永遠の831のレビュー・感想・評価
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共感できるかは別にして面白かった
アニメーションの出来は酷い。こんなのそうそうないぞというレベルで酷い。アニメーションの出来で酷評するのは分かるけれど、内容はなかなか面白かった。
政治的というか思想的な物語で、レビューを読む限り全く欠片も届いてないんだなと残念な気持ちになる。
止まってしまった時間の中で生き続けること、大きくは国、そして個人まで、広くあてはめて「動け」というのがメインテーマだ。
設定として存在する「止まっている」こと、そこから派生する様々なこと、これらに共感できるかどうかは別にしても興味深い話だ。
ラストで主人公浅野は、芹から高尚な死か低俗な(愚尚と言っていたかな?)生かを突きつけられる。それに対して浅野は第三の選択をする。
それはなずなとの遭遇のおかげともいえるが、なずながあの場所にいるということは、なずなもまた芹から開放されたわけだ。
芹はある程度の目的を達成した。それにはほとんど何も意味などないだろう。それでも芹の中では終わったのだから、妹であるなずなをいつまで苦しめ拘束することは本意ではないはずだ。なぜならなずなの時間を強制的に止めることになってしまうから。
時を止められる特殊能力持ちの浅野となずなが惹かれ合うのは自然だ。互いに唯一一緒にいられる相手といえる。止まってしまった時の中でも二人は止まらずにいられるのだから並ではない特別な相手。
浅野が選んだ第三の選択とは、乱暴にいえば「ポジティブに生きること」だ。浅野にとってはなずなと生きることは高尚な死でも愚尚な生でもない第三のポジティブな生ということになる。
浅野の配達先にいるおばあさんは最初からポジティブな人として作中に登場している。
未曾有の大災害により経済が崩壊し、誰もが新聞代を踏み倒そうとする中で、新聞代どころか羊羹をくれたりする。
新聞配達の兄ちゃんに会いたがるとはさみしい独居老人に見える。そうなのだろう。しかしおばあさんは悲観的ではなく明るく生きているように、つまりポジティブに生きているように見える。
あれはクソこれはクソ、自分は運がない、会社のせい社会のせい、恨みつらみ妬み、そんな愚尚な生をおくっている人への辛辣なメッセージ。
けれど、肝心のそういった人たちには残念ながら届いていないように思える。自分がそれに当てはまっていると気付けるくらいならそんなことにはなっていないので当然ではあるが。
あとは、夏で止まっているので、演出として、キラキラ輝くシーンや虹、セミの声、季節は春から初夏であるが常に夏を感じさせるように作っていたのは面白いと思った。
途中まで何か違和感あるなと思っていたけれど気付いてからは感心するしかなかった。
最低
ゆっくりとした会話なのは悪くないですが、そこのところをCG特有の揺らめきで間を埋めてる感じなのが観ててイライラします。
その他映像もストーリーも最低と言っていいでしょう。
新聞カッチカチ。
夜中の2時に大急ぎで新聞配達して誰が得する?みんなまだ寝てるよ。
気絶したヤツを何でそんな部屋に寝せておく?
会ったばかりのアイツらにそんなすぐに事情を説明するのか?
映像で分かることを説明しすぎ。
さらなる経緯はネットで見たこと説明かよ。そんな一人語りしてるうちに何か決心してるし。
店長は何キャラだったの?
ていうか俺は何を期待して観たのやら…。
見てるときは、何となくは面白かったけど
ただ見終わってみると、
ストーリーはよくある、時間を操る系
未曾有の大災厄と言いながら、皆さんの平凡な日常
有り得ない設定。
(10年間複数社の新聞代を払わない、ジジイ)
不自然に止まる(?)映像。
(これはAmazonのせいかも?)
831にこじつけた、まとめ方。
なんか時間を無駄にした気がする。
追記)
驚いた点を追記。
皆さんのレビューが概ね長い!
この作品には、書きたくなる何かが有るんでしょうね。
永遠とか、時間を止めるとか、未曾有の大災害とか、8月31日とか、設定も脚本も中学生
厨二病満載と言うしかないなあ
死の恐怖や強い怒りを感じると時間を停められると言う設定だが、時間ものは腐るほどあって、ある程度の説明もあるのに「青春ブタ野郎」なみのトンデモ感だ。青春ブタ野郎の思春期症候群は許せるけど(笑)
まあ、そこは自覚しているのか題名が「831」つまり8月31日だとさ。
この辺も学校を意識していることがわかるが、全国には8月31日が最後の夏休みでは無い地域もあるんだけどなあ。
未曾有の大災害って言いながら、その後の日常も普通じゃん。
誰かが止めた時間の中で、やはり同じ能力を持つ人は動けるとか、触られると動けるとか、やっぱり変。
時間が止まればあらゆる物理現象が止まるのなら、その中で空気も吸えないはず、潜水しているようなものだ。会話も無理でしょう。時間が止まった世界で光だけ見えるのも変。
せいぜい超遅く(自分だけ速い)なった世界くらいにしておけばいいのになあ。
「刻刻」は題材が同じだが、理由づけが納得出来た。
この手のCGアニメはユラユラと変な動きがキモイ上に、出てくる人物が歩行者も含めカバンの類を一切持たないのも不思議。なんなの?大災害後はカバンの習慣をやめたの?
最後まで見られたのは、この後ひょっとして面白くなるのかなという期待からだったが、ただの時間つぶしでしか無かったよ
題材が良かったです
キャラクター設定やデザインは少しクオリティが甘いと感じました。
細かいですがキャラクターの服装がほぼ全キャラ変わらず真夏なのに長袖とか絶対暑いですよね(笑)
ただ内容は政治と日本経済についてがメインになっていてそこに着目したのは現代の日本においてとても良いと思いました。実際ストーリーの中にあるお話は現実の政治と合わせているようですが、ちょっと政治に興味がない人からすると難しいお話になってしまってるので政治に興味を持ってもらうという点でいけばもっとわかりやすい表現が良かったのかもしれません。 実際に私も投資をして現在の日本は資本家の為にあるようだとわかってはいます。それにより労働環境は正規雇用から派遣へシフトして企業はそこまで成長していなくても蓄えられてる事も事実。
結果ストーリーでもありましたが資本家や一部の人間に向けた政策はされても多くの国民に向けた政策はほとんどありません。更に困窮者や少子化は厳しくなり、ただ駒のようにサラリーマンだけしている人が可哀そうに思うほどです…実際『抜け出せない者がいけない』という風潮がありますが恐らくそれができるのはごく一部ということも現実。
そんな大変な問題を抱えた日本ですがこういう作品をみて皆さんの生活と政治というのは切っても切れない大切なものだと表現していると私は感じました。
資本家が何を言ってるんだと言われるかもしれませんが、私も運よくそうなれただけで
困窮している方や今の政府に不満を抱く人は大勢いるはずです。作中であったテロはあくまで過激派でしたが皆さんには選挙という有権者の特権があるわけですから是非調べて投票を多くの人に呼び掛けるのも良いのではないでしょうか?
そのように一歩を踏み出すということも踏まえてこちらの作品の評価とさせていただきます。
神山監督の若者いじりは両刃の剣
ジュブナイル向けの青春アニメにはそぐわない政治色の強い物語、制作会社クラフターのCEOでもあり脚本・監督の神山健治さんは若者たちには単なるエンタティンメントでは無く考えてもらえる、頭も使う映画づくりを信条としているとのことだから作家性と理解するものの、問題の投げかけ方がいささか乱暴過ぎる気もする。未曾有の大災厄とは3.11やコロナのことか、定かではないが世相に漂う閉塞感に便乗して一本作る気になったのでしょうかね。
神山さんはSNSに悲観的との声をよく耳にするが本作でもそれは感じますね。
主人公が生徒会費流用事件を告発したことが思わぬ波紋を起こして冤罪を着せられる。浴びせられる「個人的な正義感は迷惑だ、所詮自己満足の為だろう」というセリフはいかにもSNSで飛び交いそうで共感してしまう若者がいないか不安になる、神山監督の若者いじりは両刃の剣。
清白(スズシロー)と橋本なずなは時間停止能力を持っている超人だが謂われは語られない、むしろ自身でも持て余しており、いわば同病相哀れむ的に惹かれあうという関係性は単純。
その特殊能力を自らの悪企みに使うのがなずなの異母兄、橋本芹。
政府に批判的な犯行メッセージをだすものの劇場型犯罪を株価操作に利用して金儲けをしている悪党だが、ある種人たらしとしては凄腕、スズシローの過去のトラウマ事件に共感性を示したり、親の復讐めいた動機をちらつかせてスズシローをも利用する。
神山監督の庶民観は一見、単純素朴、新聞配達のスズシローに優しいお得意さんのお婆ちゃんがいる反面、新聞代を踏み倒す小悪党もいて両極端。ただ、芹のキャラクターの理解は難解、どんな口実、綺麗ごとを並べてもオレオレ詐欺の事務所のシーンをみれば一目瞭然なのですが、芹の弁が立つだけに若者世代がうわべだけの政治批判を真に受けないかとちょっと気がかり。
誰かのせいにするのは簡単ですがもっとよく考えてというのが神山監督のメッセージでしょう。
意外と重いテーマを扱ってる
東京で新聞奨学生として暮らしている大学生のスズシロウは、高校3年の時に正義感からの行動により起こった友人の自殺をきっかけに、怒りを持つと周囲の時間を止められるようになった。ある日、スズシロウは自分と同じく時間を止められる女子高生のなずなと出会った。初めて秘密を話せる相手と出会ったスズシロウは、なずなが彼女の兄・芹によって犯罪に利用されていることを知った。正義感の強いスズシロウは芹の犯罪をやめさせようとするが・・・てな話。
なんか動きがぎこちないアニメでちょっと気になる所はあるが、新聞屋さんのお嬢やなずななどキャラは可愛い。
時間が止まり動けるのは2人だけ、というのは「初恋ロスタイム」で経験したので既視感が有ったが、その間に犯罪が起きるとか、ちょっと重いテーマを含んでた。
それも政治の黒い部分を含んでたりして、アニメじゃなくて実写で観たいと思った。
なずなのキャラは可愛かったし、声優のM・A・Oの声も良かった。
ざんねん・・・
過去のトラウマで、時間を止めることが出来る能力を持った主人公が、半グレが企む世直しテロに巻き込まれる物語。
「攻殻機動隊SAC」「東のエデン」の監督を務めた神谷健治監督の作品、そしてWOWOW30周年記念作品・・・ということで期待感が膨らみましたが、まったくの外れでした。
まず全編キャラがCGで動いているのが、正直観ていられません。人形劇を思い出すクォリティ。ディズニーレベルに仕上げるお金も時間もないのですから、手書きで製作しない理由が分からない。
勿論、作り続けないとクリエイターは育たないし、ノウハウは蓄積されない。でも、その為に低いクォリティの作品に付き合わされたらたまりません。
設定やストーリーも低評価。世界観は「東のエデン」そのまま。当たり前ですが、今の現状に対しての不満や不安は「山のように」あります。
でも、それを「大袈裟」に、「極端」に、「表層的」に・・・いかにもネットで転がっているような「陰謀論」でまとめて表現されたら、共感よりもドン引きになります。しかも、それを表現するのが、「俺々詐欺」もする半グレとなれば、反感すら覚えてきます。
お礼を言いたいが為に新聞代を手渡ししている老婆・・・彼女をターゲットにしているような連中に対して、主人公は怒りを覚えなかったのでしょうか?
ラストは余韻を残したかったのでしょうか?「東のエデン」のラストでは描けなかった『ボーイミーツガール』を描きたかったのでしょうか?特別感受性が高いわけでも、理解力が高いわけでもない私には、まるで理解出来ないお話。置いてけぼりになった気分でした。
私的評価は極めて低い、残念な結果でした。
設定がもったいない作品
主人公が新聞奨学生、時間を止める能力、
追加の同能力者、主人公がテロに参加、
など、ポイントポイントは良かったです。
ただ脚本が生きていなくて
奨学生の尺が長い割に本筋には関係なく、
時間を止める能力も
一年間もある割に上手く使えていない。
ヒロイン登場時でも、
主人公は疑ってかかるほうが先では?
いきなり惹かれ合う等
脚本がご都合主義で引いてしまう。
テロ組織もヒロインの能力で事足りてしまい
主人公と一緒に行動する理由が無い。
主人公の能力じゃないといけない理由、
そういう流れが色々な所で欠けている。
テロに参加するのはとてもイイと思います。
若い主人公が思想に感化され犯罪組織に、
という設定は良いのですが、
感化される程の要素が足りないですね。
もったいない。
最後は時間切れみたいに唐突で
ここももっと主人公の心の描写が欲しい。
何も変わらない世界の不条理、
を描くなら尚更。
ちなみに私も新聞奨学生だったので
配達風景、販売所はよく描けてると思いましたが、
チラシ折込はどうした?雨カバーは?
主人公不在時は専業が代配でしょ?
契約は長くてもせいぜい6ヶ月だから
それ以上の未納は無いぞ?
とか本筋に無関係だけど気になった(笑
味の薄い神山健治的寄せ鍋
神山健治の単独監督作。
PVを観る限り面白くなさそうだったが、神山ファンとしては納税義務があるので、しっかり観賞。
WOWOW未加入のため劇場で。
ジャンルは、現代日本のファンタジー風味の社会派サスペンス。
おそらく神山作品に慣れていないと所見ではよく分からないで終わるのかもしれない。
絵面は背景2Dのキャラクタ3Dというハイブリッド。モーションキャプチャのせいか、キャラの動きがゆらゆらして余計な動きが気持ち悪く、未だに3Dアニメーションとしては2010年代感がする。また、アニメーションとして感動するようなシーンはない。シェーダーなどは進歩しているのだろうが、アニメーションとして動きにある種のフェチズムが欲しい。
あと主人公のキャラデザには違和感が残る。
ストーリーとしては、過去の出来事のせいで時間停止能力を持つ主人公が831戦線というテロリストと関係していき、現代社会の構造を目の当たりにして感化されていく物語。
のはずだが、主人公は社会全体に不満をもつものの結局テロ行為やスキャンダルの告発などはせず、ヒロインと生きて行くことを選ぶ。ヒロインとのつながりがそんなにあったようには思えないのに、なぜ?という疑問だけが残る。
ちなみに時間停止能力はエッセンス程度で、特に深堀はされない。009を思い出させるだけ。
要人誘拐事件や株価操作といった、攻殻を彷彿とさせる事件だったり、東日本大震災、責任を押し付けられた官僚の自殺など、社会問題や事件が多く詰め込まれていて、神山節は健在だが、悪く言えば代わり映えしない。
ヒロインの存在は取って付けたようで、主人公とヒロインのやり取りはやや不自然。本作に不要な要素だったように思う。
また、本作品にはカリスマ性のある指導者あるいは悪役が存在しない。東のエデンの滝沢や物部、攻殻2ndGIGのクゼや合田がそうだったが、本作でその役割のはずのヒロインの兄 亜川はパッとせず、聞かなくてもペラペラと思想を饒舌に語り、その実、中身が空虚。やっていることも株価操作に特殊詐欺という小物感。それに感化される主人公にも共感ができない。誘拐方法も時間停止能力頼みなのもいただけない。
テーマとして、大震災で時間が止まってしまった被災地、復興財源を食い物にする者たち、それを意識、無意識的に限らず容認している国民、という構図は悪くないし、確かに少し前の現実だったのかもしれないが、コロナのパンデミック以降の状況とは少し齟齬があるように思える。
あと、夏休み(8月31日)を終わらせる、という標語もビューティフルドリーマーを意識させ過ぎる気もする。
総じて、神山健治がこれまで培った要素や手法の寄せ集めのようで新しさを感じない。ファンとしては、新しい考察、主張、アニメーション手法を期待する。
大変、良い作品です!!
他のレビューアーの方々は、
かなり辛辣な(的外れな?)コメントをお書きですが、
当方は星5.0を付けさせて頂きます。
まず、
作品の題材の選択が、
資本主義の根幹を突いている処が素晴らしいです。
法律云々を引き合いに出していらっしゃるレビューアーの方がいらっしゃいましたが、
そんなものは全く関係の無い、
「Above the law」
の存在を肯定し、
その見えざる巨大悪を顕にしている、
社会正義性に共感を覚えます。
その存在を顕著化させるのに、
「東日本大震災」を匂わせている点も注目です。
レビューアーの方々の中には、
「未曾有の大災厄」を「コロナ」とか申しておりますが、
劇中、「公共事業」と明言しております。
これは、
「Above the law」の存在と、
巨額の金子の還流が、
現実に起こっていたことだと想像させるに難くない表現です。
自分の目の前にある日常が、
世の中の全てだと思っている、
「ボーッと生きている人々」には、
きっと、理解出来無い設定でしょう。
また本作品を鑑賞するに当たって、
「アニメ好きが、アニメを見たかった」方々には、
やはり、理解は出来無いでしょう。
モーションキャプチャーを多用した、
CGアニメーションも、良く出来ています。
本物の役者さんが演じているかの如く見える出来栄え、
驚愕です。
アニメ自体の出来云々を引き合いに出すレビュアーもいらっしゃいますが、
あの動きが手書き原画・動画で実現出来ますか?
「地上波テレビでは放映出来ない問題作」
「実写では実現できない社会正義派」
「アニメにしか表現が出来無い演技」
衛星放送局としての一時代を築いてきた、
「WOWOW」の、
「開局30年記念作」として、
これ以上は無い出来栄えだと断言出来ます。
惜しむらくは、
劇場公開日が2022年3月18日なのに、
25日には、
ほとんどの都道府県でのメイン劇場での公開を終えてしまったことでしょう。
「Above the law」の存在は、
こういう処にも影を落としているのでしょうか?
ともあれ、
まだご覧になっていらっしゃらない映画ファンの方々には、
今春の注目作品だということを申し上げ、
筆を置きたいと思います。
<(_ _)>
Forever Vegetable
イオンシネマの無料クーポンの使用期限がギリギリだったので鑑賞。
無料で良かったな〜と思えるクオリティでした。
アニメーションのクオリティは「あした世界が終わるとしても」で見た妙にグラグラした動き、モーションキャプチャを利用しているというのは画期的で面白いとは思うのですが、それが作品に活きたかどうかは全くの別の話で、常に止まらない登場人物たちに違和感を感じますし、仁王立ちになっているキャラクターが殆どでしたし、表情の変化も乏しく感情移入のしようが無かったです。
内容も内容で面白いとは感じず、未曾有の大災厄が何なのかは特に説明されず、831前線も何がしたかったのかも最後まで分かりませんでしたし、時間が止められるという特異体質の活かし方も微妙でしたし、時間が止まっていたはずなのに動き出している人もいたりで割と散漫としていました。現代政治を批判をしているんだろうなという意思は強く感じられますが、割と上辺だけ突っかかっているだけのように思えました。
ずーっと低空飛行のまま浮上せずに落下した感じです。WOWOW30周年でこれとは如何程に…。
鑑賞日 3/23
鑑賞時間 17:00〜19:00
座席 H-6
財務省、さがわ、自殺
う〜ん・・・これって・・・
上映終了間際の、この作品はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
には思わず笑ってしまいました。
しかし、動きには驚きました。
実写の様でした。
カブに惹かれる新聞少年
自身の怒りで実際の時間を止める能力を持つ新聞配達員の主人公が、反政府テロ組織「831戦線」の活動に巻き込まれる話。
未曾有の大厄災は新型コロナのことですかね?
この国の時間を停めている政府に対しての831戦線の宣戦布告がされる中、止まった時間の中で動けているJKを見かけ巻き起こるストーリー。
事件は反政府のテロ行為で、それをメインに展開していくけれど、主人公が今に至るまでの経験やそこで抱えたトラウマみたいなものがどうのというのをみる作品で、なんかそこに関してはちょっと呆気なさを感じてしまう。
テロの話との繋がりも余りないしね。
主人公の831の先はそれだけ?という感じだし、100万も…何で?という感じだしね。
爽やかな若者ならそうするのかな…。
無駄に政治的な内容があるアニメ映画
本作は未曾有の大厄災によって
世の中が混迷を極めているなかで
辛い過去が理由で自分の意図せず時を止めることができるようになった
主人公が上京して、新聞配達員として働いているなかで
自分と同じように時を止めることができる少女と出会い
その兄がいる半グレ集団の「831戦線」の事件に巻き込まれていくことになるらしい
まず、この映画のキャラクターはCGで動かしているが
なんか常にグラグラしている感じがして
前半はそれが目立って退屈に感じてしまった
しかも前半は新聞の未納料金を回収するシーンとかは
ストレスが多いし退屈だった
新聞配達でこれが現実にあるのかはよくわからないが
主人公は「理不尽な怒り」が時間を止めるトリガーとなり
その能力を使って、未納料金を回収していく
そのなかで、自分と同じ時を止めることができる少女と出会い
その娘は「死の危険」が時を止めるトリガーとなるらしい
831戦線は少女の能力を使い
政治関係者などを拉致などをしていく
そのなかで主人公が協力をすることになり
総理大臣を拉致するときに
実は政治家と831戦線にはつながりがあったという発言もあって
拉致事件は茶番だったのかなと感じてしまった
ちなみに831戦線のメンバーが
親に虐待をされていてた過去を語るときに
児童相談所を批判していたから
社会派アニメ映画って、定期的に児童相談所を批判してるなと思った
その後、主人公は前と同じ生活に戻ったが
831戦線の首謀者から郵便物が届いたことがきっかけで
時をまた止めてしまい、その後少女と再会をして物語が終わる
そのシーンは個人的に先に進むという感じでよかったが
よく考えたら何も物語で解決していないで終わった
ちなみに大厄災はなんとなく新型コロナを意識しているように思ったけど
作中ではハッキリとどんなことか言及していない
そして、この作品は全体的に政治的発言が多く
貧困になった原因は政治という理由で
「831戦線」が実力行使をして政治を動かすということになっているが
政治的な内容もなんか抽象的で作中で生かせているとは思えない
少女の過去の内容も結局は
「アメリカが牛耳っている」という感じがして
微妙だよなと思った
ヘンに政治的な内容を取り入れているが
それを消化しきれてない感じがして
全体的にイマイチに感じた作品だったと思う
CG作画もあまりいいとは思えないし
パンフレットがあればわかったのかな
時間停止ができる若者たち、時を動かすという意味、社会性時代性を感じる作品だった。
主人公と同じく新聞奨学生を経験した身としては、新聞の積み方、重み、集金の厄介さも、おばさんの優しさもあるあるで、とても懐かしく、監督も同じ経験をされていたのかな、と思えた。
実写でなくCGとはいえアニメーションでああした描写は意図しないとできないはず。相変わらず日本のCGアニメーションの微妙なヌルッとした動作には違和感を覚えるものの、新聞に関わる動きは良かった。
物語の展開も、時間停止と事件とのつながりとか楽しめた。だけに、最終盤に唐突感が残ってしまったあ。最後に彼らが向かったところ、残念ながら僕には伏線が読めず、分からなかった。
せめてパンフレットがあればよかったのだけど。
しょうもねえ
2022年劇場鑑賞68本目。
WOWOWで放送していたのを録画だけしていたら映画館でやるというということで鑑賞。
大きな怒りで時間を止められるという、漫画によっては最強の能力を持つ主人公ですが、新聞の集金くらいにしか使いません。いや、自分も新聞配達の奨学生をやっていたので、集金の大変さは分かるからいいんですよ。でも、あんなエロい店長なんかいるわけないだろ!結局体育会系のノリについていけず1年でやめました。今振り返ってもあの1年が人生最悪の1年だったなあ。
話が逸れましたが、その後タイトルにもある「831」に関わってはいくものの、なんか小物感強いキャラクターなのでどうもしっくりこないし、主人公に関わってくる女子高生とも絆生まれる程のやり取りがたりないんじゃないかなと。時間停止は有効に使うっちゃ使うんですが、他の手段でもなんとかなるんじゃないかなと。実際劇中で世間があんまり不思議がっている様子がないんですよね。消化不良な一作でした。
パンフレットもないのか、減点だな、と思っていたら入場者特典でちっちゃいパンフレットもらえたのでそこはなしで。
うーん…。今週のアニメ枠とは思うけど、かなり人を選びそう。
今年76本目(合計349本目/今月(2022年3月度)18本目)。
どうにもこうにもレビューのしにくい映画で、かなり独特な思想や考え方が出てくるので、いわゆる「宗教映画の枠なのか??」と思っていったん退室してお手洗いでスマホで確認したくらいです(よって、レビュー対象外の3分外くらいがあります)。どうも違うようです。
この映画への違和感はいくつかあると思うのですが
・ 映画そのものの、キャラクタの行動の描写それ自体に違和感が出る(公式サイトから確認ができます)
・ 映画のストーリーとしても、普通そういう行動を取らないでしょというのがありすぎて違和感が出る
…に大半つきてしまうような気がします。
うーむ、ネタバレにならないようにいうと「新聞配達」「時間が止まる」あたりかなぁ…という気がします。というか、それ以上あれやらこれやら書くと全部ネタバレになる案件だからです。しかも、中には法律上怪しい描写もあり、「どこの国の法律のアニメなの?」というのがわからない点すらあったりします。
これはちょっときついです…。
評価に関しては、3.5をつけた2021年の「樹海村」「DAUナターシャ」と同じレベルとは認め得なかったので4.0としていますが、3.5に近い4.5と考えていただければと思います。
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(減点1.2(すべてまとめて)) 他の方も書かれていましたが、映画のストーリーとして趣旨が理解できないという方もいれば、独特の描写が「わかりにくい」という方もいらっしゃったようで、確かにそれはそう思います。前者はどうしてもネタバレになりますが、後者は公式ページから見られるので、「自分の肌」と合うかどうかの確認に使えると思います。
また、どう解しても法律系資格(私は行政書士試験)を持っていると気になるなぁという点はいくつもあります(特に気になった点4つ。ほか多すぎて全部書いてたら文字数オーバー)。
★ (日本の)三権分立の長がいなくなった場合の扱い(ネタバレ回避なので、ダイレクトに書いていません) → 憲法70条、74条(これらを調べると何かわかります)のことですが、まぁアニメだから…とおおめに見たのですが、実は日本国憲法はこういう「特殊な状況」を想定して作られていません(憲法内にそれに対処できるものは規定されていない)。
★ 「新聞代が10年も未払いで払ってくれない」 → これは単なる債務不履行であるので、新聞社(実際には、届けている配達センター)が個別に「払わないなら配達打ち切ります」で3か月程度で(3回も払わないだけで十分合理的な解除理由になりうる)打ち切れば問題はないし、今はそういう問題が起きないようにネット購読(ネット引き落とし)にしていることも多いです。
にもかかわらず、特定の購読者が10年払っていないことを知っていながら10年配達するのは、それもそれでどうなのか…とは思います(さっさと契約解除したほうがいいだけ)。
★ 仮に盗まれたものでも、それを自分で取り返すことは問題が生じます。「自力救済の禁止」と呼ばれるものです。自転車が盗まれて、たまたま歩いていたら自分の自転車乗ってる人いる…となったら、力づくで奪い返すのではなく(占有訴権の問題になります。泥棒にも占有権はあります)、警察を呼ぶべきです。このように自力救済は原則認められません。社会が混乱します。
★ 一般に郵便などで送れないものを、配達してくる → そもそも所持自体が禁止されていますが、それらの「もの」を配達するもアウトです。
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