「この映画より胸糞悪いのはケータイの電源切らない客」死刑にいたる病 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画より胸糞悪いのはケータイの電源切らない客
2022年映画館鑑賞21作品目
5月22日(日)イオンシネマ石巻
ポイントを使い1800円から1300円
原作未読
監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』『凪待ち』『ひとよ』の白石和彌
脚本は『婚前特急』『さよなら渓谷』『そこのみにて光輝く』『まともじゃないのは君も一緒』『ボクたちはみんな大人になれなかった』の高田亮
23人の真面目で頭が良い17歳から18歳の少年少女と成人女性殺害の容疑で死刑が確定した凶悪犯罪者榛村大和
大和が経営していたパン屋に馴染み客だった筧井雅也は接見室で再会
大和の証言によると成人女性だけは殺していないという
大和を信じ真犯人を探す雅也
しかし結局のところ何もかも出鱈目だった
死刑囚榛村大和に阿部サダヲ
弁護士事務所アルバイトの大学生・筧井雅也に岡田健史
長髪に顔に痣がある気味の悪い男・金山一輝に岩田剛典
雅也と同じ大学に通いのちに肉体関係になる加納灯里に宮﨑優
雅也の父・筧井和夫に鈴木卓爾
雅也の母・筧井衿子に中山美穂
大和の元同僚・滝内に音尾琢真
山林で成人女性の死体を発見した赤ヤッケの女に岩井志麻子
面白い!
作品内容からして不謹慎だがこれはサスペンス&ミステリーとしてとても良くできてる
ガリレオの柴咲コウのような人には叱られるかもしれないが面白いんだから仕方がない
原作がそれだけ優れているんだろう
最後は蛇足だと当初は感じたがよくよく考えてみると娯楽映画としては悪くない
拷問シーンはエグ過ぎる
白石和彌監督ならでは
PG12でいいの?
話としては面白いが岡田と宮崎には魅力を感じなかった
若い美男美女だが役者としてまだまだ好みじゃない
鈴木も中山も主役級の両親役としては近頃の邦画としては主流ではない
岩田は良い仕上がりだ
なんと言っても阿部サダヲだろう
僕は彼のハイテンションな芝居が嫌いだ
だが今回は違う
素晴らしい
この役にハマっている
ブラボー