「死んだ目には、気をつけましょう。」死刑にいたる病 アキよりさんの映画レビュー(感想・評価)
死んだ目には、気をつけましょう。
2度目の鑑賞になります。
ストーリーは、主人公の大学生雅也かなりの囁き声で、大丈夫かと思わせる。
祖母の葬儀からの、24人の拷問殺人鬼の榛村大和からの一通の手紙が届く。
榛村は、当時地元のパン屋さんで、雅也も当時通っていた。そこから、榛村の面会に足を運び死刑確定であるにも関わらず、1人の女性根津かおるの殺害は自分ではなく他に犯人がいる、その犯人を探してくれと言うものだった。
そこから、雅也は事件の真相に飲み込まれて行き…と言うストーリー。
とにかく、殺人鬼の榛村大和(阿部サダヲ)の怪演は素晴らしい👍
死んだ魚の目をしている時と、やたらと話相手を褒めてるけど心が無いと言うか、サイコパス感が凄かった。人を操る才能があると言うか、自分で決めてと言うセリフは、震えます。
この榛村は、完全に暇潰し感覚で主人公の雅也とゲームを楽しんだだけだと感じた。
榛村は、パン屋を営んでいる時から学生に目をつけて、利用出来る人間の選別し、捕まる事を想定内に置き、徹底的に手紙を送り付けていた可能性も考えさせられる。
榛村の話も、どこまで本当か嘘かも分からず、雅也の母親と過去同じ境遇の中仲良くなり、出産した子供を燃やしたと言っているが、雅也が母親に問い詰めるシーンがありますが、榛村と連絡を取っていると手紙を見せた表情が意外にも懐かしい眼差しで、嫌な表情を出さない事もなんでやと思ってしまいます。子供を燃やした過去があるなら当然だが犯罪です。母親もちょい狂ってる?
この映画は、本当の真実が見えて来ないミステリーでありホラーな映画だと感じます。
ラストは、一見落着でこれから愛を育むはずが〜ですが、このラストも榛村の仕掛けなら天晴れです。