「映像美でポエティック。」ジョゼと虎と魚たち(2020・韓国版) tackさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美でポエティック。
犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」の韓国リメイク。
オリジナル作品は当時DVDを購入したほどの大ファン。
しかし、リメイクはリメイク。同じ視線で観るのは違うので、あえてもう一度見返すことなく本作を鑑賞。
まずは、映像が美しい。カメラワークも巧く、ジョゼの貧しい家も美しく映している。紅葉や雪もきれい。
またセリフもどことなく詩的で、日常会話のようにはあまり聞こえなかった。
本編を通してストーリーに変化があるというより、季節の変化と男女の心情の変化を巧く掛け合わせたような描き方だった。
カフェのシーンやバーのシーンもどことなくお洒落で、ああ韓国のラブストーリーらしいなと思った。
数年前にあった「ビューティーインサイド」という映画も映像やセリフがとても綺麗だった。
全体として、強烈なインパクトや感情移入はないが、観ててふと落ち着くような出来になっていた。
さて、日本版ジョゼと比較すると、日本のジョゼはもっとがさつで口うるさいイメージ。もっとわがままだし、それに妻夫木聡演じる男が(名前忘れた)疲れてしまった感じだったが、ハン・ジミンは池脇千鶴と違ってまあ色んな意味で綺麗でした。日本版は妻夫木聡はもっと女の子大好きなイメージだったけど、韓国版のナム・ジュヒョクはさりげなくモててる感じ。
でもやはり日本版のラストシーンは凄く印象的だったので、どういうラストシーンにしたのかな、と思ったが、まあマイルドでしたね。
もちろん、韓国版の良さもあるのですが。
コメントする