劇場公開日 2021年10月29日

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「【”ポエティックな韓国版ジョゼ。”田辺聖子さんの短編小説から犬童一心監督の実写化映画が作成され、その後、同題の邦画アニメと韓国リメイクが出来た。映画の正の連鎖であると、私は思う。】」ジョゼと虎と魚たち(2020・韓国版) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”ポエティックな韓国版ジョゼ。”田辺聖子さんの短編小説から犬童一心監督の実写化映画が作成され、その後、同題の邦画アニメと韓国リメイクが出来た。映画の正の連鎖であると、私は思う。】

2023年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■卒業を控えた大学生・ヨンソク(ナム・ジュヒョク)は、道端に倒れていた車椅子の女性(ハン・ジミン)を家まで送り届け、お礼に夕飯を振る舞われる。
 足が不自由な彼女はジョゼと名乗り、祖母と2人で暮らしていた。
 自分だけの世界観を持つ魅力的なジョゼに、ヨンソクは興味を持っていく。

◆感想

・中盤までは、ストーリー的には犬童一心監督の実写化映画に寄り添って物語は進む。

・だが、後半は独自色を出してくる。
ー 二人が観覧車に乗るシーン。そして、5年後の二人が描かれるシーン。-

■これは、私の持論であるのだが、オリジナルとリメイクを比較する事には意味が無いと思っている。
 何故ならば、リメイクする製作陣は、勿論商業的な成功を視野に入れつつも、オリジナル作品に魅了されていなければ、製作しない筈だからである。
 更に言えば、漫画の実写化で”原作の世界観が出されていない”というレビューも散見するが、実写化する製作陣の想いが籠っている居るわけで、私はそういうレビューは余り好きではない。

□今作は、犬童一心監督の実写化映画を観たために、観賞を見送った(と思う。覚えていない。)が、手元には今作のフライヤーがある。
 そこには、犬童一心監督の今作に対する素敵なコメントがあるので、敢えて書かせて頂く。
 【ジョゼは永遠だ。韓国で生まれたジョゼにも溢れる魅力があって、心うたれる。彼女の強がりや、不器用さや、諦めや、欲望や、優しさや、何もかもが忘れられない。】

<犬童一心監督の自身のオリジナルを想いつつ、韓国のポエティックリメイク版に対し、敬意を表した素晴らしいコメントだと思います。
 映画を愛する者としては、かくあるべきと思い、記載させていただきます。
 この韓国版ジョゼは、ポエティックで静謐で品性高き恋愛映画だと私は思います。>

NOBU
ノブ様さんのコメント
2023年11月16日

素晴らしいレビューでまた観たくなりました。

ノブ様