「良い映画」最後の決闘裁判 stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画
中世ヨーロッパの時代の、何とも野蛮な支配者たちとその妻の物語。
映画は、同じ時系列のストーリーが、3人の主人公のそれぞれの視点で、三者三様に語られる全3部構成の物語となっています。
それぞれの物語は、"真実"という言葉で言い換えられていますが、それはつまり、3人それぞれの"主観=視点"で描かれたストーリーでもあるわけです。そして、場合によっては、都合の良いストーリーでもあるわけです。
その分かりやすい場面は、マット・デイモン演じる騎士の妻マルグリットがレイプされる場面、またはレイプされた後の顛末を描いた場面でしょうね。
騎士道なんて言うとかっこいいですが、そんな見栄や虚勢に振り回されて人格や尊厳を踏み躙られ、多くの命が無駄となった愚かな時代があった…あるいは、今も同じだと言うことをこの作品は言いたいのかも知れませんね。
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