「阿部定も驚くシリアルキラーを好演」死刑にいたる病 スモーキー石井さんの映画レビュー(感想・評価)
阿部定も驚くシリアルキラーを好演
クリックして本文を読む
本作の主人公は自閉的な大学生筧井雅也。
大学受験に失敗し、いわゆる
Fラン大学の法学部の学生として孤独な日々を過ごしていた。
そんな彼が帰省し、実家に届いた一通の手紙からこの物語は始まる。
送り主は中学生の頃、交流を深めた心優しきパン屋の店主榛村。
当時父親から暴力を受けていた雅也は、塾に行く前に立ち寄るそのパン屋で榛村と交流を深めていった。
しかし、その榛村という人物は24件の殺人事件の容疑者として起訴され、死刑判決を受けていた。
そんな中、面会室で再会する雅也と榛村。
榛村が冤罪だと主張する9件目の殺人事件を追う内に雅也は自分のルーツを探ることとなる。
結末は案の定バッドエンドというべきか。
榛村のその「DNA」は確かに受け継がれ、病はさらに感染していく。
事件の真相は解明されたが、「死刑に至る」その病原菌までは断ち切ることはできなかった。
今回のシリアルキラーを演じた阿部サダヲの淡々と人々を翻弄する「瞳」の演技はとてもリアリティを感じた。こういう人物は実際にいるのだと。
コメントする