリアルキラーとしての趣向はあれど、観客を納得させるほどの思想が無いのでジグソウのような納得感があまり感じられなかったように思う。
最後に明かされる仕掛けもアイディアとしては面白いとは思うのだが、今一つ登場人物の行動原理にリアリティがないので、驚きよりも何で?の方が先行してしまい、プロット優先でキャラクターが動いてる感が否めなかった。
細かい部分だが、何気ない大学の風景として映される生徒たちの描写にもちゃんと意味があったのは素直に感心しました。あと役者達の演技は本当に素晴らしかったと思う。
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