「女性の感じる「なんか嫌だ」の描き方」ラストナイト・イン・ソーホー 彬さんの映画レビュー(感想・評価)
女性の感じる「なんか嫌だ」の描き方
ようやく観られた!
オールドで気になっていたトーマシンマッケンジーがひたすらにキュート。
好きな役者の一人、アニャとの共演とのことで自分得なキャスティング。
最初は田舎から出てきた地味系な女の子のサクセスストーリーかと思わせつつ、アニャ登場からグッとミステリーに。中盤以降はしっかりホラーで怖がらせてもらいました。
現代の女性たち(現代に限らず)は物心ついた時から「日常すぎてわざわざ口にはしないが、なんか嫌な出来事」を体験しているかと思います(悲しいことですが)。
その「なんか嫌な出来事」の描き方がとてもリアル。
(タクシーでのセクハラ、男性からの品定めするような眼差しなど…)
ネタバレを避けて書くと、そう言った女性たちの目から見える世界が悲しく、クライマックスは泣けてしまった。
ストーリーだけ見ればさして新しくはないはずなのに、「まだこんなに新感覚だと思える作品に出会えるのか」と感動。
最初に60年代に来たシーンは鳥肌が立った。
とあるキャラクターのとある台詞が悲しかった。
映画の冒頭でも注意がありますが、光の点滅が激しいシーンがあるので苦手な人は対策をお勧めします。
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