「日本映画のシリアル・キラー」死刑にいたる病 たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
日本映画のシリアル・キラー
オンライン試写会にて鑑賞。
こんなサイコパスでシリアル・キラーを描いたリアル映画は、日本映画では珍しいのではないだろうか…。
30年以上前に観て、超絶的に怖かった『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターを思い出すような映画だった。
しかし、日本のシリアル・キラーは「周りの人達に好かれるパン屋をして、信頼関係ができた若い人達を時間かけていたぶった後に殺していく…」あたり、レクターとは違った怖さで唯一無二の存在……という気がする。
スプラッタホラー映画で表現されるような鮮血が飛びまくるような残虐シーンではないが、いたぶり方が身近すぎて怖ろしい分、眼を背けたくなるほどであった。見ちゃったが…(笑)
本作で印象的なのは、阿部サダヲの「眼」。
その「眼」が、優しさを表現する人間だったり、無感情に見える殺人鬼っぽかったり…。
面会室で阿部サダヲと岡田健史が対面するシーンで、二人の顔を重ねる撮り方が構図的に見事。
「日本映画にもハンニバル・レクターに負けないシリアル・キラーがいるんだよ…」というドラマを、観てみたい方にはオススメ!
<映倫No.122825>
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