私はいったい、何と闘っているのかのレビュー・感想・評価
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75点→95点
2022年映画館鑑賞1作品目 1月9日(日)チネラヴィータ 原作未読 原作はお笑い芸人のつぶやきシロー 監督は『お父さんのバックドロップ』『デトロイト・メタル・シティ』『体脂肪計タニタの社員食堂』『幕末高校生』『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の李闘士男 脚本は『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』の坪田文 60年代70年台の日本の喜劇映画のようなハートフルホームコメディー どんな映画にもホームドラマ的な要素はほしいところ それが全くないといくら予算を注ぎ込んでもなんか薄っぺらくなるような感じが否めない スーパーマーケットうめや大原店で長年主任を務める伊澤春男(安田顕)は部下や店長から全幅の信頼を寄せられる司令塔的存在 家庭では妻と二人の娘と一人息子5人家族のリーダーとして明るくて仲の良い理想的な絆を保っている 店長(伊集院光)が病気で急逝し急遽店長代理に就任した伊澤 周囲は時期店長に期待し本人もまんざらではないが蓋を開けたら本部の経理の者が店長に就任し伊澤は副店長に 主任に昇格する者はなく立場は全く変わらない名ばかりな副店長というポジションに本人はがっかり こうなったらなんとしてでも店長に就任したい伊澤 本部から新店舗の店長に任せられる可能性が出てきて俄然張り切る伊澤 しかし部下の不正を庇ったばかりに 長女と次女は歳が近いが次女と長男の年齢がちょっと離れている お姉ちゃん2人は美人でシュッとしているが野球少年は典型的な肥満児 家族で1人だけデブ 元ホークスのトラックスラーの幼少時代を彷彿させる可愛らしいコロコロッとしたデブ なにかといえばお父さんの肩に腕を回し「パパは僕似だね」など嫌味が全くない愛情を感じるユーモラスな生意気発言が良い 長女と次女と妻にはなにか特別な事情を感じ前半は消化不良だったが後半明るみになりすとんと落ちてまあ納得 反抗期とかないのだろうか 年頃の娘は普通父親に辛くあたるものだと思うがそういう親子関係ばかりではないのかもしれない 父親の立場からすれば理想的な和気藹々とした家庭風景 本当の父親じゃないと知っているからかもしれない それでも惜しみなく注いでくれる愛情を感じ取れるからだ 感謝しかない 伊澤はとにかく独り言や心の呟きが多い これが闘っている状態か 例外に漏れず全くといっていいほど予習せず出演者だけをチラッと確認しただけで観ることを決めた そのためかタイトルから想像したのとは内容はだいぶ違っていた 『私はいったい、何と闘っているのか』から僕は思い込みが激しいかなり痛いネット民のイメージがあった 自分とは考えが違う人をアベサポとレッテル貼りをするパヨクとか気に食わない人を朝鮮人認定する嫌韓厨のネトウヨとかアンチ巨人は全てカープファンだと思い込む某巨人ファンとか 僕には特に闘っているという印象はなかった 頑張っていることが闘っているということなのだろうか 大原店のフロワチーフの高井は具体的に表現しづらいが独特の雰囲気を持っている座敷童子のような存在 演じているのはファーストサマーウイカでほぼスッピンのためか全くの別人 彼女だと全く気づかなかった バラエティーでもこの顔で出演すればいいのに 熱血店員金子は1人だけ舞台俳優のような大声でとても熱い 彼の正義感が伊沢の運命を変えることなる 妻の実家は沖縄 2人の娘と伊澤は妻の両親に会いに行く ついでに2人の娘の生物学的な父を探す伊澤だが金城姓ではなかなか見つからない たまたま乗ったタクシーのドライバーが本人というラッキーな伊澤 結婚の許しをもらうためやってきた長女の彼氏に父の威厳を見せようと赤ベコの隣にナポレオンを置く件が好き 新店長がカラオケで『赤いスイートピー』をうまく歌えず3回も続けて歌うシーンが好き 大原店を去る伊澤に高井が渡す相撲取りの手形のようなものがある1人だけ寄せ書きに裏は長州力?の名言が書かれた色紙が面白い 高井の出世は望まず普通に働いて普通に休めたら良いという人生観に激しく同意 左翼メディアで活躍するフェミニストは学歴が高いのにどうして管理職の大変さが理解できないのだろうか 伊澤が決まってカツカレーを食べる行きつけの食堂『おかわり』の照明が風俗店のような色合いと明るさでいかにも怪しい 店主は「そのくらい食べれたら大丈夫だ」以外何も言わない無愛想な婆さんが一人で切り盛りしている 河川敷で川に向かって夫婦でバカヤローを言い合うシーン好き 初めはそこそこ面白くもモヤモヤとしたものがあったがそれがまあ解決したので最終的な評価はぐんと上がった 人情噺が好きなんだろう そういう話が嫌いな薄情な人には向いていない エンドロールのあとにおまけは無し あとこれは全くの余談だが次女役務めた菊池日菜子は19歳で彼女もアミューズ所属 それなら彼女が今の雉真るいを演じたら良かったのになと菊池日菜子のWikipediaを読んだあと感じた 最近は若手でも映画やドラマである程度実績がある女優を主演に起用する傾向があるけどさ 僕くらい邦画を観てると誰だよってことが全くない 邦画をほとんど観ない不届き者は朝ドラで安藤サクラという存在を初めて知る始末
たまには息抜きを
スーパーで働く優しいパパが主人公。家族や同僚に支えられるコメディ作品。 テンポはまあまあだが、登場人物が皆々良いキャラをしている。見る価値あり。 良い点 ・肥満児 ・パパが脳内では中々ドS ・女性活躍社会だからといって皆が前に出たいわけではない 悪い点 ・パパのぶっとびキャラ感が最初だけやたら強い ・恋愛シーンがやたら長い
後半の展開がとても良かった。
本作は家族愛を表現していた感じ。 スーパーで働く井澤。その妻。 二人の娘と息子。 この5人家族を中心に進むストーリー。 井澤の行動が思った様にならない展開の連続。 笑える。 脳内で考えてるセリフが多すぎで、ちょっとウザイ感じもするけど、心の中の葛藤が面白い。 井澤役は安田顕さん。 お似合いのキャラで実際にいそうな感じ。 かなりのリアル感。 この5人家族が伏線を匂わす程メッチャ仲良し。 二人の娘がとても可愛い。 長女の婚約者役のSWAYさん。 仕事はダンサーの設定で年収5千万円(笑) 実際の年収なのか?気になるところ。 スーパーの店員役のファーストサマーウイカさん。 赤い頭巾とエプロンがお似合いで美しい。 中盤までは落とし所も想像もつかなかったけど、沖縄旅行の場面から展開が急変。 タクシーの中での家族の会話が泣ける。 井澤が小池栄子さん演じる律子と結婚した経緯にも泣けた。 本作。年末に鑑賞予定だったけど、劇場の機器トラブルで上映中止に。 観るの止めようと思ってたけど、鑑賞して良かったです( ´∀`)
思惑通り
202本目。 笑ったり、イライラしたり、泣いたり、監督の思惑通り何だろう、俺の感情。 ハケンの品格で、俺の中では大泉洋の2番手のイメージが強かった安田顕。 それが今ではだけど、そんな安田顕が演じた意味ってそこにあったのかなと思った。 でも何か、小池栄子小さくなったなあ? 何がと問われれば、ご想像にお任せ。 明日また、1からか。
勇気のある男
店長になりそうでなれない男のコメディものと思っていたら大間違いだった。文字通り何かと闘い続けた男の人生の記録 ほとんど自分のためというよりか他者のために闘い続けた姿は本当にかっこいい でもマネできないわと思いました ほとんど都合の良いように扱われてそれをただ納得しているだけのようにも思えるけど心の底から納得しているならそれもまたかっこいい お父さんはほんとうに勇気のある男だと思いました やっぱりマネはしたくないけれど… しかし… 長男こそ本当にお父さんの子供なの? 器がデカすぎるよ(笑)
普通に面白かった。
期待せずに観たものの、普通に面白かった。 特に大きな事件も起こらず、普通に進んでいく感じがいい。 ゆるい連続ドラマみたいな安心感があった。 ただ、小池栄子もヤスケンさんもうまい役者さんだけに、説明セリフが多すぎてもったいなかったかな。
ファーストサマーウイカが良かった
スーパー・ウメヤで働く45歳の伊澤春男は勤続25年にして万年主任だが、上田店長から、店の司令塔、といわれやる気になっていた。休みには息子の少年野球の応援や娘の彼氏が気になったり、仕事では店長昇進を夢みて・・・てな話。 安田顕の妄想(ひとりごと)が面白かった。 それと、高井さんが面白くて、エンドロールでファーストサマーウイカと知って驚いた。化粧が薄く別人のようだった。 次女役の菊池日菜子が可愛かった。
かなり空回りしちゃうけど、幸せなのが一番
今作の主人公は万年スーパーの主任止まり。 お人好しで良かれと思いすることが全て空回り。 家族にも頼りないと思われている。 店長になれると思い、喜んだのも束の間… 空回りする姿や息子の生意気さにクスクスと笑いながら、なんか情けないなあと。何でいつもこうなるんだろう…主人公の心の叫びに共鳴した。 でも、とっても家族に愛されていて、とっても幸せに満ちているから観ていて笑いながらも暖かい気持ちになれた。
努力しても報われない奴はいる、ただ成功している奴は必ず努力している (長州力)
設定は面白そうだと思いながら観出したが、テンポ悪くて全然笑えない。役者はいいのに、全然活き活きとしていない。春男はもっと理不尽と闘うのかと思っていたが、家族構成以外は案外よくある範囲内。 エンディングのクレジットを見て、ウイカ?どこによ?って驚いたくらい、高井を誰が演じていたの気づかなかった。テンションが少し上がったのはそれくらい。
ダメダメのようで普通より凄い人
人生カラ回り、勝手に盛り上がって、大抵そのあとガッカリ、でもまあいっか。何となく自分と重ね合わせて見てしまう人も多いのでは?誰もが思い通りに人生進めるわけもなく、頑張っても努力が報われて無いように感じることも多い。でもこの人、周りに愛されてる。それはこの人が周りの人を大切にしてるから。言葉には出さないけど、思考と行動が物語っている。出世は遅いかも知れないけど、自分の中の大切な事がハッキリしている素晴らしい人。好きな物をガッツリ食べる元気が、あれば大丈夫! 笑って、ホロリとさせられて、ちょっと昭和チックな素敵な作品。見て良かった。
まあ、悪くはないが…。
まあ、悪くはありませんが、心の声を、最初から最後まで、セリフとして聞いていると、さすがに、もういいかなという感じになってきます。 ただ、最初にも書いたとおり、コメディとして、悪くはありません。 いつも、あと少しのところで、うまくいかない男の物語。空回りばかりして、いつも、いつも、チャンスをつかみ損ねてしまいます。 しかし、周りの人の愛で支えられている、憎めないダメおやじです。 もう少し、スッキリつくってもらうと見やすかったかもしれませんが、それはそれ、ぜひ劇場でご覧ください!
庶民目線で良い、決して小物ではない。佳作、良作【rewrite】鑑賞は3日前
プロ野球選手は年棒誰しもが高いわりには要らないし。いなくても誰も全く困らない。娯楽も多様化してるし それに比してスーパーの店員は過酷で高給とはいえないが、いなければ絶対困る。公的貢献度大。 個人的商店壊滅の今、皆のセーフティネットであり、店員さんには頑張ってほしい。 事実を書いたのに消された。俺が言いたいのはプロ野球選手よりスーパーの正職員の方が明らかに大変な仕事 であるし現実には金銭面、労務管理面で過酷な状況。 こんな状況で優しい(ただ現実には他人への厳しさの必要を理解していない)主人公は立派、神々しい。 小市民庶民レベルの誰もが共感できる作品。家族って本当に大事だよなぁ。のんこと能年玲奈 「私をくいとめて」の男性所帯持ちバージョン。誰でも脳内会話話してるから共感できる。後述のように感情移入させてチコッと泣かせる。あと「話のツボ」も誰しも理解できる良作。 日曜レイトショーなのに10人くらい客がいた。大河ドラマ観ないで・・・皆コアな映画ファンの強者揃いと見た。 消されたよってrewrite、 「いくら独善の自分の価値観があろうとも、レジ係が不正でレジのバーコードを通さず刑法犯の害悪」 「赤ん坊どころか、腹の中まで他人の子が宿る女性」 この2つを許す主人公は器が大きい。 事前のリーフレット「自意識過剰」「器が小さい」なんてとんでもない 家族は和気あいあい。イイじゃないか? 基本お気楽モードだけどチコッと泣かせる小さな佳作。庶民レベルで大仕掛けはないから、気楽に 安心してみられる。娘が反抗期感じられず、和気あいあい。 スーパーで奮闘するも、評価されず万年主任。でもイイじゃん。 人の幸せは成功や出世と何ら関係ない。 浮き沈みを味わってきた芸人のつぶやきシローだからこその作品 安田顕、小池栄子、太った子役、個性的な若い女性店員 (この人「高井」とい役で、(ファーストサマーウイカ)という人が演じているのだけれども、 映画コムの写真とまるで違う。目の作り、顔の輪郭が違う。消される前のコメントで本人に相違ないこと 教わったがビックリ仰天とはこのこと) すごい年配世代男性がお世話になった、白川和子がぶっきらぼうだけどもいいあじだしている。 ボロい掘立て小屋の食堂だけれども、たくさんのラッキョが添えられたカツカレー はすごい美味そう。孤独のグルメより美味そう
前半は期待以下、通して観ると期待以上
前半と後半で様相が変わります。前半はコント仕立てで軽い笑いをとっていきます。後半は主人公と妻とのラブストーリーで涙を誘います。前半は主人公の人となりを知るうえで必要な内容だったのでしょう。総じて、不器用でうまくいかない人への応援歌であるように思いました。食堂のおばちゃん役の白川和子は私の年代では懐かしい役者さんです。
タイトルなし
各エピソードにあって主人公が躓くことが目的になってしまっているため、キャラのブレが否めない。結局のところ、できる人なのか出来ない人なのか、終始定まらない行動は感情移入に難い。 定食屋の奇を衒った演出も何を狙っているのかよく分からなかった。小市民的サラリーマンの行きつけとしては違和感が募るばかりだった。
良かったホント良かった
あまり期待しないで、 時間の都合で見たのですがけっこう 入ってて、はじめは???? だったのですが、話が進むに連れて 引き込まれてしまい。 そうそう!! と同感してました。 斜め前の女性泣いてました☆彡 安田さん良かった❣️
春男は天晴れ
常に主人公の主観でストーリーが進んでいく。ほぼ一人芝居のような映画であり、主役には高い演技力が要求される。その点安田顕の演技力は心配ない。自省的すぎて心配だらけの伊澤春男を、観客は安心して観ていられる訳だ。 家族以外の登場人物はたいてい類型だが、ファーストサマーウイカが演じた高井さんだけは特異な世界観の持ち主で、我が道を行く雰囲気にとても好感が持てた。最初見たときはサマーウイカだと解らなくて、女性は化粧で千変万化するものだと改めて了解した。 家族で一番目だったのが子役だが百キロくらいありそうな亮太くんである。この子のキャラ設定がケッサクで笑える。小池栄子はいつもどおり上手に脇役を務める。お姉ちゃんの小梅を演じた岡田結実の演技力がかなり向上していて、少し驚いた。ワンパターンの岡田父とは逆に演技の幅が広い。本作品でも春男から譲り受けたのだろうと思わせる優しさを見せていた。特にタクシーから降りて振り返るときの表情がとても素晴らしい。お見逃しなく。 自意識は時として行動を変化させる。他人からどのように見られるかを意識するあまり、したくもないことをしたり、逆に踏ん切りをつかせたりする。春男の場合は自意識が過剰だから、ほとんどの行動が他人の目を気にしたものとなる。するとオリジナリティがなくなって平凡な人間になってしまう。あるいは抱え込まなくてもよかった負担を抱え込む。 それでいいのだと、それが俺の生き方なんだと自分を納得させる春男は、ある意味で悲しい。人生の悲哀がある。しかし春男は、別の生き方があったのではないかとなどとは露ほども考えない。そして自分は幸せだと思うところはとても立派である。どんな選択であれ、後悔せずに自分がした選択を受け入れる。女であれ子供であれ、一旦引き受けたものは一生引き受け続けるのだ。春男は天晴れである。 春男が天晴れなら、世の中の人はたいてい天晴れだ。春男は自殺せず、くじけず、時々大食いをする。お腹が出ても、陰毛に白髪が増えても、そういうものだと納得するのだ。春男の力強さがそこにある。何でも否定せずに肯定すれば、難局を乗り切れることもある。 情けないような、優柔不断なような春男だが、だんだん頼もしく思えてくるから不思議だ。性格俳優としての安田顕の面目躍如である。平凡でもいい、夢がありきたりでも、目標が身近すぎてもいい。平凡な人間の平凡な生き方を全力で肯定するのだ。本作品自体もまた、天晴れである。
【うち引き】
「うち引き」という言葉を初めて知った。 作品で取り上げられるくらいだから、業界ではポピュラーなんでしょうね。 この作品は、多かれ少なかれ、かなりの人に共感できる部分があるのではないかと思う。 凡庸な上司のヘルプに追われたり、 人のポカのリカバーに奔走したり、 家族にあるあれやこれやも。 怪しい行為を目にすることも。 取引相手がおかし気だったり、傾くことだってある。 本当にいろいろある。 だから、自分だけは感情に支配されず正常でいたいと思う。 僕は隠ぺいはしません。 まあ、みんなあれこれ闘っているのだ。 映画としては、まあまあかな笑
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