「無駄に政治的な内容があるアニメ映画」永遠の831 トダー・オートマタさんの映画レビュー(感想・評価)
無駄に政治的な内容があるアニメ映画
本作は未曾有の大厄災によって
世の中が混迷を極めているなかで
辛い過去が理由で自分の意図せず時を止めることができるようになった
主人公が上京して、新聞配達員として働いているなかで
自分と同じように時を止めることができる少女と出会い
その兄がいる半グレ集団の「831戦線」の事件に巻き込まれていくことになるらしい
まず、この映画のキャラクターはCGで動かしているが
なんか常にグラグラしている感じがして
前半はそれが目立って退屈に感じてしまった
しかも前半は新聞の未納料金を回収するシーンとかは
ストレスが多いし退屈だった
新聞配達でこれが現実にあるのかはよくわからないが
主人公は「理不尽な怒り」が時間を止めるトリガーとなり
その能力を使って、未納料金を回収していく
そのなかで、自分と同じ時を止めることができる少女と出会い
その娘は「死の危険」が時を止めるトリガーとなるらしい
831戦線は少女の能力を使い
政治関係者などを拉致などをしていく
そのなかで主人公が協力をすることになり
総理大臣を拉致するときに
実は政治家と831戦線にはつながりがあったという発言もあって
拉致事件は茶番だったのかなと感じてしまった
ちなみに831戦線のメンバーが
親に虐待をされていてた過去を語るときに
児童相談所を批判していたから
社会派アニメ映画って、定期的に児童相談所を批判してるなと思った
その後、主人公は前と同じ生活に戻ったが
831戦線の首謀者から郵便物が届いたことがきっかけで
時をまた止めてしまい、その後少女と再会をして物語が終わる
そのシーンは個人的に先に進むという感じでよかったが
よく考えたら何も物語で解決していないで終わった
ちなみに大厄災はなんとなく新型コロナを意識しているように思ったけど
作中ではハッキリとどんなことか言及していない
そして、この作品は全体的に政治的発言が多く
貧困になった原因は政治という理由で
「831戦線」が実力行使をして政治を動かすということになっているが
政治的な内容もなんか抽象的で作中で生かせているとは思えない
少女の過去の内容も結局は
「アメリカが牛耳っている」という感じがして
微妙だよなと思った
ヘンに政治的な内容を取り入れているが
それを消化しきれてない感じがして
全体的にイマイチに感じた作品だったと思う
CG作画もあまりいいとは思えないし