「Good old days?」ラストナイト・イン・ソーホー Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
Good old days?
上京への期待から、戸惑いへと変わっていく流れの説得力、ロンドンに近づいて車輌にも人が多くなり、窮屈になる。周囲に敏感になり、居場所に辿り着くまでアップアップ。テンションあげてマウントしてくるルームメイトにノリが掴めず居場所が見当たらない。グループからあえて離れて笑みを浮かべる。
幻想への傾倒も一種の引き篭もり症状か。アニャの衣裳と軽やかな踊りとそのボディ、話の軸になるキャラクター設定に見事に応える。ガラスの中との見事なカメラワークで無言の掛け合い。
その中で自分を取り戻して、自立していく話しへと進むのか...などと思いきや、話しはホラー味が増長してくる。このホラーのテーマがよく掴めぬ。恐れたのは都会に埋もれていくことか?娯楽として割り切った方がわかり良いかな。
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