「ラストが爽快」プリテンダーズ Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストが爽快
オープニングの「前へならえ」映像おもしろいんだよね。ただ「俺のセンスを見ろ!」映像が少し多くてちょっと辟易したの。
そこから入学式で主人公がむちゃくちゃすんだよね。そこは面白かった。でも、あそこまでおかしかったら精神異常を疑うよ。そのケアしない学校も問題だろ。
そこから「ん?」という展開なの。主人公、魅力がほとんどないしね。やってることは不愉快だし。
『悪いことやってるのがバレた!』ってなったところで、突然、主人公が感情的になるのね。「なんで?」って感じなんだけど、ここのシーンで小野花梨が脱ぐんだよね。「良くこの流れで脱いだな」って仕事の選び方が心配になったよ。
そこから渋谷スクランブル交差点で主人公が思いの丈を叫ぶ。「70年代の映画なの?」って感じで、「PFFってこういうの好きなんだろうな」と思ったな。
ここから「フェイクってこういうことだよ」という展開になり、しかし主人公がやっていたことを認める人もいて、ラストの流れに。
ラストは子供をゾンビで脅かすと子供は一致団結して戦うので仲間はずれがなくなり、最後は親が出てきて恐怖を乗り越える体験ができるという、都合の良い提案が受け入れられて実施されんの。
「そんなうまい話が!」という展開なんだけど、子供が怖がって、そこに親が来て安心するところは「良かったなあ」って爽快なのね。それで終わるから映画の印象も少し良くなったよ。
この映画『本当はお父さんに認めてほしかった』『本当は嘘だって分かってるんです』って、大事なことを突然セリフで言うんだよね。そこがポカーンとなるとこなんだけど。
役者さんは古舘寛治、津田寛治、村上虹郎、吉村界人とミニシアターで良く観る人たちで良かった。オープニングのお母さんの遺影が「佐藤みゆきだ!」と思ったけど違うかな。
色々とあるけど、ラストの爽快さで、だいたいチャラだったな。