「落ち着けエリー」ラストナイト・イン・ソーホー Masa_king01さんの映画レビュー(感想・評価)
落ち着けエリー
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かつての同僚にとんでもなく霊が見えて困るくらいだと話している人がいた。人に憑いているものも分かるらしく、遠回しに、気をつけたらよいことを教えてくれたりもしていたが、とにかく冷静沈着。思慮深くて控えめ。15年ぶりにまた同僚となったその人は、お払いをして見えなくなったらしい。
そういう同僚を見ているからなのか、劇中、あまりの環境の変化があったにせよ、尋常じゃなくうろたえるエリーに違和感があり、下手をするとクラスメートを殺してしまいそうになったり、車に轢かれそうになったりするたびに「いいからエリー、いったん落ち着け」と何度も独り言を言ってしまった。
謎解きの要素もあるサスペンススリラーとしてのアイディアはよかったが、最後まで落ち着けないエリーがもったいない。トーマシン・マッケンジーにアニャ・テイラー・ジョイという若手の人気俳優による共演だったので、とても期待したのだけれどなあ。マッケンジーはますますきれいになったし、アニャも貫録十分だっただけに、脚本をもっとどうにかしてほしかった。
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