「やられました! …と、いう感じ。」死刑にいたる病 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)
やられました! …と、いう感じ。
原作未読なだけに、ストーリー自体を楽しんだ。
下品な話だが、ああいう地味な女の子に欲情する男の子の心理、分かるなぁ。
とにかく、阿部サダヲの独壇場ですわな。
刑務官まで心理操作してしまう、レクター博士ばりのモンスター。
世の人々の無関心さに腹を立てている。
岡田健史は、操られていることに気がついて逆襲に転じたつもりが、結局は掌の上だった…。
彼が大学のキャンパスを歩くとき、背景にいる学生たちはスローモーションになる。この不思議な演出が、終盤で彼女とスカッシュをしている場面では、手前にいる学生たちがスローモーションになるという逆転を見せる。
白石和彌では珍しい演出ではないだろうか。
猟奇犯罪サスペンスと言えば韓国映画だ。
韓国の傑作と比べるとアクションが少ないが、その分いたぶる場面は強烈。
未鑑賞の方は、ちょっと覚悟してご覧下さい。
コメントありがとうございます😊監督の作品は孤狼の血も観ましたが痛みや苦痛の表現が強烈でした😱苦痛の表現を拘って撮る…いろんな趣味があるものだなと思いました😃
阿部 サダヲは、原作のイメージ通りの怪演でした。ホントすごいです。
原作では、拷問したことはサラッと流しているのですが、白石監督は、思いっきり見せてくれました。榛村大和の異常性を際立たせていて、インパクトのある作品に仕上がったと思います。
日本映画はR指定が付くとそのまま公開スクリーン数や収益に関わるので、R指定つけないで映画を作りますよね。韓国映画とは違いますよね。
ただ、今作はR15じゃないことにびっくり、桜の花びらかと思っていたら、、、
((((;゚Д゚))))
昔(たぶん昭和どっぷりの時代)、ヤクザ映画見た後、肩を怒らせて街を歩いている若者、なんて表現がありましたよね。
この映画見た後、俺もなんか、猟奇的な知能犯できるかも(この犯人みたいに)なんて勘違いする人が出てこないか、不安になるほどでした。
そういう方向に影響されないぞ、という覚悟も必要かも、です。