「良い意味で変態な監督の作品」死刑にいたる病 hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味で変態な監督の作品
予告の阿部サダヲさんが怖すぎて、
先に薄めておこうと、原作急ぎ読了。
薄まるどころか、
拷問シーンは、字面からの私の創造をはるかに超えていて…
恐怖に震える…
どころか、見れなかったに近い。
というか、見ていないに近い。
パンフレットに記載があったけれども、
監督、あの拷問シーンを嬉々として撮影されていたとか…
やはり、変態!(苦笑)
だから、このような飛び抜けた娯楽映画が撮れるのでしょうね。
にしても、やはり、白石監督の演出はスゴいなぁ…
あの二人、大和と雅也でしかなかった。
あんな人いたら嫌だけど、いるわけないけど、
阿部サダヲじゃなくって、もう実際の大和っていうシリアルキラーにしか見えんのだよ。
雅也も一輝も衿子も、全員、それこそ別バースで実在してんじゃない?
と思えるぐらい、その人そのもの。
だから、阿部サダヲさんと岡田健史さんの演技対決でもあるのだけれど、
それよりも、大和と雅也のタイマン勝負のようで…
大和の落ちていきそうな空虚な眼と、徐々に強い光彩を放っていく雅也の眼と、
そのどちらにも引き込まれそうになって、
ただただ、自分の脳ミソよ冷静でいてくれと思いながら、
浅い呼吸のまま、集中していたようで、観終わった後、放心気味でした。
しんどかったぁ…。
しんど過ぎて、途中、なんだか笑いそうになったから、
もう三周りぐらいしたら、コメディとして観れるのかも知れん。
原作を巧く脚本されていますが、
良い意味で別物かも。
追記
ただ、大和の若いときが、芸人の永野に見えたのは私だけでしょうか…笑
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