死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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たぶん、これは、ホラー映画です
事件とか病的とか狂気とか、何か意味づけみたいものを求めて見てはいけないような気がしました。グロくておどろおどろしいものを指の隙間から覗くような─、まさにホラー映画を見るような感覚で見た方がいいのかもしれません。
阿部サダヲが好きなので期待ありで。 最初からグロい。 もっと細かく...
阿部サダヲが好きなので期待ありで。
最初からグロい。
もっと細かく何でシリアルキラーになったのかまであったらなぁ。
あとなんだろう、狭い所で音をとってるからか、予算の関係か、喋り方のせいか、音がこもっていて気持ち悪かった。
クリミナルマインドなんかでは、そりゃそうなるかもねって同情する余地があったりするんだけど…
昔はよくグロいの見たけど、ただグロいだけのはもういいかな。
ドーン‼️
人のよいパン屋の店主と、連続殺人鬼という二つの顔を持つ人物を、阿部サダヲが巧みに演じていました。何か裏のありそうなつぶらな瞳がとても怖かったです。喪黒福造も真っ青❗️
なぜ、あんな性格になったのか、若い子を殺さずには生きていけないのかが描かれていなかったので、原作を読もうという気持ちにさせられました。
このような気持ちになるのも、計算済みの構成なのかな。私も病にかかったかな😇
爪が痛くなる…
心理サスペンス&残虐趣味で、白石和彌お得意の題材だが、見終わっての感想としては、これまでの白石作品にあったようなカタルシスを伴った後味の良さはない。事件のスケールの割には、ラストも含めて、こじんまりした感じだし、登場人物の誰にも感情移入できない作りなので、心が揺さぶられるところがなかった。
主人公役の阿部サダヲは、人に好かれる雰囲気の良さが前面に出るのはいいが、もっと得体の知れなさ、不気味さがほしかった。岡田健史は好演。灯里との行為の後の瞬きもせず呆然とする姿、母親からも言われる主人公にそっくりな姿など、ゾクッとする。中山美穂と岩田剛典は、ミスキャストと言わざるを得ない。
原作は未読だが、キルケゴールをもじったタイトルも、ミスリードしているよう。
拘置所での対決シーンは、一番の見せどころとして、あっと驚くような技巧を凝らして、力を込めて演出していた。ただ、そこ以外は、時制が行ったり来たりして、証言も真偽不明だから仕方ないが、せわしない感じがした。
それにしても、出演者に惹かれてか、結構お客さんが入っていたし、子供連れもいたけど、トラウマにならないかちょっと心配。こっちも爪が痛くなってきた。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ
映画を見ながら、ニーチェの『善悪の彼岸』の言葉が頭をよぎっていた。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」
阿部サダヲ演じる榛村というキャラクターは、「人を悪に引きずり込む悪」という、キリスト教的悪として描かれる。これは邦画のキャラクターとしては若干異質な悪である。原作の櫛木理宇さんがシリアルキラーに造詣が深く、テッド・バンディの要素が取り入れられていることがインタビュー等で読み取れるが、そういった欧米のシリアルキラー像を取り込んでいるためにこういったキャラクター設定になっているのであろう。白石監督の『凶悪」では、情人が理解し得ない「エゴをむき出しにする存在」として悪が描かれていたが、今回の榛村はそれとはまた違った「悪」である。白石監督が描く「悪」の引き出しの多さに驚かされる。
みなさんのご指摘の通りだが、アクリル板ごしの二人の像が重なる演出は見事だ。「こっち側に来たらもう戻れないよ」という榛村の言葉に戦慄を覚える。
悪に飲み込まれないように生きることは難しい。
残虐シーンに✖️
この手のサスペンスホラーを
否定する訳では、無いですが
個人的には、残虐シーンを
いかに減らして表現するかが
ポイントだと思っています。
本作とこの監督さんは、いつも
残虐に画像に表現しており
私の好みでは、ありません。
20数名も殺した実績など
飛び過ぎな所も多いかな?と
面白かったけどラストシーンは微妙
榛村の異常さ、筧井の平凡な大学生が時間を追うにつれて豹変していくさまが面白かった。
岡田健史さんの表情や顔付きが変わっていくのが分かって若いのにすごい俳優さんだなと思った。
岩田剛典さんも昔は恋愛ものに出てるイメージでしたが、今はこういう役もやられてるんですね。気持ち悪さがリアルでよくやってるなと思いました。
「じっくりと信頼関係を築いてから壊す」これは榛村が昔母親にされていたって事ですよね。複雑な幼少期を過ごしたからこそこういう人格が出来上がったっていうサイコパスあるあるでした。
でも最後のオチは微妙ですかね。若くて可愛い女の子が「好きな人の一部を持っていたい気持ちは分かる」ってそれただのメンヘラにありがちな思考なんですよ。榛村が常軌を逸したシリアルキラーだから面白いのに、それを女子大生に簡単に理解されちゃうのはどうなのかなぁって。でも加納を褒めてるレビューも沢山あって男女で感じ方が違うのかな。私からしたら若い女って恐怖の対象には成り得ないんですよね。
もし榛村と筧井母の間にできた子供が加納灯里だったら面白かったかも。赤ちゃん焼くシーンが無かったらまだ生きてるかもとそういう考察も出来て面白かったかもしれない。
一番印象に残ったシーンは冒頭で榛村が花びらを巻くシーン。これが後に爪だったと分かった時演出すごいなと感動しました。
あと他の方のレビューにもある通り、客層が若い!自分も20代前半ですがwカップルで来てる人も多くて上映中も喋ってたり、上映後「全然グロくなかったわー」とイキってる男性がいて萎えた。夜だからかな?落ち着いて見たい人は平日昼間とかに行くといいかもしれません。
最後の最後でもう一ひねり
24人を殺したとして逮捕・起訴された犯人が、うち1人は違うと主張し、知人に協力を求める。
この知人が主人公です。
予想したとおりに話が進行して、まあ、こんなもんかなと思っていたら、映画の最後の最後でもう一ひねりありました。
凄く意外でしたが、振り返ってみると伏線貼られていましたね。単に自分の観察が甘かっただけですね。
映像は結構グロいですし、善良な人間が理由もなく惨殺されるのはチョッとシンドイです。
話としてはまとまっていますが、あまりにも無能すぎる警察はいかがなものかと。
具体的には、
・狭い範囲で20名を超える高校生がいなくなっているので当然捜査がなされるはず。
・犯人は時間をかけて被害者と接触し、仲良くなっているとのことで、プロファイリングすれば捜査線上に浮かぶはず。
・また、被害者の拉致が定期的(90日)なのに警戒しないのか?
(犯人に捜査がたどり着かない理由をフォローする描写があればよかったのですが)
弱い立場の人に付け込んで、傷つけ殺すけれど、その良心に何の呵責も感じないサイコパスは怖いですね。たとえ、虐待を受けて育ったという擁護すべき点があったとしても。
この映画をみて、尼崎の角田とか北九州の松永とか、現実に怖い人間がいることを思い出してしまいました。
そんな人が近くに来たら自分は防げるんだろうか・・
正直言って、こういう映画は嫌いです。若い人達が結構来てたのも信じら...
正直言って、こういう映画は嫌いです。若い人達が結構来てたのも信じられない。
哲学とかものを考えるということがないので、こういう猟奇的な映画に心を掴まれるんじゃないだろうか。とても日本的。そもそも白石さんのこともあまりもともと好きじゃない。暴力しかない世界が知的じゃないから嫌いなんだと思う。シン・ウルトラマン見に来てた、オタクっぽい若い子達の方がずっと健全だと思う。
タランティーノとかも好きじゃないし。でも、暴力の描き方にアートやユーモアはある。距離もある。ここには距離もユーモアもなく、技もなく、芸術の要素は一切ない。ただただ嫌な気持ちが残る。嫌な気持ちが残る映画の中でもいい映画もたくさんある。でも、この映画はそのたぐいではないと感じさせてしまう。中山美穂はいいし、岡田くんもいい。私の推しの岩田君は何であんな役で出たのか、もうちょっと選んでほしい。
親に虐待された子どもをねらい、その子を精神的に取り込んで支配していく、自分で選ばせて自分を破壊させていく、その心理的な気持ち悪さをよく描いているけど、それを描く動機が不純。アベサダは、自分も病気かもしれないと、つぶやくのだけれど、それさえ相手を攻略しようとしているように見え、あべさんは、いい人にも悪い人にもその二重性も表現できる人なので監督が起用したのだけど、作品として良くない気がする。孤狼の血は評価してるのだけど、それは、役所さんの力で監督の意図を乗り越えてるからかもしれない。
ゾッとする
こんなにゾッとした映画は久しぶりです。一つ一つ明らかになる度に鳥肌が立ちました。サスペンス好きなので凄く面白かったです。
割とグロい映画は好きなのですがこれは…見ていられず目を逸らすシーンも何度かありました。R15でもいいんじゃないか?って位。子供はトラウマになると思うので観ない方がいいかも…
病とは
死刑にいたる病、というタイトルから自分ではどうにもならない衝動、性癖というものがあって、その病が死刑という結果に繋がっている、ということなのだろうと予想していた。
性癖のようなものは誰しもにあると思うし、それが人に言える類のものか、言えないことか、法に触れるか触れないかというだけの違いがあるのだと思う。
この映画に出てくる榛村が抱えている衝動は人を殺害したいという欲望かと思っていたが、見ているうちに裏切られ、絶望した人の顔が見たいのだろうと思うようになった。
だからわざわざ人間関係を時間をかけて作って、裏切るという行為を繰り返していたのだろう。
榛村が、なぜわざわざ捕まるような真似をしたのかが謎だったが、人を殺害する方法で快楽を得ることに飽きて、心理的に痛ぶることに重点を置きたくなったのかも知れないと思った。
留置所にいるという圧倒的に弱い立場に陥ることで主人公を油断させ、あたかも困っているかのように装い、主人公の鬱屈とした人生につけ込み、操り、そして主人公を裏切ることをただ自分の快楽のためにやっているのだと、そう感じた。
最後の最後で、主人公と付き合い始めたであろう彼女の発言を聞いた時は思わず「そこまでやりやがるかくそ野郎」という気持ちで天を仰ぎたくなった。
血舐めた時に気付けよ、自分、とも思った笑
話の設定は面白い
猟奇的な殺人犯が色んな人を洗脳するといった設定は非常に面白いと思います。
ただ、チョット分かりにくい感じがします。
最後に幼馴染の女性が持っていた、阿部サダヲからの手紙が何を意味するのか?など、
もしかすると原作を読んでないとわからないって事でしょうか?
映像がかなりグロいです。痛い痛い痛いって思っちゃいます。
引き込まれる阿部サダヲの黒目
シリアルキラー系で観たかった作品。
阿部サダヲ演じる榛村の誰からも好かれる人柄、温厚な笑顔を見せるパン屋で働く姿と裁判や殺人シーンで見せる感情の読めないシリアルキラーの姿。この緩急が効いている。それと黒目が黒すぎて吸い込まれそう。
阿部サダヲはコメディ系が多いけど、本来こっちの方が得意かも。
岡田健史演じる筧井も理想と離れた鬱屈とした日々を送り、自己肯定感を失った姿が良い。あんまり近くにいて楽しくないよなぁと思うタイプ。それが、榛村の依頼なのか思惑なのか次第に狂気を含んだ自信を得ていく姿は怖かった。
グロめなシーンもかなり攻めていて良いがチタンで感覚が狂ってしまったから物足りなくも感じてしまった。
岩田剛典演じる謎の男だが、どうしても肌が綺麗なのと歯が白く並びも良いのが気になってしまい、少し萎えてしまった。
深淵を覗くとき
怖い痛いグロい、怖い痛いグロいと思いながら最後まで観て、ようやくタイトルの「病」の意味がわかりました。これホラー映画ですね。
榛原が殺人を犯す目的や、かつての「獲物」を巻き込んで犯人捜しをさせる目的は最後までよくわからないけどわからなくて良いし、わかりたくないというか、わかってしまったときは捕らわれた時なんだろうな、と。そう思わせるのが上手いな、と思いました。捕らわれていく過程の岡田くんも、踏み留まって対峙する岡田くんも良いですね。もちろん阿部サダヲの誰からも好かれるパン屋さんと残酷な殺人鬼とがシームレスに存在しているのも圧倒的でぞわっとするし、オーラゼロの岩ちゃんや自己肯定感底辺の中山美穂も凄かったんだけど地味な女子大生役の宮崎優の存在が一番恐怖だった。え、どこから仕込まれてた?と思っている間にエンドロール終わってました。
丁寧に作られた作品
丸の内ピカデリーの2階席で鑑賞、音も良いし快適。2階席で映画を見るのはいつ以来だろう。
白石和彌監督に期待してあまり予備知識無しに見たのだが、期待通りのよく錬られた映画作品を見ることができて満足した。(このあとでシン・ウルトラマンを見て、その映画作品であろうとしていないさまに失望させられたが。)
出だしから想像以上の被害者数と想像以上の直接的残酷描写にびびらされたし、またスジでも最後のオチにも含みが持たされていた。次回作は仮面ライダーブラックかと思うが、話題ではどうしても負けてしまうが「シン・」に負けない作品を作ってくれると期待する。
質問です
すみません、この映画、私にはよく理解出来なかったので教えてください。
①阿部サダヲは何故岡田健史に26歳女性殺害の捜査をさせたんですか?
②阿部サダヲが26歳女性の実行犯であることはわかりました。しかし岩田剛章が阿部サダヲを迫られて26歳女性を「おイタする」と歩道橋の上から指差したのは事実なんですよね?おイタゲームを阿部サダヲは岩田剛章にさせたがっていたのに、結局は自分で殺したってことですよね?
これは岩田が26歳女性と顔見知りであると阿部サダヲが知った。阿部サダヲはその女性を昔から狙ってた。だから阿部サダヲは岩田剛章に女性の行動パターンを無理矢理聞き出した。
で、その聞き出した行動パターンに基づいてその女性を拉致殺害した…ということなんでしょうか?岩田剛章は行動パターンを教えたことを後悔して「自分が殺した」と言ったのですか?
ずっと暗い。そしてエグい。
最初から最後までずっと暗かった。
そして思った以上にエグかった。
最初は桜の花びらかと思ってたらとんでもなかった。
白石和彌監督の映画、どんどんエグくなっているような気がするのは気のせいでしょうか。
岡田健史目当てのなのか、客層が10代、20代の女性ばかりなことも驚いたが、描写がキツすぎて何人か離席していたほど。
阿部サダヲをしばらく怖くてみれなくなるくらい怖かった。
凶悪を見た時と同じく、鑑賞後気分が落ち込んでしまった。
作品としては面白かったんだけど、ひさびさ疲れたな。
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