余命10年のレビュー・感想・評価
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限りある命の大切さと有効活用を学ぶ
切なすぎる恋愛小説を映画化したラブストーリー。藤井道人監督で主演・小松菜奈であれば感動すること間違いなしと思っていましたが期待通りの内容に仕上がっている、共演者も目移りするような豪華なキャスト陣で作品をより一層引き立てている印象。
途中で少し端折って強引になった展開もあったが上映時間の関係もあり仕方ないでしょう。それでも終盤は上手く纏められていて納得の出来映えです。
限りある命の大切さと命の有効活用を学ぶことが出来る貴重な作品であり、最後は感動し涙腺崩壊しました。
2022-47
作内で説明が不足しているかなぁ…。
今年60本目(合計333本目/今月(2022年3月度)2本目)。
まず、元になる小説を小説にしたのであり、もとの小説も実際に起きたものを小説化したものである以上、あることないこと書けないのであり、その点で多少不自然かなと思える点があるのは仕方がないというところです。
ストーリーの内容については他の方も書かれていますので、同じことを書いても仕方がなくそこはばっさり省略します。
映画内で説明が抜けていたり、わかりにくい点について触れます。
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(減点0.2)
・ 映画内では、多数の薬を飲むことになるシーンが登場します。実話ベースだからです。ただ、いわゆる「過剰摂取」(オーバードーズ)を想定するシーンまでは存在しないものの、「薬の管理ができるはずなのにしていない」という点は気になったところです。
この点は、実際に当事者(私もそう。手帳上身障2級もあれば、難病とそう変わらない)も気を付けているところで、いわゆる「お薬袋」などで飲み忘れなどがないように薬を整理するのが広く行われているところで、それは身障者・難病に限る範囲ではできることです(←知的障害を伴わない、という意味)。
※ 一般的に内部障害の方だと、少なくても3種類、多ければ作内でもあるように8~10種類くらいの薬を飲みますが(どこの内臓の障害でも、抗生物質など必要になる薬はだいたい同じ)、本人すら飲み忘れたり二重に飲んだりすることがあるので(そして、それが副作用を起こして怖いので)、本人自ら自衛して飲み忘れや二重飲みがないようにしているわけです。
作内ではこの部分の描写がないため、みんなそうなのかなと思われても困るし、かといって原作がある以上、あることないこと書けないのも事実で、減点幅もかなり難しいところです。
(減点0.2) 映画内では「フロセミドの量を増やす」という内容「だけ」が登場しますが、「フロセミド」はさすがに説明がいるのでは…と思えます。
内臓障害であれば、どこの内臓でも、内臓を悪くすれば腎臓にきます。その結果、体内の水分バランスが崩れて浮腫(むくみ)が発生します。これを回避するために、腎臓に働きかけて尿の量を増やし、体から水分を取り除くことでむくみを取ることがあります。ここで使われるのが、このタイプの薬(利尿剤)です。
ただ、この薬は利尿剤の中でも作用が強い部類に入るので、そう簡単に処方はされません(私も数回しか飲んだことはない)。まして、健常者の方が処方されることは極めてレアであり(そもそも、日本は保険適用が前提なので、保険適用できない薬はそもそも論で処方できない)、この部分は「何を述べたいのかわからない」のではないか…と思えます。
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映画としては実話をベースにしている以上、この映画で内部障害や難病などの方への理解が深まれば…というところです。
自分の人生を振り返させられる
難病ものか〜。泣かせにくるやつって構えてしまって苦手なんだよな。
と思っていたため、観るかどうか悩んでいた。
出ている演者が好きな人ばかりなのと、他に特に観るものがなかったので観た(ごめんなさい)。
なるほどと思った。
主人公の難病との闘いのストーリーでもあるのだが、これは自分の人生を振り返させられる映画だった。
あの時の自分は、あの時の自分は、子供の頃の自分は、今の自分を見たらなんていうだろうか。
そんなふうに己を振り返っているうちに主人公や彼女を取り巻く人々に自然と入り込み、涙がボロボロ。
明日に希望を持ちながら劇場を出ることができた。
原作者の方に、こんなふうに受け止めましたよ、と、心の中で語りかけました。
原作の意図を受け継いだとても良い作品でした
ストーリー自体は平凡なメロドラマ。でも、小松、松重(背中で演技で...
出会わなければ、出会ったからこそ、
どうしようもないことと、人はどう向き合うのか。それを達者な演者を揃え、広がりのある美しい映像と劇伴、血の通った丁寧な台詞のやりとりで描いた。「次なんて、ない」げんさんのこの言葉が強く心に残った。繰り返し描かれる、短くも美しく咲き誇る桜は茉莉の生きる姿と重なったり。
主人公のふたりももちろん素晴らしかったけど、リリー・フランキー、井口理、松重豊が相変わらずめちゃくちゃ良い。井口さん、あんなにアーティストで成功してるのに、ときどきスクリーンにちょこっと出てきてめっちゃ存在感示すのズルくない?😂wこの「ちょこっと」がめちゃくちゃ効果的なのよ。
正直、病気の描き方とか終盤のふたりの「選択」に疑問がなくはないんだけど、全体的にとても丁寧だし、皆さん上手いから納得させられてしまう感じ。
桜に泣いて、スカイツリーに、‼️❓
小松菜奈が良かった
単なる恋愛映画ではなく
心が震える
小松菜奈に☆5です
思ったほど泣けなかったのは、あいつらのせいだったか?
20歳で不治の病を発症し、余命10年を突きつけられた主人公の茉莉(まつり)は2年の入院後自宅療養となり、たまたま参加することにした中学の同窓会で、運命の人、和人(かずと)と出会う。それから彼女が亡くなるまでの数年間を描いた映画です。
本人が死んじゃう前提で生きているせいか、同情されたり悲しませたくなく、なかなか恋愛モードになれない。好き同士なはずなのに、何故うまくいかないのか後半まで真実を聞かされなくて理解に苦しむ和人。とても可愛そうだった。2人の楽しいシーンがほとんど無かったのが残念。おかげでメリハリがなかったっていうのかな。
最後、彼女が振り返るのに観たビデオで、初めていろいろ楽しかった事があったのが分かった。もし生きてたら将来こうなりたいみたいな想像のシーンも泣けた〜。
最近、MEGUMIの演技の幅が広がってる気がします。今回のお母さんも良かった。
ちょっと不満があったのはカメラワーク。顔のアップばかりで観てて飽きちゃったよ。
で何より腹が立ったのが、俺の隣と前にやってきた男子高校生達6、7人。ギリギリで着席したので、本編始まってんのに、荷物整理したり話したりでガサガサ、その後は、みんなポップコーン食べ始めてガリガリ、うるせ〜つ〜の!中盤までガリガリガサガサ。映画に集中できなかった。怒鳴ってやろうかと思ったくらいだったわ。あいつらいなかったらもっと楽しめたんだろうな。けっ!
手術あとの傷(ケロイド)にドキッ
二十歳で発症した肺高血圧症の女性の手記が原作なんですね。
なんと言っても、
キャストが大変豪華でした。
黒木華ちゃんがお姉さん役。大学の親友が今飛ぶ取り落とす勢いの奈緒。ドライブ・マイカーの三浦透子も大学の同級生でほんのちょい。
編集長のMEGUMIにはズッコケましたw
朝ドラのおかえりモネも大変豪華でしたね。そのシャイな先生役だった坂口健太郎が今回もシャイな青年で好感度抜群。最後の主題歌もRADWINPSで来た。
深夜ドラマのホームルームでの超変態教師愛田倫太郎役で一皮むけて、ハコヅメたたかう交番女子で華々しくお茶の間進出した山田裕貴。声が大きくて、同窓会の幹事や居酒屋げんちゃんの常連役ハマってました。
ちょっと、不満を申しますと、リリーフランキーがカッコよすぎ。いい大将過ぎ!
わりと強面の田中哲司が主治医役。
茉莉(まつり)のセリフ、結構キツかったです。
先生を困らせないでよ!
和人は門前仲町の居酒屋げんで修行して、日暮里の夕焼けだんだんに自分の店を出すなんて、師匠の店より地代高いYO。短期間に出来すぎYO~ 勘当された実家から内緒の援助があったに違いないと勘ぐってしまいましたYO~
両親役の原日出子と松重豊。原日出子の白ムチの薬指に食い込んでいる結婚指輪に時の流れを感じました。「私たちが動揺して泣いちゃったから、あなたは泣けなかったでしょう!ごめんなさいね」のシーンが一番沁みました。助演女優賞あげたい。松重豊までポロポロ泣くのよ!
みなさん、涙の量や勢いが半端ない。すごいです。泣きの演技選手権。もちろん優勝は小松菜奈。
美し過ぎるのYO~
お陰で全然泣けませんでしたw
オイラもたぶん、余命10年ってところだと思います。命の重さが違うって?
そりゃ、あんまりYO~
ウチのYOMEは長生きしそうYO~
素敵な映画です
原作と茉莉・和人を取り巻く設定は変わってましたが
原作の伝えたいことは壊さずに描かれてました😊
坂口君・小松菜奈ちゃんの演技も素晴らしかったです😢💧
余命10年
諦めるしかない茉莉の心情
境遇を知らない
友達の容赦のない提案・言動への感情
家族の思い、家族への思い
悲しいだけでなく考えさせられます。
出演者の演技が素晴らしく
映像も綺麗で丁寧に撮られてました☺️
原作の茉莉ラストシーンはあまりにも切なかったが・・・
本作ラストは監督の優しさだったのかな?
小坂流加さんのご家族への配慮からか?
暖かく柔らかなものになってました😊
ネタばれになるので多くは書きませんが
ラブストーリよりも家族との愛情に涙💧しました😢
小松菜奈ちゃんの代表作になるのでは?
余命10年とても良い作品でした。
追記
「小坂流加さんに捧ぐ」
余韻に浸り気がつきました!
本作は
小説余命10年を描いたのではなく
余命10年を書いた
小坂流加さんを描いた作品だったことに・・・
藤井監督の感性に脱帽です😉
号泣すると期待したけどそれ程でも無かった。
エンドロールで小坂流加さんと言う方の実話だったと知る。
なのでドラマチックな展開等は無く、淡々と進む展開だったけど、この様な事実を知ることが出来て良かった。
茉莉が余命10年と解っていながら生きて行くのが切ない。
死ぬのが辛くなるので好きな人を作らないと言うのが悲しい。
小松菜奈さんの横顔が美しい(笑)
その彼女に生きる希望を与えてくれた和人。
茉莉が心をなかなか開いてくれないのが悲しい。
坂口健太郎さんは適役。
出だしからのビデオカメラが泣かせのアイテムだと想像できるけど、やっぱり泣かされた(笑)
父親役の松重豊さんや母親役の原日出子さん。
姉役の黒木華さん。
みんな優しくて素敵な家族。
奈緒さんも優しい仕事仲間を演じていて良かった。
四季を表現した映像美も良かった。
最後に流れるRADWIMPSの曲がしみじみと来る。
実際に自分の人生を本にする事が出来て良かったと思えた。
原作読んでみたくなる。
リリーフランキーさんのいる居酒屋さんに行ってみたい( ´∀`)
カツ丼、天ぷら蕎麦、そして今度はピザと唐揚げと生ビール
【二度目の鑑賞】
本日3/16は水曜日、ということで東宝シネマズは1,200円。夜の9時台なら間に合ったので、迷わず二度目の鑑賞。
小松菜奈さんの表情を一度目よりも体感したくて、大画面で前から5列目の中央の席を確保。
もちろん、小松菜奈さん推しのバイアスがかかりまくりですから、すごいのなんのって‼️という感じで大いに堪能。
というよりは、2時間ずっと泣いてました。
あー次はあのシーンだ、と分かってるから、それだけで涙を先取りしてしまうのに、その後は余韻泣きも止まらず。
結局はずーっと泣きっ放しとなりました。
奈緒さんが原稿をめくるだけでも堪えきれないし、黒木華さんが悲しみを押し殺しながら言葉を発する…、
どのシーンを思い浮かべようが、涙無しではいられません。
【以下は初回レビュー】
お姉ちゃんがお姉ちゃんで良かった。
すでに3〜4回は泣いた後なのに、また泣かされてしまう場面での小松菜奈さんの台詞です。
私は思いました。
小松菜奈さんが映画女優で良かった、と。
こういう重い設定の映画だと、ちょっと演技に入り込み過ぎかな、とやや過剰さを感じる役者さんや演出が結構少なくないのですが、小松菜奈さんはいつもぶれません。本当にそういう状況におかれた人ならそうなるのだろうな、と見てるこちらが自然に受け入れてしまうような表情や振る舞いで淡々と演じてみせます。
それほどにも小松菜奈さんと役柄との一体化のレベルが凄すぎるので、周りの役者さんたちも必要以上に力を入れた演技をしなくて済むのです。だから、その分リアリティが増して、こちらの感情も、まるで自分の身近な人のことを見てるかのように知らず知らずのうちに引き込まれていきます。
田中哲司さん演ずる医師の、なんとか助けたいけれど現代医学と自分の無力さへの絶望感ややり切れなさ。
誰も悪くないのに、誰もがが何かしらの罪悪感に近いいたたまれなさを抱かざるを得ない家族。
奈緒さん演じる友人やその上司の編集長。
登場人物の誰もが茉莉の病気のことを知る強い関係性にあるのに過剰な印象を与えるような演技はしていません。
それでも、敢えて言葉にすれば〝慟哭〟としか言いようがない深くて重い悲しみと悼みが伝わってきます。
『神は細部に宿る』なんて言葉がありますが、小松菜奈さんの顔には細部に亘って演技の神様が宿っている(というか居ついている⁈)ようにしか見えません。
だからアップが多いのだと思うし、テレビ画面では伝わりにくい二重まぶたやくちびるやほくろの表情(顔のパーツごとに表情が使い分けられているように私には見えるのです)などは是非映画館で味わっていただきたいと思います。
※うるうびと、とは、閏人⁈
4年に一度、一日調整するための日に例えるとは…
儚くも普通の人より早く逝ってしまうけど、他の誰かの人生を軌道修正してくれる。そんな意味なのでしょうか。
エンドロールの音楽も深い‼️
ラストの本屋さんは八重洲ブックセンターだと思います。
東京駅から歩いて数分。興味のある方は是非お立ち寄りください。
それから、文京区根津という住所が出てきましたが、日暮里駅から谷中銀座を経由して(この辺りは、劇中でもデートしていたと思われます)東大周辺といったところだと思います。だから、上野駅もそれなりに最寄り駅。
期待通りの映画
死にたいと呟くなら、生きたいと叫べ!
正直しんどい最近。
楽しい事ないし、景気悪いし、マスクで感情を押し殺し憂鬱な日々。
「死にたい」なんて心の中で何度呟いたことか。
そんな思いを抱えながら劇場に足を運んだ。
タイトルを見た時、
いわゆる難病もの。嫌味な言い方をすればお涙頂戴映画。
なイメージを持っていた。
だが、日本の最重要監督である藤井道人さんがメガホンを撮るとなれば話は別。
よくあるエンタメ映画にしてくる訳がないし、
彼がこの手のジャンルを撮るのはリスクでしか無いとさえ思う。
「ヤクザと家族」「新聞記者」と映画ファンの心を掴む素晴らしい作品を撮ってきた彼が難病ものを撮るのか… と思った方は多いはず。
ご安心ください。
藤井監督らしい力強い映画でした。
生きたいと叫ぶ事がどれほど苦しい事なのか。
後半のとあるシーンで涙が止まらなかったです。
限られた時間の中で何事も無く朝を迎えで、生きいる事に感謝せねば。走馬灯のように過去の思い出が蘇り、未来の想像が膨らみました。
感情をここまで揺さぶられる映画は久しぶりです。
素晴らしい映画をありがとうございます。
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