劇場公開日 2021年12月10日

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「60年代のロンドンへようこそ!」ラストナイト・イン・ソーホー いちごだいふくもちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 60年代のロンドンへようこそ!

2024年8月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

カワイイ

この映画、ホラーのジャンルと言うことですが、ホラー色はないですね。ダークファンタジーもしくは壮絶な人間ドラマに近いです。まぁ、確かに霊感的な要素があるのでホラーといえばホラーですが、ゴリゴリの恐怖と言う感じは全くありません。

むしろ、1960年代の時代ソーホーの華やかさを、視覚と年代の音楽で飾ったスタイリッシュな映画ともいえましょう。が、しかしそこには、夢を見る若い女性、それを利用する男性という、華やかな世界にある、悲しく重苦しい世界が描かれます。

デザイナーと言う夢を目指し現代を生きるエロイーズ、1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディとシンクロしてからが、一気に映画が加速し面白くなってきます。エロイーズとサンディが、交互に容姿を変えて物語が進む作りはとても新鮮で面白く感じました。

Wヒロインを演じるは、どちらも今を代表する若手女優の美しい二人です。トーマシンがこんなに美しいとは知らなかった!やた、ホラーの新ヒロインと言われてきた、アニヤ・テイラー=ジョイの美しさと色気が飛びぬけて素晴らしいですが、それゆえに闇に陥れられていく姿が、悲しく残酷にも思うのです。

映画の魅力って、ホラーでスタイリッシュで音楽を楽しむ映画とも思える次第。イギリスソーホーの文化と歴史に潜む闇を楽しむ映画なのかなっても思った次第です。

あとは、何気にアニヤ・テイラー=ジョイって歌もうまいのねって思った次第でした。(しかも曲のアレンジが物語にとても合っている)

いちごだいふくもち
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