「顔見知りから知人へ、そして虐殺と洗脳」死刑にいたる病 キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
顔見知りから知人へ、そして虐殺と洗脳
クリックして本文を読む
孤狼の血を最近2作品見てこれも気になっていた。
阿部サダヲの猟奇的な表情、拘置所の中にいるだけなのに塀の外の人物たちを手紙や面会だけで洗脳して思い通りに動かしていく。
Fランク大学に通う大学生、そのF大学に通う中学からの知人女性、幼少から洗脳して自分で決断ができなくなったトラウマを抱えるSEサラリーマン。みんな殺人者の掌で泳がされているようにも見えた。
殺人の目的が分からないなどのレビューもあったが、虐待を受けた幼少期からのゆがんだ成長がそうさせたのだ、と想像させ、それでしか人を信頼しコミュニケーションを取ることができない悲しい殺人者なのだと受け取った。
拘置所で殺人者と面会者の顔が合わさってゆくシーンが何回かあったが、その不気味さ猟奇さ、そしてお互いがお互いを投影しているようで、身震いしそうだった。
この作品もしばらく脳裏に焼き付いてしまいそうだ。
コメントする