Pure Japaneseのレビュー・感想・評価
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日本人とは?どういうことなのか、考えるキッカケになりました!
検査キットでの純度100%のPURE JAPANESEである立石のキャラの描写を自分なりに解釈しますと、礼義正しいけど、やや社交性にかけるところは日本人の多くにある感じだと思いました。また正義感があるようにみえて、一旦、リミットを振り切ってしまってからの行動は、なぜだか、太平洋戦争で特攻してしまうような民族の危うさを感じてしまい、もしかして、これこそが日本人の特質なのかな〜とか、感じました。また、途中、三島由紀夫さんの話として、極東の経済大国、そして、その経済さえいまは下降しているんだというくだりがありましたが、多くの日本人がいまの現状を危機を危機だとさえ感じてないのか?またはなんとく危機だとは感じているけどどうやって向き合うべきか?わからない日本人が多い現状を伝えたいのかなぁ?と感じました。設定自体が、見た人それぞれがそれぞれの解釈できるようになっている点も良いと思いましたし、映画の作品としては、最後の戦いも迫力ありましたし、私のなかでは、面白い作品だと思い満点にしました!
アクション映画としては今年度ぶっちぎりのNo.1
1/28公開からなかなか行くタイミングが見つけられず。ようやく2/14本日観に行ってきました。
結論としては映画館で観て良かったです。ストーリー的には皆様ご指摘の通りの惨状ですが、後半からのアクションシーンは非常に見応えがありました。
特に日本刀を持って戦う場面については、各役者勢の体のキレも良かったこともあり、非常に見映えがしました。最近はヒョロい役者さんも増えてきていますが、やはりこの辺のアクションをやるなら良い体をしていてほしい。
個人的に好きな場面は、温泉水が爆発するまでの『静と動』のシーンの切り替えですね。観る人によってはコメディと捉えかねない場面ですが、私個人の意見としては非常に緊張感の高まる良き場面でした。よく時代劇の演出で滝や雨を効果的に使っていますが、あれに似た感覚でしたね。
飛び道具に対して苦言を呈する方もいらっしゃいますが、まだヌンチャクよりはマシかと。
惜しかったのが、日本刀を使っているのに斬首シーンがないところですかね。あれが見られたら星4はいけてました。
さて、肝心なストーリーについて、ですが。
途中までは面白かったです。チャイニーズ資本が参入して過疎化の進んだ地域を開発。立ち退きを余儀なくされるピュアジャパニーズの父娘&謎の必殺仕事人vs中国資本の犬みたいな日本語人達。
過疎化の進んでいる地域にいつの間にか中国人が住み着いているのは現代日本の事実で、政府のカネが行き届かない地域にチャイナマネーが浸透してるのもわりかしリアル事情だったりします(小声)。
更に言えば産業が死んでる地域なのに風俗店だけが頑張ってるのも、過疎地あるあるですね。よく調べなさった。ロケ地どこでしたっけ?あとで怒られないと良いですね。
というわけで、ウエストサイド某がアメリカの暗部を切り取った作品なら、これは日本の暗部を切り取った作品……
だと思ってたんです。
なんで主人公を闇堕ちさせちゃったんすか。
言うならばルークだと信じてたら一番あかん時のダースベイダーだったみたいなアレです。うまい比喩が出ない。
せめてもう少しお爺ちゃんのの扱いが丁寧なら、ちょびっとだけは超展開ストーリーでも擁護出来たかもです。これには渡辺哲氏自身もびっくりだったんじゃないでしょうか。
ただストーリーは残念でしたが、蒔田彩珠氏の演技と存在感はとても良かった(頼もしかった)です。
B級映画としてなら及第点です。はい。
覚悟してみるべし
前情報ほとんどなしで見ました。最初はまあ、安っぽいストーリーでぼんやり見ていましたが、主人公の狂ってる面がちら見えしてくるところから、どんどんはまり込んでいきました。ディーンの身体もアクションも見応えありましたが、私は坂口征夫がすごくいいと思いました。やくざの親分らしいすごみは「この人本当にそっち系?」と錯覚するぐらいの迫力がありました。蒔田彩珠はもちろんのこと、チンピラの端役まで演技が素晴らしく、1時間半どっぷり浸らせてもらえました。久々良い映画を見ました。酷評は見ずに書いているアンチの人なのかな?
本当に良かったですよ。ただ、入り込める分、見たあとは放心状態になってしまうほどの映画でもありました。
ヤバいヤバいめっちゃ面白い❗️
タイトルは作中に出てくる「日本人度を量る」キットの商品名。こいつが主人公のヤバさを露わにし、暴走のきっかけを作る…と言えばそう言えるけれど。ツッコミどころは満載、でもだんだんわからなくなってくる「ヤバさ」の基準。まともってなんだ、正義ってなんだ。「この作品自体が〈PJキット〉だ」とは製作者の言ですが、加えて「映画好き」度を測るものでもあるなと感じます。これに面白さを見出せないなら、映画という枠組み自体が向いてないかも。そのくらい、いろんな方向から楽しめる作品です。ぜひ、映画館で体験してほしい!
よくやった!
破茶滅茶のようで,しっかり一本筋が通っている。
ディーン-フジオカが血みどろになるだけで見応えがあると思うけれど、それだけでは無い。さぁーなんだと言われても説明がつかない。
あの映画館の空間で,是非体感してください。
個人的にエアー切腹が受けた。
単なるアクション映画じゃなかった。
ピュアジャパニーズだった立石の心がピュアなところが切ない。
7回観たけど、まだ観たいと思うくらい色々考えさせられる映画でした。
見終わったあとザワザワする
久々に見終わったあと言葉にならないザワザワ感にとらわれた映画でした。
主人公の立石の生真面目さ、彼のヤバさが謎めいたまま迫ってくる、トラウマと戦いながらpureでありたい立石の切なさに胸を打つ。立石の瞳が赤色に変わった後の狂気の解放、あの怒りの凄まじさにフリーズしながらも引き込まれる死闘、ライティングや全身に響く音楽によってもっと引き付けられた。映画を見終わったあと、立石の生い立ちや言葉にザワザワが止まらなくなり、日本語人について色々な事が頭を巡り、続けてもう一度見ました。
鑑賞前に公式サイトで主人公のトリビアを見ておくことをオススメします。
次回は副音声アプリと一緒に楽しもうと思っています。
ヤバイ男たちのアクションだけじゃない
前半の忍者ショーのアクションはとても美しく神秘的。後半、ヤバイ男たちのアクションシーンは圧巻です。ぜひスクリーンで体感して欲しい。光と音が素晴らしかったです。
2回目はコメンタリー副音声を聴く事をオススメします。制作の秘話や新たな発見がありました。
副音声での一言。『国破れて山河あり』
ラストのシーンと共にとても印象的でした。
日本語OSについての気づきがあり、こんなにも深く心に残る映画は初めてです。
難解映画では近年稀に見る快作!
これ普通の人が1度で完全に理解することは不可能な作品。というより完全な理解、正解がないような哲学的な作品。
解釈にあたって背景にあるものを理解するには文系の大学教授レベルの教養が必要。
もちろん、普通にベタなストーリーのアクション物として楽しむこともできるが、数々の違和感の背景を理解しようと思うと、作品の中で出てくるキーワードから主人公の精神性を分析する必要がでてくる。
ディーンフジオカが多言語を操れるのは知っていたが、表面的な語学力だけでなく、人文学・社会学的な教養が作品の中で炸裂している。脚本家や監督が優れているのかもしれないが、どんな頭しているんだ。
本格アクション!!大いに笑える狂気w
DEANがオフ車乗ってるのにテンション上がりました!!しかもHONDA!全部マットブラックなんだけどCRFかな?XRかな?!わかる人見てきてー!!めっちゃ気になってる。また見よう。本格アクション、プロレス、格闘技、オフ車好きな方はどんどん見に行った方が良い⤴️血が出るの嫌とか言いながら、笑えて爽快だった!
身体と心で感じる、体感型アクションムービー
大きなスクリーンいっぱいに広がる
迫力のアクションシーン。
立石の狂気が宿った鋭い眼光。
神社のある山深い大自然。
忍者ショーのテーマパークがある
どこか懐かしく、怪しげな街の風景が
独特のトーンの照明に映し出される事で
より神秘的なものに感じました。
物語が進むにつれて
不気味な重低音が、身体中に響きわたり
物語の不吉な展開を感じさせます。
アクションシーンと共に流れる音楽は、
幻想的で日本の伝統美を感じる雅やかなものでした。
これらの、視覚、聴覚、身体全体で感じる感覚の
相乗効果で、初めて観た時は、衝撃的で、
ただただ圧倒されてしまい、放心状態でした。
また、物語の内容も、日本人の定義とは?
というテーマも、1回観ただけでは理解できずに、
頭の中が、疑問だらけでした。
映画館を出た後も、ずっと考えて
家で自分なりに考えた事を確かめに、
何度も映画館に通いながら、徐々に謎が解けて行き、
自分の心境が変化して行く過程は、今まで味わった事のない楽しさでした。
物語の中で感じた
人間の逃れられない運命、奥底に眠る怒り、
人生の儚さ、刹那的な煌めき、散り際の美学のようなものに、魂が震えました。
映画館の、空間内で受ける、身体的な刺激と
脳内の想像力とが相まって
自分の奥底に眠っていた
Pure Japanese の魂が、共鳴して、
映画館に通う毎にその共鳴が、強くなって行くのを
感じています。
初めは理解するのが難しかったですが
内容を理解すればするほど、共鳴と感動が深くなり
何度も、映画館に Pure Japaneseを体感しに行きたくなります。
画面に釘付けになります
初回はホームページの「立石トリビア」を読まずに見たら、理解できなくて躓きました。見落としたのか、どこまでが立石の嘘なのか。2回目のほうがいろんな場面が引っかからず楽しめました。
ディーンフジオカが主演なのに当然あると思ってた主題歌がない。でもなくて正解。画面だけでなく音にもすごく考えて作られているので、映画館の大音響で観るのがいいでしょう。
そして坂口征夫の存在感がすごいです。
体感型アクションムービー
映像だけでなく音と光も重要な役割を担っている。
スタント無しのアクション、強く鳴り響く音、繊細な光の演出。制作者の意図をフルに演出できるインフラが整っている映画館で、是非とも臨場感を味わってもらいたい作品。
アクションシーンかき集めても映画は完成しませんよ
下手したら映画の中でアクションシーンの方が多かったんじゃないかと思うくらい。ストーリーも酷く、グロシーンも下品なグロシーンなので観てて気持ち悪くなる。
88分と短めだが、後半は早く終われーと思ってた。
ここまで早く終われと思った映画はない。
今までにない映画体験をしたい人は必見
この映画は何が言いたいのだろうとか考えずに、感じること、そして鑑賞後も考察すること。ここにこの作品の面白さがある。で、また観に行くのループにハマる。
何度も観たくなる映画は過去にもあったけど、ここまで中毒性があるのは初めてだった。
アクションも絶品。結構いろんな視聴層が楽しめるので意外と間口の広い作品だと思う。
音も照明も必見なのでこの作品こそ劇場で観るべきだと思う。
エンタメ性と作家性の好バランス
先を予想する暇もないスピード展開で充実の88分。ちょwwwと笑う箇所あり、体に響くすばらしい音楽とアクション(坂口征夫さんの殺気は必見!)あり。そして宿題として投げかけられる問いがたくさん。観る人それぞれに解釈が委ねられている作品。観終わった瞬間から自分なりの答えを探してぐるぐると考えるのも楽しい。エンタメ性と作家性のバランスがすごく好き。
より深くこの作品を理解したい人には、監督×主演のコメンタリー副音声つきの鑑賞もオススメです(鑑賞2回目以降の利用推奨)
音と映像で共鳴する体感型ムービー初体験でした
バイオレンスアクションムービー
血を見るの苦手なわたしが観れるかなって
ドキドキしながら観に行きました。
思ってた以上に血みどろでちょっと怖かったけど
それでも釘付けになるような映画でした。
何度もルーツを思い出させるような音。
こんな空気が澄んでるような場所で何故…って思うくらい綺麗な景色。
どんなに純粋な場所でも
どんなに純粋な人でも
そこにはなんらかの闇が隠れてたりするんだよ。
恐れずに思い出して
闘って一歩踏み出してって言ってるみたいでした。
大和魂ってこんなのだったかな?
何人とかそんな枠組み必要かな?
いろんな問いかけが投げつけられるような映画でもありました。
これはどうかなってとこだけじゃなく
日本の素晴らしいとこも
その中のひとつにアクションが
光と音楽をバックに舞うように美しいアクション
人を助けるために、自分を守るために
がむしゃらに戦うアクション
すごい音と映像で
観終わった後は放心状態になっちゃったくらい
登場人物たちのいろんな気持ちや痛みに直に触れて
自分のことみたいに体感した映画でした。
とにかくその初体験がすごかったから
ぜひ映画館で観てたくさんの人に体感してほしいです。
重い映画のように感じるかもですが
実はユーモアもあって
何度も観たくなるような面白い映画でした。
噛めば噛むほど味がでてくる映画
ピュアジャパニーズ、純粋な日本人?って言うタイトルが気になり鑑賞。
江戸村が舞台というので時代劇なのかと思いきやアクションスタントを江戸村でやってる現代の日本人の物語でした。
よくあるヤクザに嫌がらせされてる女の子を主人公か助ける物語だと思ったら途中からえ?って事がたくさんあり頭の中て???って理解しきれないまま進んでエンディング。最後まで見ても分かったような分からないような…。
普通エンディングで感動するけど忘れてしまうような映画が多い中でこの映画に関しては胸がざわつき逆に観る前より気になってしまうという…中毒性の高い映画です。
もやもやしてたら先週からコメンタリーが始まったというのでもう一回見てきました。
そしたらだいぶすっきりはしたんだけどまだ核心は分からず…。
一つ分かったのはディーンフジオカは明確な答えを出さずにまず自分たちで日本人について考えましょうというメッセージを入れてるんだろうという事。
自分の国なのに考えたことのない私にはまだ分からない、ただやっとこの映画をきっかけにスタートラインに立てた所です。
もちろん難しい事を考えずにディーンさんと坂口さんのぶつかり合いが最高にかっこよくアクション好きの人が楽しめる要素満載なのでそれを堪能するのもあり。
あとこの映画音と光がすごくいいから劇場で見て欲しいな。
私は忍者や戦いにハマってる息子に手裏剣の話したら種類とかまで聞いてくるのでもう一度見に行くか悩み中。江戸村も行きたくなったー!
これってやっぱり中毒性??
固定概念を壊してユーザーに解釈を委ねる体験型映画
制作者ご本人も言われている通り、賛否両論がある映画ではあると思う。ただ、これだけ難しい内容を日本の映画で作った制作陣の熱量はすごい。内容が盛りだくさんなだけに、ただならぬ情熱を感じた。
4回映画を観て感じたことは、アトラクションのようである…ということ。
時間は80分と短く、展開も早い。
ジェットコースターを上って上って…急降下していくようなイメージ。
その急降下の興奮をまた得たくて再度体験したくなる。そういう作りのように感じた。
これ以上長ければだれてしまうシーンもあったかもしれない。
通常同じ映画を繰り返し見ることはしないのだが、苦にならないのは展開の早さと、この絶妙な長さにあると思う。
<アクションシーン>
バイクで登場するシーンから一気に暴力が加速していく流れは圧巻
アクションに見ごたえが出ているのは、やはり陣内と立石の説得力のある身体
極限まで鍛え上げられた身体は戦う身体そのもの
原作のある漫画やアニメの実写化映画もアクションシーンに興奮するものはあるが、キャラクターイメージを崩してはいけないので、日本では戦いに特化したビジュアルを追求している映画は少ない。立って向かい合うだけで緊迫した空気感を作れるのは本物だからだ。
<主人公=正しいとは限らない>
主人公は善人である・正しい存在・弱気を助ける・ちょっと悪くても結局いいやつみたいな固定概念が付きまとうが、この映画はその概念を覆すだけの衝撃がある。
ヒーローである主人公が何でも最終的に解決してくれるような特撮のようなストーリーを想像して観ていると後半からゾクゾクするような展開になり、最終的にあっけにとられるかもしれない。
立石はいい意味で私たちの期待を裏切ってくれるのだが、趣味はエア切腹・日本刀集め・虚言癖などなど…まさにヤバイやつである。ヤバイがピュア。立石は真面目にやっているだけ…というのがさらに狂気を感じさせる。サイコパスという言葉で片付ければそれまでだが、こうなるに至った経緯=彼の人生を紐解くことで問題提起が見えてくる。そのヒントは冒頭から散りばめられているので、謎解きをするように目を凝らしてみることをオススメする。
「なぜ」「どうして」を考えさせられる、考えるところまでがこの映画の醍醐味だ。
<キーアイテム>
ちょっとふざけてる?いや真剣?どっちにもとれるアンバランスさが魅力。
日本人度を測るPJキットというキーアイテム(ぴゅあじゃぱにーず)とひらがなで書かれたパッケージがなんとも…
敢えてのチープさなのか、可愛さが逆に不気味で狂気じみている。
ヤクザがこれで大儲けしようとしているのだが、実際に売っていたら手を出したくなるような面白いアイテムだ。それを格下のヤクザがばらまいているのもなんともありそうでリアリティがある。
診断好きの日本人の心を簡単に掴みそうなので、ぜひ実際にも販売してほしい。
<総評>
すぐ側に人間が立ち入れないような深い自然があるロケーションも相まって終始独特の空気感を醸し出している。リアリティと非リアリティが混ざり合う不思議な空気感に魅力を感じる人も多いと思う。神が住む土地でハチャメチャな暴力が繰り広げられる構図が何とも言えない。観終わった時にはどっと疲れが押し寄せてきた。制作者の意図を読み取るのに頭を使い、アクションで手に汗握って五感を刺激されるような映画なので全身で体験しているような感覚になるのだと思う。これはぜひ映画館で体験すべき映画だ。
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