パリのアメリカ人のレビュー・感想・評価
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【愛、苦悩、喜びを表したトップダンサーたちの踊りに魅了される、善性あふれる人生肯定ミュージカル作品。台詞をそぎ落とし、役柄の心理描写を表現する踊りは圧巻である。】
ー 米国映画の「巴里のアメリカ人」の舞台版。
松竹ブロードウエイミュージカルとしては、「キンキー・ブーツ」に次いで、2作目の鑑賞。
恥ずかしながら、「巴里のアメリカ人」未鑑賞の為、ほぼ事前情報なしで鑑賞。-
◆感想
・第二次世界大戦終了後のパリを舞台に、ラブストーリーと友情、芸術の大切さ、戦禍の傷跡をふんだんに盛り込んで、物語は進む。
・主人公のジュリーを演じたロバート・フェアチャイルドと、ヒロインでユダヤ人のリズを演じたリャーン・コープは、バレエのトップダンサーだそうであるが、見事な演技と踊りで見る側を引き込む。
<登場人物が、恋仲同士でも、お金持ちの文化復興を支援する家族も、足を戦争で負傷した青年も皆が、戦争が終了した事を喜び、お互いを尊重する姿を時折、笑いを交えて描き出す善性あふれる人生肯定ミュージカル。
客席から起こる笑いと、私の笑うツボが微妙に違っていたのは、私の英語能力不足だからだろうか、文化の違いだからだろうか・・。>
<2021年12月19日 刈谷日劇にて鑑賞>
シアターライブってすごい
ブロードウェイでミュージカル観て、さらにバレエまで見させてもらった、というくらいの、満足度の高い作品でした。本場の役者さん、歌も踊りも上手い。素晴らしいです。
この作品、ブロードウェイミュージカルとありますが、
上演、撮影されたのは、ロンドン、ウエストエンドです。以前、NSLの撮影が入った、その日に、ウエストエンドの舞台を観ておりましたので、後で映画で観て、シューティングの日の役者さん、オケピは特別なんだということが、よくわかりました。最高の作者さんが、最高のパフォーマンスを見せようと、すごい熱気でしたから。
『パリのアメリカ人』は、最近のミュージカルとしては、オールドファッションな作品ですが、フレッド・アステアの昔の映画版とは、全然違って、お話も現代の視点から作り直しているので、ずっと見応えがあります。
時代設定は戦後、というのは変わりませんが、ノスタルジックな衣装も、モンドリアン風の美術も素敵で、舞台って、総合芸術なんだ、って改めて思いました。
このような作品が、3千円で見れるなんて!
上演する映画館が少ないのが残念なところではありますが、今後もシアターライブが、日本で上演され続けるためにも、せっせと劇場に行かなければ、と心から思います。
白いミュージカルなんて
正統派のバレエをバレエ界では”白いバレエ”と呼ばわるのにあやかって、この作品はミュージカル界の”白いミュージカル”と呼びたいところ。対して黒いミュージカルはCHICAGO ?
マシューボーンのバレエ公演に7割にミュージカル を3割入れたような、ほぼバレエミュージカル。こういう形がありなのねーブラボーです。こなせる役者?ダンサー?さん達に拍手喝采!!
バレエと歌に酔いしれました
映画は見ていないのですが、アステアが出ているということだから、こちらもダンスが堪能できると期待して鑑賞。
いやもう期待を遥かに超えるバレエダンスで
美しく優雅でシャープなダンスダンスダンス
聞き覚えのある曲もありガッツリ没入できました
応援上映だったら拍手の嵐だったと思う〜
素晴らしい音楽とバレエ。
ガジョージ・ガーシュインの素晴らしい曲に乗って、ダンスシーンやバレエシーンの連続。
単なるアメリカンミュージカルの恋愛物と思いきや、背景に深いものがあり、また恋愛の駆け引きなども面白く見ることができた。
主人公のリズを演じたリャーンコープも良かったが、個人的にはゾーイレイニーが微妙な感情の変化が読み取れて素晴らしかった、
圧巻!驚嘆!必見!
ブロードウェイステージのライブレコーディング。映画にインスパイアされたミュージカルとあるが、モダンバレーのパフォーマンスが圧巻。こんなハードでハイクオリティーなステージを、キャストは毎晩演じていたかと思うと頭が下がる。
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