劇場公開日 2022年3月4日

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「今ある幸せに気づかせてくれ、生きる意味を再度考え直した」余命10年 A K.さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今ある幸せに気づかせてくれ、生きる意味を再度考え直した

2022年3月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

涙なしでは観られない。

開幕5分でもう泣いてしまった。

主人公、恋人、友達、家族(親、兄弟)、どの人にも感情移入できて泣けてしまう。

所々に出てくるビデオカメラと桜の演出が10年の月日を感じさせてくれて、良い仕事していたと思う。

生きるってどういう事なんだろう。

普通の毎日ってなんなんだろう。

愛する人がいて、友達と遊んで、仕事をする。

そんな毎日が叶えられない人がいるって現実。

自分は何のために生まれて来たんだろう・・・

生きる意味について考えた。

自分が幸せに感じる事は何だろう。

何の為に生きているんだろう。

ずっと続いてほしいと感じる日常って私にとって何だろう。

愛する人や友達、家族や仲間がいるってことは、特別な出来事がなくても、いつもの日常にちょっとしたスパイスが加わって彩りをもたらしてくれる、大切な存在だと改めて気づかせてもらった。

そんな私の周りにいてくれる、当たり前と思っていた家族や大切な人達を大事にしていきたい。

そして、私の周りには一緒に何かをする仕事の仲間や習い事で出会う人たち、子供を通じたコミュニティーの仲間がいる。

そんな中で特別に信頼し合える親友や恋人関係に発展する、そんな出会いがあったらとても幸せな事。

「愛する人に出会えるなんて奇跡のようなものだ」のセリフはグッときた。

恋に盲目なカップルが、周りから見たら、ちょっと落ち着いて冷静に、と思ってしまう行動を起こすと稚拙に思えてしまって、今まではあまり共感できなかった。

でも突っ走ってしまうのは大切な人を手放したくないから。

そんな人がいるって幸せなことだと思う。

そんなふうに人を好きになってみたい、そんな人に出会ってみたい、そんな憧れから、恋愛映画や小説、ドラマにハマって疑似体験したくなるんだろう。

もしこの先今の日常に少しでも不満や物足りなさを感じてしまったら、スパイス不足だと認識して、誰かに出会う為に小さな一歩を踏み出そうと思う。

明日死ぬかもしれない、と心の中で呟いて、自分を鼓舞し、行動する勇気を出したい。

A K.