「殺人鬼に魅せられる」死刑にいたる病 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
殺人鬼に魅せられる
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原作は未読。
本作の白眉は、阿部サダヲと岡田健史(現・水上恒司)の演技対決でしょう。榛原と雅也が東京拘置所の接見室で対峙するシーンの緊迫感溢れるやり取りは終始鳥肌モノでした。
仕切りのガラスに映る榛原の像が、ふたりが会う回数を重ねていくごとに次第に雅也と重なっていく演出も巧み。雅也が榛原に魅入られていることを暗示していて不安が募りました。
雅也も自信が湧いて来たのかだんだん人柄が変化していったし、それを表現した岡田健史の演技力がすごい。対して阿部サダヲの、底知れぬ怖さを滲み出す演技も絶品でした。
[余談]
阿部サダヲの目に吸い込まれそうになりました。標的を操縦する際の、なんの感情も読み取れない奈落みたいな目に。
不気味で怖いのに、何故か目が離せない。すっかり魅入られて、底無し穴に自ら足を踏み出してしまいそうになる。
術中にハマりそうになりました。危ない危ない。
※修正(2024/06/09)
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