「娯楽の境界線を越える生々しい痛み」死刑にいたる病 トラヴィスさんの映画レビュー(感想・評価)
娯楽の境界線を越える生々しい痛み
肯定でも否定でもなく
阿部サダヲ演じるシリアルキラーに
どんどん引き込まれる恐怖。
ある意味人の死を娯楽の材料として
利用するのが映画。
その死(加虐)を直視出来ないレベルの
リアルな残酷さで表現し
きちんと不快にさせる意図は?
白石監督が演出するその生々しい
痛みや狂気や死は娯楽の境界線を超え
自分の日常も無関係では無いと
思わせる説得力がありました。
劇中の被害者と痛みを共有することで
初めて理解に近づくリアルな恐怖。
白石作品はいつも面白かっただけでは
終わらせてくれません。
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