私はいったい、何と闘っているのかのレビュー・感想・評価
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このスタッフはハズさないだろうな
「妻が死んだふり〜」の李監督とのタッグ再編。
冒頭はクスリとさせられ後半に進むに従い感情が盛り上がる。
キャストも良くて大きな盛り上がりはないものの、ずーっと観ていられ共感できる部分も多い良作だと思いました。
それにしても安田顕は安田顕!顔の一部だけを動かしたり、眼の光だけで表現できる演者さんですね。
それと、タクシーの中で見せた岡田結実さんの表情も良い役者さんになるのだろうと予感させるものでした。
最後まで観て血の繋がりよりも常に見守り愛情をそそぐことで家族は成り立つのだとも感じました。
アングラな雰囲気の大衆食堂がイイ!
主人公が唯一、心を開いてホンネを吐露し愚痴を言える場所が大衆食堂というのが何とも言えず味があっていい。
店主のおばちゃん(白川和子)が余計なアドバイスなどせず、ただ一言「それだけ食えれば大丈夫だ」と言うのが尚のこと良い。
こういうユル〜い話しはいかにもつぶやきシローらしいな、と思ったが、うだつの上がらない主人公が子持ち女を口説き、血の繋がらない娘たちを愛情たっぷりに育て上げるというアツい部分を描いている意外性も良かった。
休日の昼下りに見るのにピッタリのほっこり感満載の作品。
個人的には、とっくに枯れてそうでいて、もう一花咲かせそうな絶妙な熟女感の小池栄子が艶っぽくて惹かれた。
安田顕がずっとしゃべってます
何をやってもうまくいかず、評価もされないと終始心の中とカツカレーのおいしい食堂で安田顕がボヤき続ける映画。
他人の愚痴ほど聞いててキツイのないので自分がしんどい時は観ないほうがいい映画だとは思いますが、思わず笑ってしまうシーンやホロリとくるシーンもありなかなか見応えある映画でした。
なんでこの監督、俺の事知ってんの?
安田顕演じる主役の井澤は勤続25年のスーパーの主任。実力もあり、店長や部下達からの信頼も厚い。ある日突然店長が亡くなって、自分が店長になるかもって舞い上がる。が、人生はそんなにうまくいかない。そんな中、長女の結婚話や従業員の犯罪など、問題が次々と。
彼は、仕事にプライベートに、とても頑張ってると思う。周りから何かを言われた際、考えている事と発言が違ってしまう。嘘をついているのではなく、そういう判断をしているという事。家族と話してる時、嫌な感じだと言葉にしない。何より井澤が凄いと思ったのは、人を攻撃しない所。事件が起きると人のせいにしたいじゃん。で、事前の考えでは、カッコよく決めようと思っているのに、いざ本番になると日和った感じに応対してしまう。娘の彼氏に対しても流されちゃってガックシ。これってまるで俺じゃん!娘なんていないけど。
最後は、普通の家族だと思っていたのに、意外な事実が。チョコチョコ泣いちゃって、とっても幸せな気持ちになれました。
安田顕どハマり、小池栄子も素晴らしかった。大満足です。
この作品、最初から最後まで井澤の独り言というか呟きがメイン。だから原作がつぶやきシローなのね。
空振りでも振ることに意味がある
安田顕がどこかのインタビューで「私の主演作で過去最高」みたいなことを言っていたので、結構期待していた本作。こういうヌルッとしたコメディ映画、好きなんですよねぇ。
こりゃ面白いなぁ笑笑
安田顕が最高にいい。超適役だなぁ。
すごくホッコリする期待通りの良作でした。
地元密着型のスーパーウメヤで主任を務める伊澤春男(安田顕)、45歳。父としての威厳を見せたり、レギュラー争いで差し入れ作戦を考えたり、店長昇進への妄想を描いたりと、彼の頭の中は毎日戦場と化している。
安田顕がもうたまらなくいい。
ファブルの時みたいに超渋くてカッコイイ役もいいけど、やっぱり安田顕と言えばこういう冴えない役だよね。妄想を膨らませたり、独り言が出ちゃったり、ひとりの世界に入り過ぎちゃう伊澤春男を演じれるのはこの人しかいない。何やっても空振り。カッコ悪くていつも失敗ばかり。でも、優しくてどこかカッコイイ。すごく好きな主人公だった。
安田顕以外のキャラクターも面白い。
小池栄子や岡田結実、菊池日菜子に小山春男の伊澤一家の会話は微笑ましくて暖かい。家族仲良いな〜、お父さん愛されているな〜。こんな家、羨ましいなぁ。
スーパーの従業員たちもいい人ばかり。ファーストサマーウイカが高井さん!?演技力高いし、何よりオーラが消え去っているのがすごい。清水さんも金子くんも、実はいい人なんだろうな。
テンポも良くて見応えもある。
間延びすることも無く、ちょうどいいボリューム感。安田顕主演の「家に帰ると妻がいつも死んだふりをしています」は、かなり薄味で印象に残らない映画だったけれども、本作はゆるーい映画なのに印象に残るシーンばかりで、勇気と元気を貰える素晴らしい作品。あっという間だったなぁ...
でもやっぱり、こういう系の映画ではあるあるなんだけど、別に映画館で見なくていいかなぁとは思っちゃう。今どきこの手のドラマは売れないのかもしれないけど、映画の方がもっと売れないと思う。せっかく面白い作品だから、映画館じゃなくて個人的にはテレビで見たいかな。普段ドラマは見ないけど、これだったらハマってみる気がするし。あと、映画にしてはちょっと粗い。
でもでも、大満足でした。
安田顕、サイコー!ファブルからのギャップサイコー!
沖縄パート
律子に二人も妊娠させておいて、航空券チケットを差し出し人の番地無しで送付してきた理由が分かりませんでした。そもそも自宅の住所をなぜ知っていたのか、そして子無しならまだしも、二人も妊娠させておいて元カノに航空券を送付するっていう、このアプローチの仕方って相当ヤバくないか?下手すりゃ逮捕案件なんじゃないか?(何罪か知らんけど)と思ってしまった。劇中で触れられていたらすみません。それと沖縄パート、あれ沖縄じゃないですよね。街角の景色もいかにもセットだし、無理矢理挿入したような国際通りのカットも不自然。何より空と太陽と海の色が違う、と出身者としては思うのでした。何が言いたいのかっていうと、沖縄パートで相当冷めた。映画そのものは非常に良かったと思います!
少し空回りし過ぎたかもしれません。
脳内妄想や自意識過剰を描いた映画としては、綿谷りささん原作の二作品(『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』)の印象があまりにも強烈で、しかもこれ以上のものはなかなかないだろう(実際になかなかない)という思いがあるままだったせいか、主人公の自虐セリフと同じで、終始〝空回り〟のまま終わってしまいました。
せっかく映画という表現方法を選んだのに、4コマ漫画の吹き出し部分をすべて実際に言葉にしてしまったような感じが(映像や演技から十分に伝わる部分まで言葉で聞かされたので)少しばかりうるさく感じられたのが、とても残念でした。
ヤスケンありき
ヤスケンの良いところが全部出ていたという感じです。あまり喋ない、ちょっと情けないところもありつつ、とてもカッコイイ。
安田顕ファンは是非。
あの情けない所から、10秒後にウルっと来るとは。さすがです。
前半は、ちょっとくだらない感じがします。つぶやきシローっぽいかな、、と思いつつ。
後半はちょっと涙でした。
ギャップは良いかと。
さまぁ〜ずライブが出てくるところも、つぶやきシローっぽく。裏方も頑張ってるってのも。
「いまからそいつを殴りに」いくのかと思ったけど。
タイトルが「私は、、、」なのに、セリフは「おれは、、、」なのには意味があるのか、引っかかった。
やはり多くの方がツッコミ入れるんだろうけど…。でもカツカレーは好き。
今年204本目(合計268本目)。
かなり大規模なオンライン試写会があったようで、ストーリーに関しては多くの方がすでに大半というか(合わせると)全部?書かれているようなので省略。
あの、何をやってもうまくいかないときってありますよね。共感できるところも多いです。
ただやはり多くの方が低評価の根拠としている「生活水準が謎すぎる」というのは強く思いました。どこかからお金が流れてきている(実家が超裕福とか)様子もないですし…。
まぁ、大阪市でも東京都でも主任クラスならあの生活はできると思うのですが、ソファーが18万円だのウィスキーが超高級だの、どんな生活してるんだろう…っていう感じです。
要はこの映画、「よくある、何をやってもうまくいかないテンプレなとき」に共感が集まりやすい映画のストーリーになっていて、それは背後の音声で流れる「気持ちの部分の代弁」と気持ちよくなるほどマッチしているのですが、本当にどういう生活をしているのか謎なので、その「共感の得やすさ」はどうしても下がるんじゃないかな…とは思えます(このアンバランス感から、ギャグ映画として見ることも可能???)。
また、沖縄シーンはやはり中途半端なところがあるかなという感じです。ストーリーの関係上行かざるを得なかったのですが、そこは作品次第で北海道でも何でもOKなわけで、わざわざ沖縄を選んだということは、もう少し沖縄の描写が欲しかったです(今このご時世なので、沖縄旅行もそうそうできないですし…)。
あとはまぁ、これも多くの方が書かれていた通り、どんな気持ちのときも食堂でカツカレー(以外のメニューもあると思われるが、なぜかそれ以外は(お惣菜を除いて)注文しない…(飲み物除く))。まぁこの映画の一つの「お約束」のシーンなのだと思います。そこがカツカレーでもハンバーグ定食でも本質論ではなく、「いつでも同じことをする」ということを述べたかったのだろう、と思います(カツカレーですが、会社の社内の昇進試験を受けるだのという話は出ないので、縁起かつぎものでもない)。
評価に関しては「生活水準がやや変で共感を得にくいのでは?」という点はありますが、極端な状況でもない(さすがにソファーが1800万円だとか言い始めたらさすがにおかしいという話になる)状況で、具体的に減点幅を出しにくい(抽象的すぎて相場が存在しないため)ため、便宜上満点評価にしますが、そこはやはり気にはなりました。
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※ なお、令和4年4月1日より、「未成年者の結婚は18歳から可能」「親の同意の概念自体が消える」(改正民法)点には注意が必要です。
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素敵な家族やわ、コゾウも含めて(笑)
オンライン試写会のおかげで、まずは一言。オモロかった。
笑った、泣いた、そして感動した。
前半は、「一生懸命やってるけど、なかなかその努力が報われない中年オヤジの悲哀」を笑いを交えて描き、途中から後半は少しミステリアスな展開があり、そしてしっかり締める。構成も上手かった。
でも、やっぱり安田顕の演技あっての映画やとも思いますね。
小池栄子との相性も良かったと思う。
こんな家族、実際にあんのかな? あってほしいし、なかったら寂しいな。
テレビで放送されるでしょ、きっと。これだけの名作なら。
絶対観るよ。そしてDVDに落とす。
(評価の1や2の人の、低い点数の理由を読みたかったが、なかった。
どこがいけないのか知りたい)
ベタベタなハートフルコメディ
原作のつぶやきシローらしく、心の声のひとり語りの多い物語。分かりやすい展開で誰でも観やすいだろう。
最後のファーストサマーウイカの言葉はウケた。
安田顕は哀愁漂う男がハマり役。
小池栄子はやっぱりいい役者。
※オンライン試写会で鑑賞
あるあると楽しめる
オンライン試写会で拝見。
李闘士男さんの監督作品はいつも、「キャスティングの勝利」を味わえます。
本作でも、どこにでもいそうな「何をやっても努力が報われない中年」の空回りっぷりを、ヤスケンが怪演。
小池栄子の思い切りのいい奥さんもはまり役。
そして、ファーストサマーウイカがすごくよかった。
人によっては世の中の無情ぶりを強調しすぎた内容と、心の声のモノローグがうるさく感じすぎるために、笑えないと感じる可能性もあります。
『デトロイト・メタル・シティ』などと同じで、あくまでもフィクションであることを認識して、真面目ゆえにちょっぴり悲しい、各キャラのありようを楽しめればよい作品だと思います。
頑張り屋で、優しくて、ちょっと頼りないパパの物語
優秀な人、出世している人、格好いい人が当たり前に見られがちだけど、そんな人なんて人口の少数派。
カッコ悪くて、ちょっと頼りない人の方が多数派。
勘違いが多いのはたまにきずだが(笑)優しくて、思いやりがあって、真面目なパパも少数派の優秀パパ。
沢山共感できたし、ちょっと笑えた。
俺はいったい、何と闘っているのか
俺の人生はいつもこんなんもんだ。
私もいつもそう思ってます(泣)
なんか、温かい家族、ドラマだった。。
映画.comオンライン試写会より
小池栄子と岡田結実も良かった
2021年11月27日
映画 #私はいったい何と闘っているのか (2021年)
オンライン試写会で鑑賞
#映画ドットコム さんありがとう
#なにたた
冒頭の流しソーメンからラスト近くのタクシー運転手との会話まで、#安田顕 の愛に溢れたキャラクターが堪能できます
福岡出身の #菊池日菜子 さん出演されてます
くすっと笑えるタッグ再び
「家に帰ると〜」のやすけんと李闘士男のタッグが再び送る、ハートフルコメディ。
人生なんてそうそううまくいかない。やることが裏目に出ることだってしょっちゅうある。
世の中の社会人をはげましてくれる一作だと思う。大爆笑ではないけど、微笑ましく観れるのもよい。
平凡な一日一日が宝物
仕事が思うようにうまくいかなくても、光が当たらなくても、守るべき家族がいて、うまい飯が食えて、わかりあえる同僚がいて、ときには楽しいこともある。
平凡な一日一日が宝物であることを再発見させられる。
面白せつない
何でいつも、こうなんだ!という春男さんのつぶやきに激しくうなずいてしまう場面も。。切なさもあるけど、暖かい気持ちになれます。家族仲が良いのが素敵です。不遇だけど不幸ではない、笑ってしまう様な切なさが良かったです。
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