「華やかな悪夢」ラストナイト・イン・ソーホー ポールさんの映画レビュー(感想・評価)
華やかな悪夢
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60年代の華やかな音楽がこのストーリーの不穏さと切なさを彩っていた
音楽とストーリーのギャップがベイビー・ドライバーに似ているなと思ったら監督が同じで納得
ざわつき、爽やか、切なさ、おぞましさ、温かさ
ごっちゃ混ぜにして、クセになる感じ
それでいてストーリーも引き込まれる
私は何度もあの部屋で殺された、死んだ
エロイーズが男たちの亡霊に耳を傾けて助けてくれあいつを殺してくれと言われて
結果殺人鬼になってしまったサンディに、あなたを見てきたから、、一緒に生きようと言って抱きしめたのがとてもよかった
そう、この男どもなーにほざいてんだって感じで
彼女の心をずっと殺してきたんだよあなたたち
自覚のないまま死んだんでしょうね、本当に色々と残念です、、
心がきれいなエロイーズだったからサンディの心を救えた気がする
夢の再現の仕方もリアルで素晴らしかったし
ホラーでありながら好きなシーンが多い作品だった
エロイーズと同様に観客も一緒に夢を見ていた気になるため、歳をとっても男たちの亡霊に怯えていた彼女が本当に可哀想で、、それが心の殺人な訳で、、
同じようなことがこの時代にもまだ起きてる訳ですよね、、
女性の様々な権利が叫ばれるこの時代にひねりの効いた作品
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